モンツァでの戦いを終えて、いよいよWTCCはアジアでの2大会を残すのみ。
そして来週、10月24日(金)から26日(日)にかけては、日本で初めての一戦が岡山国際サーキットを舞台に開催される。
日本初上陸を果たすWTCCについて、織戸選手は次のように予想した。
「大半のドライバーやチームは岡山を走ったことが無いでしょうが、それは余り関係ないと思う。
WTCCというレベルの高いカテゴリーを戦ってきているのだから、それなりにマシンを合わせて来るだろうし、金曜のテスト走行を終えた時点でみんな雰囲気も掴んでいるだろう。
僕たちにとっては日本での戦いは気持ち的には楽なのも事実。環境はいつもと同じだし、周りにも知っている顔が多いし。」
世界最高峰のツーリングカーバトル、WTCC。
日本にも多彩な顔ぶれが上陸を果たすことになるが、青木選手はWTCCドライバーのフレンドリーさを物語るエピソードを披露してくれた。
「僕はアレッサンドロ・ザナルディ選手やトム・コロネル選手なんかのことを知っているけれど、向こうは僕のことを知らないはず。
なのにモンツァに言ってみると気さくに話しかけてきてくれて、『分からないことがあれば、何でも聞いてくれよ』って言ってくれたんですよ。」
織戸選手はドライバー同士が仲のよいWTCCの環境をこう分析する。
「やっぱりWTCCは"世界選手権"なんですよ。僕らから見ると他の国の選手たちはみんな"外国人"なんだけれど、実際には色々な国から集まってきている。
そして同じ舞台で戦う者同士、本当にフレンドリー。
モンツァでは自分のチームはもちろん、ライバルチームも、メディアも、とにかくみんながとても良くしてくれました。
そしてみんなが口をそろえて『日本を楽しみしている』と言ってくれた。シボレーのドライバーからは岡山国際サーキットについて聞かれたりもしましたね。」
一方で、青木選手は日本開催について違った観点の質問を受けたようだ。
「織戸選手の言うようにみんなフレンドリーでしたが、僕は岡山のレースやサーキットそのものについて聞かれることはありませんでした。
でも、『レースクィーンは何人来るんだ?』という質問はされましたが(笑)。」
いよいよ初上陸までカウントダウンが始まっているWTCC。
"FIA WTCC Race of JAPAN"に向けて、まずは青木選手がチーム体制や意気込みを語る。
「ウチは岡山については日本人スタッフも交えたチーム体制にしようという考えもあって調整を進めています。もちろんビカーズ・モータースポーツのメンバーも来日します。
日本での開催については世界的に注目が集まりつつあるので、その注目に対して結果を出していきたいと思っています。」
最後に織戸選手も岡山に向けた意気込みを強く語ってくれた。
「岡山では僕たち日本人にスポットがガンガン当てられると思っています。
今回モンツァに参戦できたことで、WTCC全体の雰囲気やクルマの特性も掴むことが出来ました。
岡山では間違いなく、モンツァよりも『グッジョブ(Good Job)!』なレースを魅せますので、ぜひ応援に来てください。」
"Real Cars. Real Racing."。
ホンモノのレーシングマシン、そしてホンモノのレースが、いよいよ日本・岡山国際サーキットにその全貌を現す日がやって来る。