レッド・ルースター・レーシングチームは、単なるラリーチームではなかったのです。
バンガロールを本拠地とし、ラリー、レース、カート、バイク、自転車と、あらゆるカテゴリーにプロチームとして選手を送り出している、インド初のプロ・レーシングチーム集団でした。
目標は、世界に通用するインド人ドライバーを送りだすことだそうです。どうりでバンガロール市内にいくつもの広告看板があるのも納得です。
市内にあるファクトリーをさっそく訪問してみました。
新築したばかりのファクトリーは、エンジンベンチ室も完備されたすばらしい施設でした。
ミーティングルームでインドのラリー事情などを聞くうちに、話はタイヤやマシン・セッティングにまで及び、逆にこちらが路面状況によるタイヤ選択の話をするなど、同じADVANユーザーから少しでも生の情報を得ようとする、熱意のようなものを感じました。
チームエンジニアのリラさんは、過去7回もインド・ナショナル・ラリー選手権のタイトルを獲得したことのある、インドでは有名なラリー・ドライバーでした。
どうりで、言葉の壁がありながらも、ラリードライバー同士ならではの、微妙なニュアンスが身振り手振りでなんとか伝わったような気がします。
インド国内でも、先進諸国に負けないレベルのチームが存在していることが今回わかりました。何人かのインド人ドライバーは、PWRCやAPRCですでに活躍してきていますしね。
今回もステージを何ヶ所か見に行きましたが、トップ選手のドライビングレベルは非常に高いものがありました。