3年目を迎えたロータス・エリーゼSによるワンメイクレースシリーズが、今回初めて東北にお目見え。「Lotus Cup JAPAN・エリーゼ-Sカップ 第3戦」がスポーツランドSUGOを舞台に開催された。
昨年チャンピオンで、今季も2連勝を挙げている篠原選手をはじめ、8台がクラブマンクラスにエントリー。
エキスパートクラス(賞典外)は、ADVANカラーの25号車を、開幕戦もてぎに続いて、2008年F4東日本シリーズチャンピオンの土屋祐輔選手が駆り、1号車のLCIのマシンを、カレラカップ等で実績のある濱口弘選手がドライブする。
土曜日の練習走行で、当初はタイムが伸び悩んだ土屋選手だったが、最終的には好タイムをマークし、日曜日の予選でも2周目に早々に1分44秒117というトップタイムをマークするなど、ゲストドライバーとしての仕事をきっちりこなした。
クラブマンクラスでは、遠藤選手が1分44秒623のタイムでポールポジションを獲得。ついで、3号車の若林選手が、100分の3秒という僅差で続き、今季これまで2連続ポール・トゥ・ウィンの篠原選手(1分44秒781)よりも前に出た。
この4台が44秒台をマーク。以下、4番手以降は、秋葉選手、坂田選手、金子選手、大野貴史選手、大野剛嗣選手と続いた。
決勝レースは、せっかくポールを獲得した遠藤選手がスタートで出遅れて3番手に落ち、若林選手と篠原選手の駆る同じカラーリングの3号車と2号車の2台がそろって1コーナーへ。
最後尾からスタートした土屋選手が、スタート直後に4台抜いて6番手に浮上した。
1周目を終えて、篠原選手を先頭に、遠藤選手、若林選手が僅差で続き、少し離れて秋葉選手が、そして土屋が5番手で続く。
上位陣のタイムは1分46秒台前半。 ところが、1号車と75号車がピットイン。どうやら、大野貴史選手がスピンしたところに、濱口選手が止まれず当たってしまったようだ。
2周目、篠原選手がちぎり気味に先行し、遠藤選手と若林選手が続き、少し離れた第3集団では、土屋選手が1コーナーで秋葉選手をパス。
3周目、篠原選手が45秒台に入れると、土屋選手は44秒に入れ、またも1コーナーで若林選手のインをさし、ついに3番手へ。
さらに4周目には、逃げる篠原選手に対し、土屋選手も1コーナーで遠藤選手をパスして、早くも2番手に浮上した。タイムは、上位陣は概ね45秒台に入れている。
中盤、トップ篠原選手と2番手の土屋選手はだいぶ差があるものの、徐々に縮まっていった。
あとには、遠藤選手、若林選手、秋葉選手が2車身ほどの等間隔で続き、こちらのバトルからも目が離せない。
残りわずかとなり、45秒台の篠原選手に対し、44秒台を連発した土屋選手は徐々に差を詰めた。
そして、9周目には篠原選手の背後に迫り、ついに射程距離圏内に捉えた。
いよいよファイナルラップ。数少ないパッシグポイントで、どこで仕掛けるかと思われたが、なんと、バックストレートを抜けた馬の背コーナーで、土屋選手コースアウトのアナウンスが!
チェッカーフラッグの用意されたホームストレートを最初に上ってきたのは、やはり篠原選手だ。
そして、コースアウトしたものの即座に立て直した土屋選手が1秒7差で後方で続き、その少しあとで、遠藤選手と若林選手がバトルしたままチェッカーを受けた。