驚きの前夜祭から帰って眠りにつき、いよいよ決勝レースが行なわれる土曜日の朝を迎えました。
レースの会場は、スリランカの中央部高原地帯に位置しています。
このあたりは、世界的に有名な紅茶のブランド名「セイロンティー」の産地として名高い場所。周囲の山肌には茶畑が広がり、清流が流れ、澄んだ空気が漂っています。
また標高は1,000mを超えている為に、朝、晩は肌寒いほどで、ここが熱帯の島国であることさえ忘れてしまいそうですが、日中の日差しはとても強烈で、肌に突き刺さるような感覚です。
ここに、昨夜訪れたスリランカ陸軍士官学校の施設があり、その広大な敷地の中に今回の会場となる「FOX
HILL」があります。
「FOX HILL」は、硬質の赤土でしっかりと整備された、常設のサーキットコース。
もちろん路面はダートで、1.2kmほどの周回コースと、観客席を備え、また内周にはモトクロス・コースもある、本格的な施設です。
しかし、そんな常設コースではあるものの、パドックのいたるところには空の「薬きょう」が落ちていて、子供たちが無邪気に拾い集めていたりします。これを見て、改めてここが軍の施設内であることを実感させられます。
「FOXHILL SUPER CLOSS 2009」は、Slardar Championshipの第2戦にあたり、今年で開催7年目。スリランカでも1、2を争うほどの観客を集める、有名なレースだそうです。
なにせ、観客動員数は主催者発表が3万人!これは大げさに思いましたが、実際の見た感じでも1万人は入っていたでしょう。
またスリランカ全土にテレビの生中継もされているようで、モータースポーツ人気の高さを感じさせられました。