現地に到着したのは予選が行なわれた金曜日の夕方。スリランカの中心都市であるコロンボから約200kmを、車で6時間かけての大移動でやってきたのは山岳部の町。
残念ながら既に予選は終わっていたので、ホテルに直接チェックイン。
窓から見える茶畑を眺めたりしてノンビリしていると、夜の7時からラリー競技の関係者を招待してのパーティが催されるというのです。
今回開催される競技会は「FOXHILL SUPER CLOSS 2009」。
前夜祭のようなパーティがあるというのは、大きなイベントである証拠。しかもジャケット着用での出席だと聞かされていました。
どんなパーティなのか楽しみにして出かけてみると、車は約30分ほど走って広大な施設の中へ。そして到着したパーティ会場というのが、なんとスリランカ軍の施設だったのです!
実はこの「FOXHILL SUPER CLOSS 2009」には、スリランカ軍が主催者として名を連ねています。日本では想像がつきませんが、軍隊が民間のレース団体とレースを共同開催をしているわけなのです。
実際に翌日のレース中には、故障車排除やレスキューなども、軍服を着た兵士が当たっている場面を目の当たりにしてビックリ。このレスキュー作業も、しっかりと訓練を受けた兵士が任にあたっているだけに、実に手際がよいのです。
さて、パーティはスリランカ陸軍士官学校の敷地内にある"迎賓館"で、司令官の主催で行なわれました。
会場では司令官とも挨拶をする機会を得て、その司令官はパーティの中で競技会の開催に協力したスポンサーなどに感謝の意を表して盾を贈ったりしていました。
まさか、ここまでモータースポーツに軍隊が関与しているということは事前には知らなかったので、非常に驚かされました。
初日から驚きの連続となったスリランカ。
いよいよ明日は「FOXHILL SUPER CLOSS 2009」の決勝レースが行なわれる。そしてスリランカでADVANカラーのランサーエボリューション]を駆るディネシュさんともお会いすることができるのです。
この夜は正直なところ、ワクワクした気持ちを抑えきれないまま眠りにつきました。