TEAM YOKOHAMA EV Challenge
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はじめに、大規模な山火事で被害を受けられたパイクスピークやコロラドスプリングスの皆さんに、心からお見舞いを申し上げます。

パイクスピークの開催延期に伴って、テストを目的として急遽ラグナ・セカのイベントに参加したのですが、とてもアットホームな雰囲気で参加された皆さんが思い思いにサーキット走行を楽しまれていました。
そんな中で、事実上の飛び入り参加となった我々に対して、みんなが「ようこそ、来てくれてありがとう!」と言ってくれたことが、本当に嬉しかったですね。アメリカでEVに関心を持っている皆さんにも、我々の存在は思った以上に知られていたようです。

ラグナ・セカは高低差が大きく、三次元のオフロードレースをやっている僕にとっては馴染みやすく、とても楽しいですね。名物のコークスクリューも大好きなパターンで、フリー走行で普通のゼブラ(縁石)を飛び越えて「最短ラインを発見!」とはしゃいでいたら、コースオフと判断されてオフィシャルから黒旗を振られてしまいました(笑)。もっとも、マシンに全くダメージが無いことを、オフィシャルはかなり不思議がっていましたが。
その後はおとなしくしていましたが、僕のマシンは他のマシンと全く走行ラインが違うようなので、コーススクリューではついつい前のマシンを刺していきたくなりましたね。

結果も低燃費タイヤの「BluEarth-A(ブルーアース・エース)」を装着しての1分48秒台は上出来だと思います。
キャラクターとしては本気のサーキット走行をお薦めするようなタイヤではありませんが、スポーツ走行のレベルであれば十分に楽しめる基本性能を持っていることに、改めて驚きました。特にコントロール特性が穏やかで、タイヤからのインフォメーションがわかりやすく、怖さを感じるようなことはありませんでした。
競技用のスポーツラジアルタイヤを装着したスポーツカーが、低燃費タイヤを装着したEVにラインを譲るという場面もしばしば見られ、未来のモータースポーツを感じましたね。

ラグナ・セカでは今年から新しく搭載したモーターにマイナートラブルが生じたのですが、これを発見できたのはラッキーでした。また、トラブルを抱えた状態での走行データを採れたことも、大きな収穫ですね。
走り込むほどに、マシンも身体に馴染んできています。EV+低燃費タイヤ、そして無駄のないドライビングで、新しい時代のモータースポーツをパイクスピークの本番でもしっかりアピールしたいと思います。
今回の参加は実走行テストが目的で、特にラグナ・セカという名のしれたサーキットで公式なタイムアタックをすることで記録が残ることと、他のマシンとの速さの前後関係が明確になることが出場した大きな理由です。また、テストフィールドとしては高低差の大きなコースなので、平地で行うよりも実践的なデータ採りが出来るというメリットもありますね。

当日は若干のモーターに関するトラブルもありましたが、8月12日のパイクスピーク本番までに時間的な余裕もあるので、原因をしっかり調査して対策を施し、万全の体制で臨めることが出来るようになりました。

装着しているタイヤはパイクスピーク本番でも使う「BluEarth-A(ブルーアース・エース)」ですが、サーキット走行も十分にこなし、無段変速で無駄なくモーターのパワーをしっかり伝えることが出来ていました。
市販の低燃費タイヤで、塙選手も初めて走るコース、セッティングはパイクスピーク仕様のままで練習走行の時間も少ない中、テスラ・ロードスターを上回るタイムを記録出来たことは、凄いと思っています。1位のマシンは完全なロードレーサー仕様で、重量が塙選手のマシンの半分くらいしかありません。しかもバッテリーの搭載量も半分以下で、スリックタイヤを装着したタイムアタックスペシャルに仕立てられていました。

さすがにそのマシンには敵いませんでしたが、あくまでも我々のマシンはパイクスピークを戦うためのもの。8月12日の本番に向けて、大きな手応えと貴重なデータという収穫のあるラグナ・セカ参戦でした。
※ラグナ・セカ参戦の模様は、Facebookページにも写真アルバムを掲載しております。
       
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