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HOME / MOTORSPORTS / ADVAN FAN / Vol.56 News Index
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カレンダーも四月に入って、各地からは桜の話題も聞かれるようになった。
いよいよ2008年の全日本ラリー選手権も開幕間近。奴田原文雄選手は海外での競技会から帰国、この週末には筑波サーキットでのイベントに出演するなど多忙な日々を送っている。
そしていよいよ4月11日からは九州・唐津の地で全日本ラリー選手権の開幕戦に臨むことになる。

Profile
奴田原文雄選手
奴田原 文雄 選手 =FUMIO Nutahara=

1963年12月・高知県出身。現在は北海道在住。
学生時代に友人から中古のラリー車を購入したのがキッカケで、'86年にラリーデビュー、'90年から全日本ラリー選手権への参戦を開始。
'94年にADVANラリーチームの一員となり、'99年にはサラリーマンを辞めてプロ・ラリードライバーとなる。
同年、全日本選手権のCクラスで初のチャンピオン獲得。以降、2006年までに7回のチャンピオンに輝き、'02年〜'06年は5連覇を達成している。
 
奴田原文雄選手からの動画メッセージ : [BROAD BAND (700K)]  [NARROW BAND (300K)]

Interview
2008年の全日本ラリー選手権は、北海道から九州までを転戦する全10戦がカレンダーとして組まれている。
 
「今年は前回もお話ししたように、開幕戦から新型のランサーエボリューション]で戦います。
コ・ドライバーは昨年までと同様に小田切順之選手(第5戦を除く)。
海外の競技会と日程が重なる第4戦の『ひむかラリー』は残念ながら欠場となりますが、それ以外の9大会に出場します。」

 
 
奴田原選手は今シーズンの予定をこのように語った。
昨年は惜しくも連続チャンピオン獲得の記録がストップしてしまったが、もちろん目指すは王座奪還である。
 
「去年はチャンピオン獲得に失敗しちゃいましたから、今年は何としても取り返したいですね。
ADVANも30周年という記念すべき年なので、ADVANカラーのマシンでチャンピオンを奪還して、30周年に華を添えたいですね。」

 
 
ラリーフィールドで強さの象徴として知られているRed in BlackのADVANカラーを駆る奴田原選手。
ADVANブランド30周年という2008年、静かな口調ながらチャンピオン獲得に向けての並々ならぬ意気込みが伝わってくる。
 
「今年は僕がドライブするランサーも新型のエボリューション]になりますが、ライバルであるインプレッサも新型が登場することになるでしょう。
宿命のライバルとも言える両者の戦いに注目しているラリーファンの方も多いのではないでしょうか。
聞いたところによるとインプレッサは、テクニカルなコースやターマック(舗装)路面をキビキビ走る、という評判のようです。やはり新型になっても、なかなかの強敵であることには変わりないようですね。
シーズンを通じて、ファンの皆さんにも喜んでいただける、良い勝負が出来ればと思っています。」

 
 
ニューマシンの登場が大きな話題のひとつになっている2008年の全日本ラリー選手権。
そしてもうひとつ、新たにJN1.5という小排気量車のクラスが誕生することも、全日本ラリーの将来を見据えて注目を集めている。
 
「JN1.5クラスの新設もあって、全日本ラリー選手権は昨年以上の盛り上がりを見せることになるでしょう。
JN1.5については三菱コルトやトヨタヴィッツが実際に参戦してくると聞いていますし、ホンダフィットやマツダデミオも参戦出来る対象車種に数えられます。
その中ではコルトの走りを実際に体験したのですが、思った以上に速いんですよ。見た目はなんとなく"コロン"とした感じですが、走らせてみると不安定さが全くありません。
ベースの足周りが良いからなのでしょう、良く曲がるという特徴がありますので戦闘力も期待できます。
見た目はホント、ダックスフンドみたいなんですけどね(笑)。」

 
 
このJN1.5クラスには、奴田原選手にとって"弟分"とも言えるクルーも参戦を果たす。
 
「ADVAN-PIAAラリーチームの母体であるタスカエンジニアリングが、2台のコルトをプロデュースします。
番場彬選手と石黒雄士選手がそれぞれドライバーを務めますが、石黒選手は29歳、番場選手は21歳と、ともに期待の若手。
ラリーが将来も盛り上がりを続けていくためにも若手の育成はとても大切なことですが、今年は若手を教える役目も担いながらシーズンを戦っていくことになります。」

 
 
幾度も栄冠を手中にしたトップラリーストとして、若手育成にも取り組む奴田原選手。奴田原選手は、今期参戦する二人、そして全国でラリーに取り組む若いラリーストに向けて語る。
 
「二人とも若いなりに頑張っているなぁ、と思います。まず初年度は確実にゴールまで車を持っていくことが大切ですね。
僕がラリーを始めたのは23歳の時。とにかく最初は一所懸命にラリーに取り組むことが必要です。当たり前ですが最初から上手くいかないことも沢山ありますし、悩むことだって多いでしょう。
しかし、それをひとつひとつ自分で解決して前進していけば、必ず誰かが見ていてくれますし、チャンスだって巡ってくるものです。」

 
 
ラリー界の発展を誰よりも望む奴田原選手。今年は若手の台頭にも期待を持ちながら、自らは王座奪還を目指すことになる。
最後に奴田原選手に開幕戦の参戦体制と、ファンの皆さんへのメッセージをいただいた。
 
「開幕戦の『ツール・ド・九州 in 唐津』には、僕がエボ]で、チームメイトの田口幸宏選手がエボ\で参戦します。そしてJN1.5の若手も2台がデビューします。
ラリー観戦は最初は難しい部分があるかもしれませんが、プログラムやアイテナリーを読んで自分なりの観戦スケジュールを立てて楽しんでください。
サービスパークでは、20分という短いサービス時間では忙しいのですが、長めのサービスやリグループの時などは余裕があるので、サインなどに応じられます。ラリードライバーはみんなフレンドリーですから、ぜひ直接声援を送ってください。
2008年は新型ランサーエボリューションとインプレッサの対決で盛り上がりますから、ぜひ応援にお越しください。
それから、ADVANカラーにペイントされたエボリューション]はとても格好良いでしょうから、これも必見ですよ!」
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