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Round 2 REPORT
2008年の「Lotus Cup Japan」、第2戦はツインリンクもてぎの東コースを舞台として開催されました。
5月3日(土)の練習走行日は午前中が未明からの雨が残るコンディション。特にLotusの走行時間枠は雨足が強まり、ヘビーウェットコンディションとなってしまいます。

しかし天候は急速に回復、午後の走行枠は暑さも感じるほどとなり、路面はドライに転じました。結果的には一日でウェットとドライ、両方のコンディションを経験することになった参加選手たちですが、装着されているADVAN Neova AD07 LTSの高いグリップ性能が路面コンディションを問わないことを改めて確認出来たようです。
 
 
今回の第2戦、ADVANカラーのゼッケン25号車で参戦するのは日本を代表するラリードライバーとして知られる奴田原文雄選手。ラリー界では長年に渡ってADVANカラーのマシンで幾多の栄冠を手中におさめてきた奴田原選手ですが、スプリントレースの参戦は今回が初めて。果たして世界的な活躍を見せる奴田原選手がレーシングフィールドでどのような戦いぶりを見せてくれるのか注目を集めました。
また、ゼッケン1番のゲストカーはSUPER GTなどに参戦してきた菅一乗選手、45番のマシンは冨澤勝選手がそれぞれステアリングを握り、奴田原選手を含めた3台が賞典外としての出走になりました。
 
 
4日(日)の午前中に行われた公式予選でトップタイムは冨澤選手がマークした1分43秒513。これに菅選手が1分43秒668で続き、レース経験豊富な両選手が実力を遺憾なく発揮しました。
奴田原選手は1分44秒842。クラブマンドライバーのトップタイムとなった篠原祐二選手の1分44秒607に次ぐタイムをマーク、4番手につけて、磨かれたドライビングテクニックを見せてくれました。
 
 
午後の決勝は予選同様に好天の下でスタートを迎えます。
グリッドは賞典外の3選手が後方からのスタートとなるので、ポールポジションに陣取ったのは開幕戦を制している篠原選手。フロントローにはチームメイトの大野貴史選手がつけて熱戦の火蓋が切って落とされました。
 
ダウンヒルストレートから1コーナーへの進入では篠原選手がトップをキープ。その後も篠原選手は快調な走りで大野選手を引き離していきます。
一方、猛追を見せたのは3番手スタートの遠藤浩二選手。開幕戦はポールスタートながらフライングスタート裁定による無念のペナルティで後退を喫しただけに、今回は雪辱を果たすべくトップを行く篠原選手に迫っていきます。
しかし、遠藤選手を上回る激しい追い上げを見せたのは12番手スタートの冨澤選手。周回を重ねる毎に先行車を次々にパス、10周のレースが折り返しを迎える頃にはトップの座を射程圏内におさめるまでにポジションを上げてきました。


奴田原選手も初めてのスプリントレースながら巧みなドライビングを披露。あくまでも"楽しむ"ことに主眼を置いた参戦ながら、1周目で2つポジションを上げて12位とすると、3周目を終えて10番手につけて着々と上位進出を果たしていきます。


レース終盤は白熱した接近戦が観客の目を釘付けにする展開となりました。
残り2周、ここまでトップを守ってきた篠原選手の背後に、遂に冨澤選手がピタリとつけてプレッシャーをかけ始めます。テール・トゥ・ノーズからサイド・バイ・サイドの激しい攻防戦はファイナルラップに入って遂に冨澤選手が篠原選手をかわして、堂々のウィニングチェッカー。

25号車の奴田原選手は中盤以降も着々と順位を上げてバトルを楽しみ、7番手でフィニッシュ。
賞典外の3選手を除いたシリーズ争いは篠原選手が開幕戦に続く二連勝を飾り、ランキング争いで一歩抜きんでる結果となりました。


