スーパー耐久シリーズ第5戦の公式予選が行なわれた土曜日、Lotus Elise-S Cupのシリーズ第4戦は朝一番に公式予選を行い、午後からは決勝レースが10周で開催された。
予選でポールポジションを奪ったのは秋葉有一選手。
前夜からの雨が残り、路面はウェットから徐々にドライへと転じていこうという難しいコンディションの下、上位陣のタイムアタックは予選時間の終盤に集中。
最後は2番手の篠原祐二選手を0.330秒退けて初のポール獲得となった秋葉選手は、
「予選中は要所要所で様子を見ながら最後に2回アタックが出来そうだったので、勝負しに行きました。でも、2回目のアタックではスピンしちゃってライバルのアタックを邪魔する"いやらしい"終わり方になっちゃいましたね(笑)。
決勝に向けては雨が降れば間違いなくポールが有利ですから。雨が降ってくれることを祈るばかりです!」
と、レインコンディションでの走りに自信を持ったコメント。
しかし、残念ながら秋葉選手の思いは天に通じず、決勝レースは灰色の雲が上空を覆ってはいたものの、路面はドライコンディションに転じてのスタートとなった。
10周のレースがグリーンランプ点灯でスタート、ポールポジションの秋葉選手はアウト側から仕掛けてきた篠原選手を抑えてトップで1コーナーをクリア。
しかし再び各車がストレートに戻ってきたときにはトップを三連勝中の篠原選手が奪い、更に若林勝弘選手と遠藤浩二選手が1コーナーで秋葉選手に襲いかかっていく。
10周の決勝、序盤でトップグループを形成したのは、篠原、若林、遠藤の三選手。
また、ゲストドライバーとして参戦する昨年のF4東日本チャンピオン・土屋祐輔選手も、ややブレーキのフィーリングが芳しくないという状況の中で、着実にポジションを上げていく。
終盤になって篠原選手がややリードを拡げた一方、周回毎に白熱していったのが2番手争い。
先行する若林選手に対して、2-Eleven Cupとのダブルエントリーで参戦している遠藤選手が執拗に食らいついていき、隙あらばいつでもポジションを入れ替える体制で追走。
見守る側も手に汗握るテール・トゥ・ノーズが続いたが、最後は若林選手が遠藤選手を振り切ってチェッカーを受けることに成功、4連勝を飾った篠原選手とともにチームメイト同士のワン・ツー・フィニッシュをなし遂げた。