レースは8月7日(火)の公式車検から正式にプログラムがスタート。そして8日(水)、9日(木)、10日(金)の3日間をかけて約19.98kmのコースを3つのパートにわけ練習走行および予選を行う。
EVクラスは麓、中腹、そして山頂付近と徐々に高度を上げていくグループに属し、塙、奴田原の両選手はもっとも走行距離の長いボトムセクションから練習走行を開始した。
パイクスピークの経験が十分でマシンにも慣れている塙選手は、理想とする「スムーズな走り」でEV4番手のタイムを記録した。
奴田原選手はドライバーとしての出場は初めて、しかもマシンは普段乗っているラリーカーとはまったく異なるEVサーキットレーサーながらクラス2番手タイムをマーク。よりハイパワーなマシンで走行したディフェンディングチャンピオン田嶋伸博選手と遜色のないスピードを披露した。
ボトムセクションのタイムは予選タイムとして記録され、塙、奴田原の両選手は余裕で本戦への出場を決めた。その後練習走行は2日間にわたって行われ、ミドルセクション、トップセクションを走破し奴田原選手は全セクションでセカンドタイムを記録。塙選手も安定した走りで3位、4位のタイムを刻んだ。
11日(土)の中休みを経て迎えた12日(日)の決勝日は早朝、好天に恵まれた。しかし、天気予報は午後には山の天気が崩れる可能性が高いと報じる。
走行は午前9時に2輪からスタートし、EVクラスの出走は午後1時前後の予定。ただし例年アクシデントなどで時間がずれることが多く、正確な出走時間は直前にならないと決まらない。案の定、今年もスケジュールは大きく乱れ、EVクラスのスタートは2時間以上も遅れた。
そして、ようやくEVクラスはスタートの時を迎えたが、1番手スタートの田嶋選手がモータートラブルで途中ストップ。マシンの回収作業のためレースは中断され、スタートはさらに遅れた。
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