WTCCでは自動車メーカーがシリーズを争う「マニュファクチャラー部門」と、プライベーターチームによる「YOKOHAMAインディペンデントトロフィー部門」の2つがあり、毎戦合計20〜30台ほどの両部門に参戦するマシンとドライバーが混走で覇を競っている。
参戦車種はBMW、シボレー、セアト、ホンダ、ラーダ、ボルボといった面々。BMWとセアトはマニュファクチャラー部門とインディペンデントトロフィーの両方に参戦チームがあり、シボレーとホンダはマニュファクチャラー部門のみ、ラーダとボルボはインディペンデントトロフィー部門のみへの出場となる。
市販車を改造したレーシングマシンはFIA SUPER2000規定によるもので、オリジナルのポテンシャルやキャラクターが色濃く残されている。
例えば駆動方式では後輪駆動(FR)のBMWに対してその他の前輪駆動(FF)勢という構図。ボディタイプはBMW320si、シボレー・ラセッティ、ホンダ・アコードのセダン勢に対して、セアト・レオンやボルボC30はハッチバックスタイルだ。
そして昨年からはエンジンによる特性の違いも注目の的。大多数のガソリンエンジンに対してセアトのみがディーゼルターボエンジンを投入、昨シーズン後半から強さを見せつけている。
WTCC発足以来BMWが他を一歩リードする展開が続いてきたが、近年は各車の実力が拮抗。今シーズン、シボレーはスペインで2レースを連続で制し、セアトはタイトル争いを優勢に展開。そしてホンダは先のイタリア・イモラ戦で第1レースで3位表彰台を獲得すると、続く第2レースで悲願の初優勝を飾った。ホンダにとってWTCC初優勝となったが、この先も日本とマカオには無限が手がけたエンジンの供給が決まっているなど、ますますの戦闘力アップが期待されている。
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