Round 2 RESULT
順位 No. ドライバー 車両名称 周回数 所要時間 トップ差
1 2 篠原 祐二 クラブ・ウィザム・レーシング 10 17'37.402 -
2 21 遠藤 浩二 ウルトラがんも@TIR 10 17'40.649 3.247
3 75 大野 貴史 クラブ・ウィザム・レーシング75 10 17'54.048 16.646
4 16 秋葉 有一 GreenDropRacing 10 17'56.718 19.316
5 48 江口 隆次 OUTER PLUS 48 10 18'03.636 26.234
6 57 倉田 道夫 倉田医院 ロゴス エリーゼ 10 18'04.216 26.814
7 27 大槻 征久 おおつき歯科 ロゴス エリーゼ 10 18'05.019 27.617
8 38 金子 英一郎 ピース・エリーゼ 10 18'05.433 28.031
9 15 野崎 眞宏 フジミ エリーゼ 10 18'21.506 44.104
10 17 長崎 樹雄 Leo ELISE S 10 18'22.088 44.686
11 6 平畑 徹幸 HIRAITA CLINIC 10 19'16.968 1'39.566
以上 規定周回数完走 :
- 45 富 澤  勝 フード フォレスタ CGRT 10 17'37.147 -
- 1 菅  一 乗 LCI Limited 10 17'48.164 10.762
- 25 奴田原 文雄 チーム・アドバン・ロータス 10 17'58.601 21.199

■Fastest Lap
1'44.624 (5/10)  117.75km/h  No.21  遠藤浩二/ウルトラがんも@TIR

※No.1、25、45は賞典外。


インタビュー
GUEST DRIVER PROFILE
奴田原文雄 選手
  奴田原文雄 選手 =FUMIO Nutahara=
1963年・高知県出身。
'86年にラリーデビュー、'90年からADVANラリーチームの一員として全日本ラリー選手権に参戦。
2007年までに7回のチャンピオンを獲得。またP-WRC(FIAプロダクションカー世界ラリー選手権)にも参戦、2006年には日本人として初めてモンテカルロラリーで優勝を飾るなど3勝を挙げた。
2008年はランサーエボリューションXを開幕戦から全日本ラリー選手権に投入、第2戦の久万高原ラリーで今季初優勝を飾った。

−今回は久しぶりのレース参戦だったと思いますが?

そうですね、2006年の十勝24時間レース以来のサーキットレースです。私自身、レース経験は数えるほどしかないのですが、ツインリンクもてぎを走ったのは今回が初めて。
さらに言えばスプリントレースも今回が初めてでしたし、レースのスタートを経験したのも初めてのことでした。これまでに参戦したレースは全て耐久で、私はスタートの経験がなかったんですよ(笑)。

 
−初めてのスプリントレース、振り返ってみていかがでした?

まず最初の感想としては「楽しかった」ですね!
決勝日はお天気にも恵まれましたし、Lotusのカップカーも乗りやすくて、ADVAN Neovaが装着されているのでコントロールもしやすかったですしね。


−Lotus Cupのカップカーについて、印象をもう少し聞かせてください。

実は後輪駆動の車でレースをしたのも初めてだったのですが、乗る前はミッドシップということでピーキーな特性なのかと思っていました。しかし、実際に走らせてみると限界領域のコントロール性能も扱いやすくて、乗りやすい車という印象です。
ただ、パワーはあまり無いので、巧く走らせるにはコツが必要な車でもありますね。


−装着されているADVAN Neova AD07 LTSについては?

例えば今回も練習走行日は雨になりましたが、Neovaならばヘビーウェットからドライまで幅広いコンディションに対応出来ていることを改めて確認できました。
激しいバトルになっても、車そのものがとても軽いこともあって、Neovaで充分に本格的なレースを実践できますね。


−初めて迎えたスプリントレースの決勝ですが・・・

まずは初体験のスタートですが、「レッドシグナルが消えたらスタート」という基本的なことを改めてグリッドで思い出していました(笑)。私は賞典外の参加なので、無理をして他の参加者の方々に迷惑をかけてはいけないので、控え目に走っていました。
今回はコース的にパッシングポイントが限られていて、車もパワーがそんなに無いので、コーナーリングで巧くインに入って抜いていくという基本的なことがなかなか難しかったですね。
ラリーでは"前の車を抜く"ということが基本的にありませんが、今回は周回するごとに段々と慣れてきて、中盤からは1周ごとに1台ずつ抜いてポジションを上げていきました。もうあと10周くらいあったら、トップになれたかも!?(笑)


−最後にLotus Cup Japanというレースについての感想は?

「Lotus Cup Japan」は、とても雰囲気の良いレースですね。ロータスという車そのものも格好良いですし。
L.C.J.A.(ロータスカップジャパンアソシエーション)さんもケータリングサービスをされたりして、とても参加しやすく、気軽に楽しめるレースなんだろうと思います。
そんな環境が整っているからこそ、私も今日は心から楽しめた一日になりました。
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