TEAM YOKOHAMA EV Challenge
<< トップページにもどる << トップページにもどる << トップページにもどる << トップページにもどる
雲に向かうレース -パイクスとは?
ヨコハマタイヤの挑戦 -"Speed & Eco"を支えるタイヤ
進化を続ける先駆者 -塙郁夫選手にきく
伝統のカラーで新たな挑戦 -奴田原文雄選手にきく
2012年、戦いの記録 -サマリー・レポート
これがパイクスの走りだ! -ストリーミングムービー・ギャラリー
Facebookページ
奴田原文雄選手といえば、ハイパワーな4輪駆動マシンを駆ってラリーステージを駆け抜ける、という印象が圧倒的に強い。しかし、戦歴をみていくとこれまでには、4輪駆動SUVでのクロスカントリーラリー参戦や、サーキットレースへの出場など、幅広い活躍をしていることもわかる。

ただ、そんな奴田原選手でもEVでのモータースポーツ参戦は、2012年のパイクスピークが初めて。大会を前に奴田原選手はフランスに飛び、ポール・リカール・サーキットでTMGが造り上げたP002のテストドライブを行ってきた。
「ああいう、ドライバーがむき出しのシルエットのクルマに乗るのは初めてだったんですよ」

こう笑いながら話した奴田原選手。P002はプロトタイプカーのようなシルエット、オープンホイールではないもののドライバーは外気に直接さらされることになる。

「とにかく風圧が凄くて、『フォーミュラやプロトタイプって、こんな感じなんだな』というのが、EVかどうか以前にP002の第一印象なんです。
それから、ステアリングには色々なスイッチがたくさんついていて、気分はもうF1ドライバーになったような(笑)」

奴田原選手は率直に、新しいマシンに乗ることへのワクワク感や喜びについて、まずは語ってくれた。その上で、EVという新世代のレーシングマシンが持つフィーリングについて続ける。

「乗る前は、クラッチも無いからスタートはギクシャクするのではないかとか、コーナーリング中はアクセルコントロールの仕方によっては挙動が乱れたりするのか、と心配もしていたのですが、実際にはそういうことが全くありません。とにかく凄くスムーズな走りをすることに驚かされました。
なにしろ、乗る前にEVだからといって特別なレクチャーを受けることも無く、実際に走らせても何の違和感もないんです。パッと乗って、ガソリンエンジン車と変わらない感じで不安なく走れるんですよ。

これは、制御がとても緻密に行われていることが背景にありますね。アクティブ・デファレンシャルやトラクション・コントロールなどが素晴らしく、それこそ無謀なくらいにコーナーに突っ込めばスピンもするでしょうが、スローイン・ファーストアウトの基本的な走り方をする限りは、コーナーでどんなにラフなアクセル操作をしてもスピンしないんです。全然テールは流れないし、アンダーステアも出ないんですよ」
ADVANカラーをまとうP002、その走りを支えるのはADVAN A048である。競技用スポーツラジアルタイヤとして、ジムカーナやタイムアタックの世界で高い定評を得てきたタイヤだ。

「P002というマシンにとっては、ADVAN A048の優れた高いグリップ力を最大限に活かして、オン・ザ・レール感覚で走ることになるでしょうね。
ただ、EVということでエネルギー効率も無視出来ませんし、マシンそのものがレーシングカーなので、派手にドリフトしながらコーナーを攻めるような仕上がりにはなっていません。ラリーマシンのような派手な挙動ではなく、ベストのレコードラインを最適なスピードで走る、というスタイルでの戦いになりますね。

その上で、先に話したようにラリードライバーとして必要とされるのは、コースを見極める眼でしょう。次々に現れるコーナーの状況を的確に把握して、限界スピードの近くを保ちながら走っていく感じです」

栄光の歴史を刻むADVANカラーをまとうマシン。このカラーリングを背負う重みを誰よりも知る奴田原選手だからこそ、パイクスピークへの新たなるチャレンジにも静かに闘志を燃やしている。

「ドライバーとして初めてのパイクスピーク参戦ですが、みなさんから期待されているのは重々承知しています。ヨコハマタイヤもベストの体制で臨んでくれていますしね。
負けるわけにはいかない戦いですが、勝負事にはライバルもいますから、本当のところはやってみなければわかりません。
ただ、その中でとにかく自分たちのベストを尽くすことで、結果はおのずとついてくるものだと思っています」
世界のモータースポーツシーンで活躍を続けてきたADVANは、EVでの新世代モータースポーツにも果敢なチャレンジを展開する。
多くのEVが参戦し、世界的な注目を集める2012年のパイクスーピク・インターナショナル・ヒルクライム。ふたつの参戦スタイルをそれぞれに支えるヨコハマタイヤは、先駆者としての飽くなき挑戦をこれからも続けていく。
車 両 概 要  =Specification=
車両名称
TMG EV P002
装着タイヤ
ADVAN A048
タイヤサイズ
F) 195/50R16  R) 255/40R17
モーター
2 Axial Flux customized for TMG by Evo Electric
バッテリー
Lithium Ceramic Technology by beta-motion
全長
4,100mm
全幅
1,790mm
最大出力
350kW (476ps / 469hp)
全高
1,040mm
最大トルク
900Nm (664 lb-ft)
駆動方式
ミッドシップ後輪駆動
       
  Twitter 横浜ゴム公式アカウント
ヨコハマタイヤのウェブサイト BluEarth (ブルーアース) ADVAN