アジア各国で活躍しているADVANユーザーを紹介する旅。第3弾はインドへとやってきました。
インドを訪れるのは、2003年のAPRC(アジア・パシフィック・ラリー選手権)インド・ラリーへの参戦以来、二度目です。このときはムンバイの東、約200km内陸に位置するプネーという都市での開催でした。
今回訪問するのは、デカン高原の南に位置する、バンガロールというIT産業の盛んな都市で、インドのシリコンバレーとも呼ばれる国際的にも有名な場所です。
まずは首都デリーにある、ヨコハマ・インドのオフィスを訪問し、インド国内モータースポーツ事情などを情報収集したあと、国内線の航空機に乗り換えて3時間、バンガロールに到着しました。
インドでのモータースポーツというとあまり馴染みがないかもしれませんが、APRCがシリーズ制定された1988年以前からも、ヒマラヤン・ラリーなどの国際的な大会が開催されていて、ラリー競技はインドにおいてはとてもメジャーなモータースポーツなのです。
INRC(インド・ナショナル・ラリー選手権)は、2009年は全6戦の開催です。もちろんインド国内では最高峰に位置付けされるラリーシリーズです。
参戦車両、クラス分けを見てみましょう。
トップカテゴリーは、排気量2,000cc・ノンターボエンジンを搭載するFF(前輪駆動)車両で争われているNプラス・クラス。このクラスはFIAグループN規定に、INRC独自の改造範囲を加えた車両で争われ、参戦車両は三菱ランサー(日本名・ランサーセディア)の事実上ワンメイクになっています。
その下にはエンジン排気量1,600ccと1,400ccのクラスがあり、ここにはスズキ・エスティーム(日本名・カルタスエスティーム)の新旧モデルが参戦しています。
さらに、スズキ・サムライ(日本名・ジムニー)のジプシークラスもあります。
そう、実は参戦車両はオール日本車なのです。いかに日本メーカーの車がインド国内に浸透しているかがわかりますね。