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Round 1 REPORT
2シーズン目を迎えたLotus Cup JAPANもいよいよ最終戦。
快晴に恵まれた11月30日(日)にツインリンクもてぎのロードコースを舞台に今年最後の熱戦が繰りひろげられました。
 
最終戦の参加台数は12台。SUPER GTなどで活躍する高橋一穂選手と加藤寛規選手、さらにADVANカラーのマシンではカーグラフィック誌の塚原久編集長も賞典外で参戦しました。

朝一番で行なわれた公式予選では加藤選手が唯一の2分24秒台をマークして貫祿のトップタイム。但し賞典外ドライバーは規則により後方グリッドからのスタートとなるため、ポールポジションは2分25秒284をマークした篠原祐二選手がゲット。これに0.359秒の僅差で遠藤浩二選手が続いてフロントローを形成しました。

お昼にスタートした最終戦の決勝レースは10周で競われます。
まずは順当に1コーナーをポールからスタートした篠原選手が抑え、これを遠藤選手が追う展開に。
そして驚異的な速さを見せたのは加藤選手、1周目で早くも5台を抜きさって中段グループの一角を占めました。
さらに3周目には3番手にポジションアップを果たした加藤選手、これで篠原選手、遠藤選手、加藤選手というトップ3のオーダーを形成します。
 
レースが折り返しを迎えた5周終了時点、篠原選手と遠藤選手の差は0.5秒ほど。
後半に入って篠原選手はじわりじわりと差を拡げにかかっていきますが、残り2周の最終コーナーでまさかのコースオフ。しかし懸命にマシンの姿勢を保ち、ダート走行をしてしまったもののコースに復帰。
ここでのロスタイムは小さくなく、一気に遠藤選手と加藤選手に詰め寄られた篠原選手でしたが、両選手の猛追を振り切ってトップでチェッカード・フラッグを受けることに成功、今季4勝目を飾りました。
また激しい2番手争いは加藤選手に軍配があがり、篠原選手に続いてチェッカー。遠藤選手が3番手でチェッカー、加藤選手は賞典外扱いなので準優勝という結果になりました。更に3位には大野貴史選手が入って表彰台を獲得、各選手はにこやかな表情を表彰式で見せてくれました。


Round 5 RESULT
順位 No. ドライバー 車両名称 周回数 所要時間 トップ差
1 2 篠原 祐二 クラブ・ウィザム&AFC 10 24'11.176 -
2 21 遠藤 浩二 ウルトラがんも@TIR 10 24'13.085 1.909
3 75 大野 貴史 クラブ・ウィザム・レーシング75 10 24'19.786 8.610
4 55 若林 勝弘 クラブ・ウィザム・レーシング55 10 24'22.756 11.58
5 16 秋葉 有一 GreenDropRacing 10 24'42.170 30.994
6 38 金子 英一郎 ピース・エリーゼ 10 24'42.635 31.459
7 27 大槻 征久 おおつき歯科 ロゴス エリーゼ 10 25'04.426 53.250
- 10 加藤 寛規 大山豆腐 麦とろ納豆ロータス 10 24'12.551 1.375
- 1 高橋 一穂 LCI Limited 10 24'25.027 13.851
- 25 塚 原  久 チーム・アドバン・ロータス 10 24'38.013 26.837
以上 規定周回数 (7周) 完走 :
- 45 大谷 秀雄 フード フォレスタ CGRT 0 - 10Laps
- 57 倉田 道夫 倉田医院 ロゴス エリーゼ - 失 格 -

■Fastest Lap
No.10  加藤寛規  大山豆腐 麦とろ納豆ロータス  2'23.375  6/10  120.56Km/h

※No.1とNo.10、No.25は賞典外。

■ペナルティ
No.57 2008 もてぎチャンピオンカップレース特別規則書 第46条 〜1) (反則スタート)により、ドライビングスルーペナルティを課したが、Dボード提示後3周以内にピットインしなかったので、第59条 〜2)を適用し失格とした。


