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奴田原文雄 選手
>> 公式サイト
今回の目的はインド国内の最高峰に位置するINRC(インド・ナショナル・ラリー選手権)をレポートすること。中でもレッド・ルースター・レーシングチームは強豪として知られているとのことで、バンガロール市内にあるファクトリーを興味深く訪問しました。
インドは経済の発展と比例するように自動車産業も活性化しており、それに合わせてモータースポーツ熱も高まってきています。例えばF1では2008年から参戦している「フォース・インディア」が有名ですが、やはりインドの人々は"世界の大舞台で戦うインド人ドライバー"の誕生を心待ちにしているようです。
レッド・ルースター・レーシングチームは日本や欧米のレーシングチームに引けをとらない立派なファクトリーを持ち、レースの運営についても最先端の感覚を持ったプロ集団であり、インド人ドライバーが世界に羽ばたく日も遠くはないと思わせるものでした。
INRC(インド・ナショナル・ラリー選手権)に参戦している有力チームのひとつが、レッド・ルースター・レーシングチームです。
INRCのトップカテゴリー、Nプラスクラス(排気量2,000ccのFF車両)に参戦しており、ビクラムさんとゴーシュさんがドライバーをそれぞれ務めているランサーを走らせています。
もちろんタイヤはADVANを使っており、今シーズンはディフェンディングチャンピオンの証であるゼッケン1番をビクラムさんがつけて参戦しています。

実はバンガロール空港から市内への移動中、道路脇に大きな広告看板を見つけました。
それはラリーカーとビクラムさんが写った、巨大なレッド・ルースター・レーシングチームの広告でしたが、ラリー開催の協賛企画だろうと勝手に解釈していました。

ここバンガロールは、レッド・ルースター・レーシングチームのホームタウンなのです。ラリー開催都市が、空港などの幹線道路にラリー歓迎の看板を立てることはよく行なわれていることですからね。
しかし、今度はレッド・ルースター・レーシングのカート車両の広告を見つけました。
もちろん巨大な看板です。翌日にはフォーミュラーカーの広告塔も。
聞いてみるとバンガロール市内に7〜8ヶ所の広告看板があるそうです。ビルの屋上にあるような、どでかいヤツがですよ。
レッド・ルースター・レーシングチームは、単なるラリーチームではなかったのです。
バンガロールを本拠地とし、ラリー、レース、カート、バイク、自転車と、あらゆるカテゴリーにプロチームとして選手を送り出している、インド初のプロ・レーシングチーム集団でした。
目標は、世界に通用するインド人ドライバーを送りだすことだそうです。どうりでバンガロール市内にいくつもの広告看板があるのも納得です。

市内にあるファクトリーをさっそく訪問してみました。
新築したばかりのファクトリーは、エンジンベンチ室も完備されたすばらしい施設でした。
ミーティングルームでインドのラリー事情などを聞くうちに、話はタイヤやマシン・セッティングにまで及び、逆にこちらが路面状況によるタイヤ選択の話をするなど、同じADVANユーザーから少しでも生の情報を得ようとする、熱意のようなものを感じました。

チームエンジニアのリラさんは、過去7回もインド・ナショナル・ラリー選手権のタイトルを獲得したことのある、インドでは有名なラリー・ドライバーでした。
どうりで、言葉の壁がありながらも、ラリードライバー同士ならではの、微妙なニュアンスが身振り手振りでなんとか伝わったような気がします。

インド国内でも、先進諸国に負けないレベルのチームが存在していることが今回わかりました。何人かのインド人ドライバーは、PWRCやAPRCですでに活躍してきていますしね。
今回もステージを何ヶ所か見に行きましたが、トップ選手のドライビングレベルは非常に高いものがありました。
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