今回の参加は実走行テストが目的で、特にラグナ・セカという名のしれたサーキットで公式なタイムアタックをすることで記録が残ることと、他のマシンとの速さの前後関係が明確になることが出場した大きな理由です。また、テストフィールドとしては高低差の大きなコースなので、平地で行うよりも実践的なデータ採りが出来るというメリットもありますね。
当日は若干のモーターに関するトラブルもありましたが、8月12日のパイクスピーク本番までに時間的な余裕もあるので、原因をしっかり調査して対策を施し、万全の体制で臨めることが出来るようになりました。
装着しているタイヤはパイクスピーク本番でも使う「BluEarth-A(ブルーアース・エース)」ですが、サーキット走行も十分にこなし、無段変速で無駄なくモーターのパワーをしっかり伝えることが出来ていました。
市販の低燃費タイヤで、塙選手も初めて走るコース、セッティングはパイクスピーク仕様のままで練習走行の時間も少ない中、テスラ・ロードスターを上回るタイムを記録出来たことは、凄いと思っています。1位のマシンは完全なロードレーサー仕様で、重量が塙選手のマシンの半分くらいしかありません。しかもバッテリーの搭載量も半分以下で、スリックタイヤを装着したタイムアタックスペシャルに仕立てられていました。
さすがにそのマシンには敵いませんでしたが、あくまでも我々のマシンはパイクスピークを戦うためのもの。8月12日の本番に向けて、大きな手応えと貴重なデータという収穫のあるラグナ・セカ参戦でした。
|