今回、私は「TEAM SHOW」の一員としてパイクスを訪れることになりました。
「TEAM SHOW」とは、俳優の哀川翔さんが中心になってラリーなどに参戦しているチーム。哀川さんがパイクスに初挑戦するということで、ドライビング・アドバイザーという任を引き受けたのです。
クルマは、2008年の「RALLY JAPAN」に参戦した、フォード・フィエスタをパイクス仕様にセッテイングしたものを使います。
日本から太平洋を越えてひとっ飛び、ロサンゼルスで飛行機を乗り換えてやって来たのはコロラド・スプリングス。
人口はおよそ36万人、コロラド州第2の都市はロッキー山脈の麓に位置しており、豊かな大自然に恵まれた素晴らしい場所です。
パイクスピークというレースは、本番が行なわれる日曜日に麓から山頂へ向けてワントライの一発勝負で競い合います。
ステージ距離20kmの山岳コース、また路面状況もミックス・サーフェースと特殊なコンディション。
最初にお話ししたように舞台となるのは山岳観光道路、レースや練習走行以外の時はもちろん一般の車で通行できます。
そこで到着した翌日にはレンタカーで、どんなところなのかを下見することに。
一般車に混じってノンビリと走りましたが、まるで空に向かって駆け上がっていくような道のりです。
そして標高4301mの山頂にあるゴールに到着!
人生の中で最も高いところに立ったのですが、天気は気持ちよい青空で最高の気分・・・。
のはずだったのですが、さすがに富士山よりもさらに高いところゆえ、空気が薄いのでしょうか私を含めたみんなから段々と元気が失われていき・・・。早々に撤収して下山、体力温存を図ることにしました(笑)。
水曜、木曜、金曜というレースウィーク中の3日間は公式練習日。
全コースを6〜7qの3区間に分けて、参加者は3つのグループに分かれて、それぞれ夜明けから一般車の入山してくる8時半までの2時間ほどが割りあてられて走行することが出来ます。
この3日間で、ドライバーのコース慣熟はもちろん、マシン・セッティングやタイヤ選択などを行なわなければなりません。
ドライビング・アドバイザーというのが今回の私の役割、いよいよ出番となるわけですが、チームで話し合った結果として私は哀川さんのナビ・シートに乗ることになりました。
やはりアドバイスをするにしても、横に乗って走りながらやった方が効果的ですしね。
パイクスピークという競技、基本はドライバー1人で走行するものですが、規則ではコ・ドライバーを登録して2人乗車で参加することも可能です。
そこで私がコ・ドライバー登録して、練習日から決勝本番までサイドシートに乗って哀川さんとともにパイクスの頂上を目指すことになりました。