TEAM YOKOHAMA EV Challenge
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雲に向かうレース -パイクスとは?
ヨコハマタイヤの挑戦 -"Speed & Eco"を支えるタイヤ
進化を続ける先駆者 -塙郁夫選手にきく
伝統のカラーで新たな挑戦 -奴田原文雄選手にきく
2012年、戦いの記録 -サマリー・レポート
これがパイクスの走りだ! -ストリーミングムービー・ギャラリー
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国内外のモータースポーツシーンで、栄光の歴史を刻み続けてきたADVANカラー。Red in Blackの精悍なカラーをまとうことは、同時に勝利を掴むことを宿命づけられたことでもある。
そんなマシンのステアリングを握る“ミスター・ADVAN”が奴田原文雄選手。全日本ラリー選手権で幾多のチャンピオンを獲得、さらにその活躍の舞台はP-WRC(FIAプロダクションカー世界ラリー選手権)やIRC(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ)、APRC(FIAアジア・パシフィック・ラリー選手権)とワールドワイドで、日本人として初めて伝統のモンテカルロラリーでクラス優勝を飾ったことでも世界にその名を知られている。

奴田原文雄選手は、2012年のパイクスピークでドライバーとして初めてのチャレンジを実現する。ドライブするのは名門が仕立てたEV(電気自動車)レーシングマシン、もちろんADVANカラーをまとっての参戦だ。
奴田原選手が駆るマシンを造り上げたのはTMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)。トヨタのモータースポーツ活動を担う存在でドイツのケルンに本拠を構え、近年ではF1世界選手権への参戦母体となったことで知られている。

また、TMGの歴史をひもといていくと、そもそもの原点はラリーにあり、1990年代のWRC(FIA世界ラリー選手権
)では“トヨタ黄金期”を築き上げている。

まず奴田原選手には、TMGのマシンで参戦することになった経緯から説明していただこう。

「3年前にドイツで開催されたWRCの会場に足を運んだのですが、そこでたまたま私が見に行ったSS(スペシャルステージ)にTMGのみなさんも視察に来られていました。日本人がそんなにいたわけでもないので挨拶させてもらったのですが、そこでTMGの木下美明社長とラリーの話で大いに盛り上がったんです。木下社長ご自身も、学生時代などにはドライバーとしてラリーに参戦されていたんです。

そこから何度かメールや電話でラリーについてのやりとりもあって、親交を深めさせてもらいました。そしてある時、ドイツに行った際にTMGにも寄らさせていただいたのですが、そこでニュルブルクリンクでタイムアタックをするためのEVが造られていて、『こんなクルマもあるんですね』なんていう話をしていたんです。
まさに、それが今回パイクスピークで乗るマシンそのもので、TEAM SHOWとして参戦の話がまとまったのです」
実は奴田原選手にとって、パイクスピークは2回目の参戦だ。では初めて参戦したのはいつかというと、2009年に俳優・哀川翔さんがドライバーとして出場した際に、コ・ドライバーとしてその走りをサポートしたのである。

その時の模様はADVANモータースポーツサイトの『奴田原文雄のモータースポーツ漫遊記』で当時ご紹介しているが、このレポートでも最後には「いつかはドライバーとして参戦したい!」と語っていた、それが2012年に現実のものとなるのである。

「そうですね、パイクスピークにコ・ドライバーとして出場したことはありますが、ドライバーとして参戦するのは今回が初めてのこととなります。

約20kmの道を駆けるパイクスピークは一発勝負で、カテゴリーとしてはヒルクライムという競技になります。日本ではあまりメジャーではないかもしれませんが、その中でも世界最大のヒルクライム・イベントがパイクスピーク。
標高差も凄いですし、フィニッシュ地点は標高4,301mという高地ですし、とてもチャレンジし甲斐のあるレースだと思っています。

私が普段参戦しているラリーとは異なる競技ではありますが、サーキットレースのように同じコースを周回出来るわけではありませんし、普段は観光道路として使われている道をクローズしてコースにするので、事前にたっぷり練習を出来るわけでもありません。
一発勝負的な要素が強いという面ではラリーにとても似ていて、約20kmという長いSS(スペシャルステージ)を1本攻めていくような感じになるでしょうか」


パイクスピークは、別名『雲に向かうレース』と呼ばれるように、その道の大半は上り勾配である。コ・ドライバーとしての参戦経験も踏まえて、実際にはどんな道だという印象を持っているのだろうか。

「上りというと、下りよりはイージーに見えるかもしれませんが、実際に走っていると上り下りはあまり意識しません。むしろパイクスピークの場合は、上りといっても視界には空しか見えず、ガードレールもほとんど無くて、一回だけ本番でのチャンスを限界スピードで走らなければならないですから、ラリードライバーならではの能力は試されるステージですね。

156もあるコーナーについては、可能な限りは覚えていきますが、さすがにその全てを完璧に把握するのは現実的には難しいです。だからこそ逆に、例えば道が滑りやすくなっていたとか、路肩の砂利が出ていたとか、突発的な事態にもベストな対応を求められるラリードライバーの能力がものをいうような気がします」


2012年は全面舗装されたというパイクスピークのステージだが、コーナーをインカットして走るマシンが多いために路面には多くの砂利が出ているケースも少なくないと予想される。
こういう場合、コーナーに入ってから目の前に砂利が拡がっていたとして、瞬時にそれを見極め、適切な対応でコーナーをロスなくクリアしていく、それは確かにラリードライバーが普段戦っているステージに通じるものがあるだろう。


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