発足から3シーズン目を迎えたナンバー付きの車両によるワンメイクレース「エリーゼS・カップ」。
ADVAN Neova AD07 LTSがワンメイクタイヤに指定されているこのレースは、イギリス生まれのピュアスポーツカー「ロータス・エリーゼS」をベースに安全装備などを加えたカップカーによって競われる。
ナンバー付きのワンメイクレースでは唯一のリアル・スポーツモデルということで人気も高く、長年のロータス愛好家からも常に注目を集め続けているシリーズだ。
3年目を迎えた同レースの開幕戦には、昨年のチャンピオン篠原選手をはじめ、若林選手、遠藤選手、金子選手、大野選手、秋葉選手、坂田選手7人がエントリー。
さらに今回、ADVANカラーのゲストカーをドライブするのは土屋祐輔選手。昨年のF4東日本シリーズでチャンピオンを獲得した実力派が、さらなる飛躍に向けてステアリングを握る。
また、車両の国内輸入代理店であるエルシーアイのゲストカーは、SUPER GTの紫電でもお馴染みの加藤寛規選手がドライブ。
土屋選手、加藤選手はこれまで同様に賞典外で、予選タイムに関係なく最後尾からのスタートとなる。
予選では、加藤選手が1分43秒235のトップタイムをマーク。一般参加者では、篠原選手がディフェンディングチャンピオンの貫祿で1分43秒782のタイムをマークしてポールポジションを獲得。
土屋選手は、練習走行時よりも少しタイムを落とした、1分44秒134のタイム。
以降、若林選手の1分44秒507から、7番手の坂田選手の1分45秒538まで、実にトップの篠原選手から2秒差以内に全員が収まるというハイレベルな展開となった。
レースは、最後尾からスタートした土屋選手が、2周目に大野選手をパスし、さらに坂田選手のインをうかがい、やがてパス。
レースの折り返し地点頃から、土屋選手は、ほぼ1周に1台のペースでパスし、徐々に前に出て行く。
レース終盤は、トップ争いと、3番手争い、5番手争いがそれぞれヒートアップ。
序盤からハイペースで上位につけた加藤選手は、トップの篠原選手とのギャップが1秒を切ったかと思うと、ほどなくパスした。
少し後方では、若林選手と遠藤選手が3番手を争い、土屋選手は秋葉選手と5番手争いを演じた。
土屋選手は、7周目の最終コーナーで秋葉選手のインをついて並び、8周目に入った直後の1コーナーで前に出た。
さらに土屋選手は、ラストラップの1コーナーで若林選手をパスして4番手に。そのままチェッカーを受けた。
レースを通して、若干遠慮気味に見えた土屋選手だが、ベテラン加藤選手と同じ舞台を経験したことで、何かを掴んだ模様。
次はスポーツランドSUGOで開催される第3戦に参加予定、さらなる躍進が期待される。