YOKOHAMA装着車としては、私たちのほかにも大いに注目を集めているチームがありました。
SUV用タイヤとして人気の高い「GEOLANDAR(ジオランダー)」をアピールするTEAM GEOLANDARです。
ドライバーは、世界各地で開催されるオフロードレースで活躍、幾多の栄冠を手中におさめてきた塙郁夫選手。
今回のパイクスにチャレンジするマシンは、オリジナル製作のEV(電気自動車)レーシングバギー。エキシビジョンカークラスに、唯一の電気自動車として参戦しました。
前後に電気モーターを装着した4WDのレースマシンで、変速装置を必要とせず、駆動はモーターからデフに直結というシンプルな作りで、塙選手曰く「とてもリニアな加速感」を見せるそうです。
電気自動車の要とも言える電池は、三洋電機製の特注リチウムイオンバッテリーをボディの両サイドに搭載していました。
おおよそのパワーは内燃機関に換算すると200馬力程度とのことです。
標高の高いところを走るパイクスの場合、ガソリンエンジンなどの一般的な内燃機関では、酸素が薄くなることによってのパワーダウンが避けられません。
これに対してはエンジンマネージメントなどで対応していくのですが、電気自動車のモーターは酸素が薄くなることの影響を全く受けないため、スタートからゴールまで安定したパフォーマンスを引き出すことが出来るようです。
塙選手にとって電気自動車では今回が初めての挑戦ということで、まだ改良の余地はあるとのことですが、電気自動車でのパイクス・レコード記録14分37秒に迫る、14分50秒(クラス2位)でゴールしました。
先に出走した塙選手は、ゴールで私たちを出迎えてくれ、お互いの健闘を讃え合いました。