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いよいよ待望のWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)が日本に上陸。
戦いの舞台となる岡山国際サーキットでは世界最高峰のツーリングレースマシンと
これを操るドライバー陣が既に到着して準備を進めています。
戦いの本番までカウントダウンが始まっている岡山国際サーキットから
最新の直前情報をお届けします。
  
日本で初めてのWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)。岡山国際サーキットは週末のレースに向けて各チームが準備を進めており、着々と緊張感に包まれつつある。

参加台数は前戦モンツァと同じく今シーズン最多の30台。その内訳はメーカー別に見るとBMWが14台で最も多く、次いでセアトが7台、シボレーが4台、ラーダが3台、そしてホンダが2台となっている。
この中ではセアト・レオンが昨年の十勝24時間レース以来2回目、そしてラーダ110は日本の公式レースに初登場となるので必見だ。

そして日本のみならず世界中のWTCCファンから大いに注目を集める存在となっているのが、母国・日本での戦いに挑む日本人ドライバーたち。
織戸学選手(シボレー・ラセッティ)、青木孝行選手(BMW 320si)、谷口行規選手(ホンダ・アコード)、加納政樹選手(BMW 320i)の4選手が慣れ親しんだ岡山のコースでWTCCレギュラー勢とどのような戦いを繰り広げてくれるのかは楽しみなところ。

岡山は初開催ということで24日(金)に30分間のテストドライブ時間が設けられ、ここで日本の地を初めてWTCCマシンが走った。
25日(土)は9時30分からと12時から各30分ずつのフリープラクティスを実施。予選に向けたマシンセッティングの詰めや予選シミュレーションを各チームが行い、16時から公式予選が30分間行われる。
26日(日)は9時30分から15分間のウォームアップ走行で決勝への最終準備を整える。
そしていよいよ14時35分に第1レース(シリーズ第21戦)がスタート。続いて16時05分からは第2レース(シリーズ第22戦)が行われる。周回数はそれぞれ14周、エキサイティングでドラマティックな好バトルに期待が高まるところだ。

※本文中のスケジュールは予定であり、変更になる場合があります。


1994年から1995年にかけて開催されたF1・パシフィックグランプリ以来のFIA世界選手権開催となる岡山国際サーキット。
サーキットの地元・美作市を中心に、岡山県はWTCC歓迎ムードに包まれている。

そんな中、23日(木)の夜にはウェルカムパーティが市内の湯郷温泉で行われた。
美作市は剣豪・宮本武蔵生誕伝承地としても知られ、市内には「武蔵の里」やオートキャンプを楽しめる「トム・ソーヤ冒険村」などの観光スポットがあるが、1200年の歴史を有するという名湯「湯郷温泉」もそのうちのひとつ。

温泉街のホテルで行われたパーティにはWTCCに参加するチームやドライバーが来場、美作市長をはじめとした市の関係者や岡山県議会議員らとの懇親を深めた。
パーティでは美作市の郷土芸能などもアトラクションとして披露され、ドライバーやチームスタッフは興味深そうに観覧したり写真を撮影したり。アウグスト・ファルファス選手は取材に訪れていたカメラマンのカメラを手にして、熱心に剣劇の舞台などを撮影していた。


■宮本俊朗 美作市長

「今回、『FIA WTCC Race of JAPAN』の開催にあたり、世界中から多くの方々をお迎えできることを嬉しく思います。

美作市は温泉をはじめとして観光スポットがたくさんあります。市内には沿道に花を植えるなど美作市は『もてなしの心』がある町。
大会に参加している皆さん、そして観戦に全国から来られるモータースポーツファンの皆さんに、楽しく、気持ちよく美作市で過ごして頂きたいと思います。
また、来年以降もWTCCは岡山で開催されていくと聞いておりますので、私個人としてもますますWTCCが盛り上がっていくことを期待しています。

岡山国際サーキットではWTCCの他にも、SUPER GTなど多彩なモータースポーツイベントが開催されています。
また、自転車のレース大会やマラソン大会なども開催され、市民も多数参加しています。
美作市としてもサーキットと連係して色々なイベントなどを展開しており、モータースポーツに限らず市民に愛される地域に密着した施設としてサーキットの存在は大きいですね。」


WTCCはCS放送のGAORAで全戦の模様が放送されているが、番組で解説を務めるのがレーシングドライバー・木下隆之さん。
スーパー耐久で最多勝記録を持ち、現在も更新を続けている"ツーリングカーのスペシャリスト"は、番組の解説を通じてWTCCを見てきた経験を踏まえて、岡山国際サーキットでの日本ラウンドについて注目点を次のように語った。


「日本で初めてのWTCCがいよいよ開催されますが、各国でこれまで行われてきたレースと同様に、WTCCらしいアグレッシブな戦いが日本でも繰り広げられることになるでしょう。
個人的に注目しているのはN.テクノロジーからホンダ・アコードを駆って参戦しているジェームス・トンプソン選手。彼のドライビングスタイルはブレーキングをギリギリまで粘ってコーナーを差すという熱いもので、FF(前輪駆動)であそこまで攻められるドライバーというのもなかなかいないでしょう。
更に今回の日本ラウンドから無限が手がけたエンジンを投入してくるので、速さに一層磨きがかかっていること間違いなしです。

