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奴田原文雄 選手
>> 公式サイト
こんにちは、ラリードライバーの奴田原文雄(ぬたはら・ふみお)です。
このたび新企画として、私がアジアの各地でADVANとともに活躍しているラリー・ドライバーを訪ねて、各国のモータースポーツ事情をレポートすることになりました。
まず第一弾として訪れたのはスリランカ。
インド洋に浮かぶ島国では、予想していた以上の熱気に包まれたファンが埋めつくした競技会場に驚かされました。そして、この競技会が開催されている背景を知るに至って、日本では想像出来ないモータースポーツを取り巻く環境に、二度ビックリ。
現地でADVANカラーのランサーエボリューション]を駆る選手とも交流を深めた"スリランカ紀行"。なかなか知る機会の少ない「スリランカ・モータースポーツ」の世界を、ぜひお楽しみください!
スリランカはインド洋に浮かぶ島国で、面積は北海道の0.8倍ほどの大きさ。
人口は約2千万人。
特産品の紅茶は世界的に有名で、主要産業の筆頭に数えられる。
この他には天然ゴムの生産も盛ん。
国内の自動車事情は、乗用車の大半が日本車。左側通行の国なので多くの日本車が行き交う。最新型から30年以上前のモデルまで様々だ。
紅茶「セイロン・ティー」の産地としても世界的に有名なスリランカ。
この国に、ADVANタイヤで活躍するラリー・ドライバーがいると聞きつけ、はるばる会いに行ってきました。

スリランカへは日本から、モルディブのマレを経由する空路で約12時間。スリは「光り輝く」、ランカは「島」を意味し、熱帯に位置する、緑あふれる美しい島です。
今回の旅の目的は、ディネシュさんに会うこと。そして、彼が出場する、「FOXHILL SUPER CLOSS 2009」を紹介することです。

ディネシュさん(DINESH DEHERAGODA)は、1967年生まれの42歳。本業は紅茶の輸出業を営むビジネスマン。
彼を知ったのはつい昨年のこと。ウェブサイトに載っている彼のラリーカーを教えられたのが最初で、そこには私と同じADVANカラーの「三菱ランサー・エボリューション]」が、スリランカのラリーを走っている姿が写っていました。
その時点ではデビューしたてのエボ]を、実戦投入をしているドライバーは世界的にみても極少数派。
そのなかにあって、ADVANカラーで、しかもエボ]、それもスリランカのモータースポーツでと、とても興味をひきつけられました。

どんなドライバーなのだろう?エボ]の仕上がり具合は?スリランカのラリーって?
スリランカとモータースポーツについては、過去に、日本のGT選手権レースにスリランカ・チームが参戦していた時期があったと記憶していますが、本国スリランカの事情はまったくわかりません。もちろんラリーについても皆目見当がつきません。
そんな期待と不安が入り交じったまま、スリランカの玄関口、バンダーラナーヤカ国際空港に到着しました。
現地に到着したのは予選が行なわれた金曜日の夕方。スリランカの中心都市であるコロンボから約200kmを、車で6時間かけての大移動でやってきたのは山岳部の町。
残念ながら既に予選は終わっていたので、ホテルに直接チェックイン。
窓から見える茶畑を眺めたりしてノンビリしていると、夜の7時からラリー競技の関係者を招待してのパーティが催されるというのです。

今回開催される競技会は「FOXHILL SUPER CLOSS 2009」。
前夜祭のようなパーティがあるというのは、大きなイベントである証拠。しかもジャケット着用での出席だと聞かされていました。

どんなパーティなのか楽しみにして出かけてみると、車は約30分ほど走って広大な施設の中へ。そして到着したパーティ会場というのが、なんとスリランカ軍の施設だったのです!

実はこの「FOXHILL SUPER CLOSS 2009」には、スリランカ軍が主催者として名を連ねています。日本では想像がつきませんが、軍隊が民間のレース団体とレースを共同開催をしているわけなのです。
実際に翌日のレース中には、故障車排除やレスキューなども、軍服を着た兵士が当たっている場面を目の当たりにしてビックリ。このレスキュー作業も、しっかりと訓練を受けた兵士が任にあたっているだけに、実に手際がよいのです。

さて、パーティはスリランカ陸軍士官学校の敷地内にある"迎賓館"で、司令官の主催で行なわれました。
会場では司令官とも挨拶をする機会を得て、その司令官はパーティの中で競技会の開催に協力したスポンサーなどに感謝の意を表して盾を贈ったりしていました。
まさか、ここまでモータースポーツに軍隊が関与しているということは事前には知らなかったので、非常に驚かされました。

初日から驚きの連続となったスリランカ。
いよいよ明日は「FOXHILL SUPER CLOSS 2009」の決勝レースが行なわれる。そしてスリランカでADVANカラーのランサーエボリューション]を駆るディネシュさんともお会いすることができるのです。
この夜は正直なところ、ワクワクした気持ちを抑えきれないまま眠りにつきました。
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次のページでは、スリランカでADVANカラーのマシンを駆るドライバーをご紹介!
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