−お次は、毎年チャンピオン争いに名を連ねている渡邊さん。
渡邊信太郎さん (Cars Tokai Dream28)
「去年は、完走したレースでは全部表彰台に乗っているんです。後はクラッシュやリタイヤ。
偉そうなことを言うと、多分タイヤで外したことは1回もない。これは自信があります。そのぐらい良かったです。タイヤはホントに良くて、それ以外にチームのミスだったりアクシデントだったり」
金曽裕人さん (apr)
「ミサイルが飛んできたり?」
渡邊信太郎さん (Cars Tokai Dream28)
「それに無理して抜こうとしてペナルティをもらっちゃったり。それ以外はねぇ、おおむね良かった。今までで僕は一番いい年だったと思います」
金曽裕人さん (apr)
「ここ1台だけタイヤ交換せえへんかったよな?最終戦とか」
渡邊信太郎さん (Cars Tokai Dream28)
「そう、去年は結構その部分を念頭に置いやりました。
ベストレースはもてぎ。紫電はパワーや重さの部分でもてぎが苦手だったんですが、今回は良かったですね」
−もてぎでは、3号車と2号車が完全にひとり旅状態だった気がします。
渡邊信太郎さん (Cars Tokai Dream28)
「もてぎはテストに行ったんですよ。それで、アベレージラップがこれぐらいだというのが分かっていて、加藤(寛規)さん的にはマー(柳田真孝選手)には追いつける距離だった。だからランボルギーニに加藤さんがイライラしてましたね。
3号車がタイヤを換えれば全然上に行けるっていう。加藤さんはそのつもりでいました。それぐらいタイヤが良かったんですね。事前のテストでいろいろやらせていただけたおかげです」
−事前のテストで2号車も3号車も、もてぎを走っていました。
その時に、お互いに相手には勝てるというようなイメージはあったのでしょうか?
林 寛幸さん (HASEMI MOTOR SPORT)
「それは全くなかったですよ」
渡邊信太郎さん (Cars Tokai Dream28)
「テストでは、そういうことはないですね」
林 寛幸さん (HASEMI MOTOR SPORT)
「相手が何をやってるか分からないですからね。
でも見る限り、うちに勝ち目はないと思っていました。ホントにランボルギーニは速かったですからね」
石黒禎之 (横浜ゴム・モータースポーツ部 技術開発1グループ)
「ただ、もてぎのテストでのタイムは決して速いタイムではなかったですからね。見えないところは多かったですね。
ランボルギーニのテストでのタイムは(1分)55秒台。実際には53秒に入るかどうかっていうところでしたからね」
林 寛幸さん (HASEMI MOTOR SPORT)
「我々のところは55秒台すら出ていなかったですからね」
石黒禎之 (横浜ゴム・モータースポーツ部 技術開発1グループ)
「それが本番で54秒台ですからね」
金曽裕人さん (apr)
「あれは、もてぎのテストに行った者勝ちでしたよね」
林 寛幸さん (HASEMI MOTOR SPORT)
「結果的にはね」
渡邊信太郎さん (Cars Tokai Dream28)
「もてぎのテストのときに、ある程度セットアップをして2日目の最後にニュータイヤでアタックしたんですけど、意外と上がらなかったんですよね。で、『おや?』っと思ったんですよ。レースの時に皆ものすごく苦しんだ。
僕らはテストの時に、ユーズドの温まったタイヤで走り続けた方が、10周のアベレージがニュータイヤより速かったので、『絶対に換えるのはやめよう』って言ってたんです」
金曽裕人さん (apr)
「そういう考えやったんや」
渡邊信太郎さん (Cars Tokai Dream28)
「とりあえず表彰台というのが目標だったので、そういった意味では全部予定どおり」
金曽裕人さん (apr)
「醤油屋さん(濱口弘選手)がすごいよね」
渡邊信太郎さん (Cars Tokai Dream28)
「醤油屋さん? 豆腐屋さん(加藤寛規選手)じゃなくて?」
金曽裕人さん (apr)
「ああそうか、醤油屋さんと豆腐屋さんやから相性がいいのか!(笑)」