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HOME / MOTORSPORTS / ADVAN FAN / Vol.102 News Index
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一昨年、昨年と開催した「SUPER GT 300class エンジニア座談会」は、読者の皆様のみならず、ご参加いただいた各チームのエンジニアにも好評な企画のひとつ。前回の席でも「また来年もやりましょう!」という声をいただき、第3回を開催することになりました。

2010年には、もてぎでの最終戦で見事な完勝を見せ逆転チャンピオンを獲得したハセミモータースポーツ。'09年のRACING PROJECT BANDOHに引き続き、ADVANユーザーがチャンピオントロフィーを手に入れました。そんなハセミモータースポーツの林寛幸エンジニアをはじめ、今回は6名の方にお集まりいただきました。

本音もポロっとこぼれるような和気あいあいな雰囲気の中、恒例の自己紹介から座談会はスタートします。
 
 
林  寛幸 さん
HASEMI MOTOR SPORT
No.3 「TOMICA Z」


「ハセミの林と申します。チームではまぁ、ふらふらとしています(笑)が、サーキットではエンジニアをやっています。チームの戦略を立てたりしています。
(「俺のおかげで優勝できたんだということ?」という声に)そう、私のおかげで優勝(笑)。イエイエたまたまうまくいったんですよ。今日はよろしくお願いします」
秋山 浩一 さん
MOLA
No.46 「アップスタート MOLA Z」


−昨年は、「来年の目標は、またこの新年会に呼んでもらうことです」と仰っていたMOLAの大駅監督。
  今回は、チームを統括している秋山さんが出席してくださいました。


「MOLAの秋山と申します。
一応チームの統括係で、サーキットでは実務としてデータエンジニアをやっています。メカニック的な仕事をすることもあります。よろしくお願いします」
金曽 裕人 さん
apr
No.31 「エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ」


−昨年はそのカラーリングでも話題をさらったaprの金曽代表も初登場。

「aprの金曽です。
とりあえずはaprの代表ですが、基本はマシンの設計者、デザイナーです。
aprで走らせている3台のマシンに関しては、すべての無線が僕の所に入ってくるので、すべての指示は私が出しています」
渡邊 信太郎 さん
Cars Tokai Dream28
No.2 「アップル・K-one・紫電」


−渡邉さんは、第1回の開催から3回連続での出席。

「昨年からムーンクラフトカーズというレース部門と、ムーンクラフト本社が分かれまして、カーズの方をまとめる役をしています。
ロータスエリーゼの代理店業務もやっていますが、メインは紫電を走らせるレース部門の仕事です」
河野 高男 さん
M7 RE雨宮レーシング
No.7 「M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7」


−渡邊さんと同じく、3回連続出席の河野さん。

「確か第1回の時ももここで『雑用係だ』と言いましたが(笑)、今年も変わらず雑用をやっているRSファインの河野です。
去年はでかいことを言いすぎたので、今年はおとなしくしてようと思っています」
坂東 正敬 さん
RACING PROJECT BANDOH
No.19 「ウェッズスポーツIS350」


−最後は、2009年のチャンピオン、坂東さんです。

「今日はハセミさんのお祝いに来ました。でかい面しないように、今日は大人しく参加しようと思います(笑)。
とりあえずADVANがチャンピオンを獲ったので良かったです」
 
 
−以上6名の監督&チームエンジニアに、ADVANタイヤ開発エンジニア2人を加え、8人での座談会がスタートします。
  まずはチャンピオンのHASEMI MOTORSPORTS・林さんに、2010年のベストレースを選んでいただきました。



林 寛幸さん (HASEMI MOTOR SPORT)
「うちは簡単。最終戦ですよ。関口(雄飛)君とか、後ろでいい仕事をしてくれる人たちがいっぱいいたんで(笑)。うちはただただ頑張って走っただけですね」

金曽裕人さん (apr)
「あと(.9ポルシェの)番場(琢選手)だね」

林 寛幸さん (HASEMI MOTOR SPORT)
「何でこんなにいい仕事してくれるんだっていうぐらい。うちは頑張って走っていただけですから。
1か月前にやったテストの時点では、トップだったランボルギーニに1秒以上の遅れをとっていましたから、正直にいえば、うちに権利はないなと思ってもてぎに入ったんです。
そうしたら、ふたを開けてみたら他が思ったより来なくて」

石黒禎之 (横浜ゴム・モータースポーツ部 技術開発1グループ)
「正直ポールポジションを獲ったこと『いける!』と思いましたか?」

林 寛幸さん (HASEMI MOTOR SPORT)
「だいぶ有利になったとは思ったね。あとは9番の初音ミクポルシェとランボルギーニに抜かれなければ・・・、という感じ。
逆にすごくいい仕事して抑え込んでくれて、助かった。関口にお礼を言いたいぐらい(笑)」

石黒禎之 (横浜ゴム・モータースポーツ部 技術開発1グループ)
「もてぎでZは相性が良くないというのが毎年ありましたから。それでもハセミは、GT500の時ももてぎで勝っていましたからね。チームとしてもてぎが得意なのでは?」

林 寛幸さん (HASEMI MOTOR SPORT)
「全然そんなこともないですよ。あれは救済措置を受けていたという有利な部分もありましたから。
どこも苦手ということでもないんですが、Zはもてぎが苦手だとみんなが言うもので、『そうなんだ』と思いながらテストに行きましたね」

石黒禎之 (横浜ゴム・モータースポーツ部 技術開発1グループ)
「ノックダウン予選の3回目に行けるということが、僕の経験上あんまりなかったですね」

金曽裕人さん (apr)
「あれ、ぶっちゃけ言ったら全部もうタイヤだよ」

林 寛幸さん (HASEMI MOTOR SPORT)
「いやぁ、テストのおかげでいいタイヤができたんですよ」

金曽裕人さん (apr)
「それだけいい仕事するチームが、なぜかセパンでは内圧設定間違っちゃったりしたんでしょ」

河野高男 さん (M7 RE雨宮レーシング)
「あのときはありがとうございました(笑)」

金曽裕人さん(apr)
「さらに、いいタイヤ履いているのに、(鈴鹿では)ハブごと外しちゃうんでしょ(笑)。よくあれでチャンピオン獲ったよなぁ」

林 寛幸さん (HASEMI MOTOR SPORT)
「いやいや、皆さんもあちこちでやらかしてらっしゃるから(笑)」

石黒禎之 (横浜ゴム・モータースポーツ部 技術開発1グループ)
「あれ(セパン)は確か、柳田選手も知らなかったんですよね?
ピットロードを出ていくときに『ゴメン!』というそぶりだったので、私も彼のミスだと思っていたんですが」

林 寛幸さん (HASEMI MOTOR SPORT)
「彼が走っている時、もう無線では(内圧のことを)言わない方がいいなということになったんですよ。これで火が付いて頑張るから放っておけと(笑)」

金曽裕人さん (apr)
「実際、どれぐらいの内圧だったの?」

林 寛幸さん (HASEMI MOTOR SPORT)
「全く未調整(苦笑)。お恥ずかしながら」

金曽裕人さん (apr)
「ハセミでもそんなことあるんだ。それでもたしかポイント獲ってなかったっけ?」

林 寛幸さん (HASEMI MOTOR SPORT)
「おかげさまで、その次に履いたタイヤが素晴らしくて」

金曽裕人さん (apr)
「自作自演じゃないの?」

林 寛幸さん (HASEMI MOTOR SPORT)
「いやいや、それだったらもう少し河野さんのところに近いところでゴールしたかったですよ」
[UPDATE : 4.Feb.2011]
           
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