インタビュー
2008 CHAMPION DRIVER
篠原祐二 選手
  篠原祐二 選手 =YUJI Shinohara=
Lotus Cup JAPANの初年度から参戦を続ける篠原選手。2007年シーズンは4戦中3戦で表彰台を獲得するも、惜しくも優勝には一歩届かず。
しかし2008年シーズンは開幕戦で堂々の初優勝を飾ると第2戦でポール・トゥ・ウィンを飾って二連勝。第3戦は2位に留まったものの、第4戦でも再びポール・トゥ・ウィンで三勝目を獲得すると最終戦を待たずしてシリーズチャンピオンを確定。最終戦も今季3回目のポール・トゥ・ウィンで強さを見せた。
東京都内のロータス正規販売店「ウィザムカーズ」代表取締役であり、多くのユーザーとともにLotus Cup JAPANをはじめとした"ロータス・ライフ"を楽しんでいる。

今回のレースでは、まだまだ精神的な修練が足りないな、と実感しました(笑)。追われる立場になれていないのか、終盤にはコースからマシンを外して大きくタイムロスを喫するミスをしてしまいました。
しかし、逆にこのミスで自分自身が奮い立った面もありました。もしかしたらあのまま何事も無く最後まで行っていたら、遠藤選手や加藤選手にトップを奪われていたかもしれません。
 
2008年はチャンピオンを獲得出来ましたが、何よりもドライビングスキルの向上を果たせたことが良かったですね。
ロータスというマシン、ADVAN Neovaというタイヤ、このコンビネーションはドライビングスキルを磨く良いパッケージだと思います。

今年最も記憶に残る一戦は開幕戦の富士、初優勝でしたからね。去年は「万年3位の篠原さん」なんて言われていましたが、初優勝を飾れたときには本当に気持ちよくて、「誰にもこのポジションを渡したくない!」と強く思いました。そこから練習が充実するようになりました。今回の最終戦も水曜日から走りましたし(笑)。
練習もただ無闇に走るのではなく、自分の車載カメラの映像をプロドライバーの方の走りと見比べてウィークポイントを見いだしています。それも自分だけで見るのではなく、色々な人に見比べてもらって意見をもらっています。こうした自分のドライビングの精査を繰り返すことで、確実にタイムアップにつなげることが出来ましたね。

私は東京都内で「ウィザムカーズ」というロータスの正規販売店を営んでいますが、ロータス購入をきっかけにしてサーキットデビューを果たす方も多いんですよ。実は私がレースで使っているカップカーは普段はお店の試乗車にしているんです。一人でも多くの方に実際に運転していただくことでロータスの楽しさや良さを実感していただけますからね。
12月21日にはサーキット走行会を主催するのですが、そこでは私も同乗走行をやったりしてLotus Cup JAPANの楽しさも広めていきたいと考えています。
 
最後に私が今年チャンピオンを獲得できた秘訣を皆さんにもお伝えしたいと思います。
それは毎回ゲスト参加されるプロドライバーの方々に色々お聞きすることです。最初はちょっと照れくさかったり、自分が成長課程にあるとプライドもあって聞きにくかったりもしますが、本当に良いアドバイスをたくさんもらうことが出来ます。
昨年は谷口信輝選手に色々お聞きして車載映像や実際の走りをコース上で見せていただいて、もてぎのバックストレート攻略法を見いだすことが出来ました。出来るようになったら最高速が格段にアップして、ラップタイムも上がりました。今はこのノウハウをチームメンバーにも教えてみんなでスキルアップに努めています。

2009年は新たに発足する「2-elevenカップ」も気になっていますが、いずれにしてもロータスのレース活動は続けていくつもりです。お客さんを中心としたクラブメンバーも増える傾向ですし、新たにLotus Cup JAPAN参戦を計画している方もいらっしゃいます。みんなで来年もアットホームかつ真剣にロータスのレースを楽しんでいこうと思っています。
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