また、日本人ドライバーの存在も目が離せませんね。実際にはWTCCの世界は出たばかりの選手が簡単に勝たせてもらえるような甘いものではありませんから、表彰台を期待するのはちょっと酷な話なのかも。
しかし例え世界選手権レベルであっても、事前の走行機会が非常に限られているWTCCのことですから、"地元の利"というのは絶対にあるはず。搭載するサクセスバラストも比較的少なめなので、日本のファンに好い走りを見せられるように頑張ってほしいですね。

前売りチケットの売れ行きも好調と聞いていますが、我々がテレビを通じて紹介してきたのも多少の効果があったのではないかと自負しています(笑)。
いずれにしても、こんなにアグレッシブでエキサイティングなレースは他には無いので、日本のモータースポーツにとっても良い刺激になるのでは?そして日本で開催される今回を見逃す手は無いでしょう!
まずはスタート直後の1〜2コーナーに注目。プロフェッショナルのスプリントレースを間近に出来る『FIA WTCC Race of JAPAN』、これを見ないと絶対に後悔しますよ!」


2008年でブランド誕生30周年という節目の年を迎えているADVAN。

2006年からWTCCのワンメイクコントロールタイヤとして世界各地での戦いを足元から支えてきたが、遂に今回は母国・日本での戦いを迎えることとなった。

ADVANのWTCCタイヤ開発を担当する渡辺プロジェクトリーダーは、ADVANにとっても母国開催となる「FIA WTCC Race of Japan」に寄せる思いを次のように語った。


■渡辺 晋 (横浜ゴム株式会社・モータースポーツ部技術開発グループ Wプロジェクト リーダー)
「ADVANがWTCCワンメイクになって3シーズン目を迎えていますが、マシンは年々レベルアップを果たしています。
全てのチームが大幅にタイムアップしているという訳ではありませんが、タイヤの限界を見極めたギリギリの使い方を各チームがしていますね。タイヤにとってはシビアリティが上がる方向にありますが、これまで大きなトラブルも無くWTCCを支え続けてきていることにホッとしています。

タイヤはドライ用は2006年以降同じものを使っています。サイズは240/610R17で規則により全ての車種が同じサイズの同じタイヤを使っています。レイン用は昨年までの物よりもサイズアップしてドライ用と同サイズにしました。これはタイヤの"たわみ"によって車体が沈み込むことで最低地上高の規則に抵触する恐れが出たことを回避するためです。また摩耗性能も向上させ、大幅に進化しました。更に環境に優しい原料を用いて、エコロジー性能も高めています。

日本初開催となる『FIA WTCC Race of JAPAN』については、各車種が対等なバトルを繰り広げる展開に期待しています。
そして日本の皆さんには、ぜひWTCCを生で観戦して頂きたいですね。私がどうこう言うよりも、観戦すればWTCCの面白さは絶対に分かるはず。それこそがWTCCの魅力であるといえるでしょう。」



渡辺とともにWTCCのタイヤ開発にあたる小林勇一も、母国開催について次のように期待を寄せる。


■小林勇一 (横浜ゴム株式会社・モータースポーツ部技術開発グループ Wプロジェクト)
「WTCCは大きく重たいマシンに比較的小さいサイズのタイヤを装着しているので、タイヤへのシビアリティは高いレースです。
今季でADVANは3シーズン目ですが、ドライバーやチームもADVANを装着してのベストセッティングを煮詰めてきています。空気圧やキャンバーなどという部分がタイヤのシビアリティを大きく左右するのですが、独特のノウハウが構築されてきていますね。

今回WTCC初開催となる岡山国際サーキットですが、日本のサーキットコースはヨーロッパのコースに比べて概ねグリップが高いです。あとは国民性でしょうか、コース清掃などがマメで、隅々まで綺麗という印象がありますね(笑)。また岡山は観戦しているファンとの距離が近いのも大きな魅力です。

レースについては個人的な希望も含めて、パッシングの多い激しいバトルを見せてもらいたいですね。岡山は切り返し的なポイントも多いので、ドライバー同士の駆け引きも面白いでしょう。
ちなみにスウェーデンのアンダーストープには場所による路面の違いがあるのか、地元勢しか知らない"特殊な走行ライン"があるらしいのです。岡山にも、もしそのような"裏技"があれば、日本人ドライバーの大きなアドバンテージになるかもしれませんね。」



いよいよ日本で行われる世界最高峰のツーリングカー・バトル「WTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)。
10月26日、第1レース(シリーズ第21戦)は14時35分、第2レース(第22戦)は16時05分にスタートの瞬間を迎えることになる。


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WTCCタイヤ開発ストーリー
[2008.10.25-26] FIA WTCC Race of Japan =OKAYAMA=

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