今回のマカオグランプリで一番楽しみにしていたレースは、ツーリングカーの世界最高峰であるWTCCです。
私もPWRC(FIAプロダクションカー世界ラリー選手権)に参戦していたので、世界選手権の華やかさと、その裏にある過酷さ、そして真剣勝負の迫力は共通するものがあると思っています。
スプリントレースのWTCCですから、すきあらば抜いてやろうという百戦練磨のドライバー達がひしめき合い、どうやってこのマカオの市街地コースで抜きつ抜かれつのバトルを繰り広げるのか?それをこの目で見てみたかったのです。
マカオのコースは1周が6.117m、これを9周するので1レースが約55kmです。
レースは2ヒート制ですから、ラリーに例えると、50kmという長めのステージを2回走る感覚ですね。この説明ってわかりにくいですか?(笑)
市街地コースということなので、どこでも自由に観戦できるのかなと思っていましたが、どうも考えが甘かったようでした。
街の中をレーシングカーが駆け抜けるのですが、コースサイドには特設のフェンスが張り巡らされ、コースへと続く路地にはバリケードと警官が立ち、爆音がビルの谷間に響くもののその姿は見ることが出来ません。
場所によっては、ガードレールの隙間から少し、立体交差の橋の上からと、垣間見ることは可能ですが、すぐに警備員がやってきて注意されてしまいます。
誤解されないように言っときますと、グランド・スタンドやリスボア・コーナーには、正式な観客席が設けられレースを観戦できるようになっているので、そこで観ろって話しですが・・・。
ラリー好きの性でしょうか、ついついテクニカルな山側のコースだったり、ブラインドコーナーだったりを、見てみたいなぁと思ってしまうのです。
VIPパスも貰っているので、迫力あるレースはちゃんと間近で観戦できるのですが。
きっと地元のレースファンだけが知っている穴場スポットがあるはずだと思ったのですが、見つけることは出来ませんでした。