第59回 マカオ・グランプリ [ヨコハマタイヤ F3オフィシャルタイヤサプライヤー 30周年] トップページにもどる
YOKOHAMA|59th. MACAU GRANDPRIX 2012  =30th. Official Tyre supplier of MACAU F3=
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総括責任者|藤野毅 タイヤ開発エンジニア|小林勇一 タイヤサービス・チーフ|栗田修一
30年間にわたってマカオ・グランプリとパートナーシップを続けてきているヨコハマタイヤ。オフィシャルタイヤサプライヤーとしてのタイヤ供給のみならず、大会を盛り上げるためのプロモーション活動など、さまざまなかたちで大会を成功させるべく、支え続けてきました。

その伝統を受け継ぎ、オフィシャルタイヤ供給30周年となる記念すべき今年の大会において、実務面の総括責任者をつとめるのが、横浜ゴム・タイヤ海外営業部長の藤野毅。アジア地域に精通し、マカオ・グランプリにもさまざまなかたちで携わってきた藤野が、マカオ・グランプリに寄せる思いを語ります。
私はアジア地域に関する仕事を長くしてきているので、マカオ・グランプリにもいろいろな立場で関わってきました。

はじめは1999年から2003年にかけて、ヨコハマタイヤセールスフィリピンの代表として、フィリピンにおける販売促進支援にマカオ・グランプリを活用しました。
その後、日本に帰国して2004年から2006年の3年間は、本社のアジア課・課長として責任者となり、販売促進のみならず、主催者との折衝や現地でのプロモーションなど、いろいろな形で大会を支えました。

その後はヨコハマアジアのディレクターとしてアジア地区の販売促進支援に活用したり、ヨコハマインドの社長としてインドでもマカオ・グランプリをセールスに活用してきました。
そして2011年からは本社のタイヤ海外営業部長として、総括責任者という重要なポジションを任じられています。

“販売促進”という言葉が何度か出てきましたが、具体的にはアジアを中心とした各国にメディアを通じて大会をアピールすることから始まります。モータースポーツというのは技術的な優位性や、高い品質をアピールするための材料となりますから、各国の販売会社や代理店におけるキャンペーンなどを通じて、ヨコハマタイヤのブランドイメージ向上に活用しています。

また、大会期間中はピットガレージの屋上に大きなブースを設け、販売店の方々などを招待してマカオ・グランプリの迫力あるレースを楽しんでいただいています。また、マカオ・グランプリそのものがワンメイクタイヤの供給を含めてヨコハマタイヤ一色であることを肌で感じ取っていただくことで、販売店のみなさんもヨコハマタイヤの商品に自信を持って、より高いモチベーションとともに各地でセールスしていただいています。
このようにマカオ・グランプリに携わってきたのですが、個人的にもっとも印象に残っている大会をひとつ挙げるとしたら、2006年の第53回でしょうか。F3はもちろんヨコハマタイヤのワンメイクで、小林可夢偉選手が予選レースで1位となり、決勝レースのポールポジションを獲得しました。そして、この年からヨコハマタイヤがWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)のオフィシャルタイヤサプライヤーとなりましたし、そのほかのサポートレースでもヨコハマタイヤ装着車が優勝を飾ったので、名実共にマカオがヨコハマタイヤ一色になったのです。

この時もピット屋上のブースについても大いに盛り上がったのですが、そこには世界中からヨコハマタイヤの販売会社や代理店、販売店の皆さんが集まって、まるで同窓会のような様相を呈しています。
マカオまで足を運んでいただいて、皆さんが喜んでいる姿を見ていると、そのような場をオーガナイズしている身としても満足感を覚えますね。

エキサイティングなレースの舞台となるマカオですが、振り返ってみると自分が担当をはじめた2004年のころは、マカオの経済成長が著しく加速した時期と重なります。世界遺産に登録されたことで観光客も増加し、一流のホテルやカジノが激増しました。
そんな中でマカオ・グランプリは、マカオの成長と比例してさらなる発展を遂げてきています。世界的にも注目されるビッグレースイベントであり、そこでヨコハマタイヤの存在感を示せることは、従来以上に重要になってきていると感じています。

このように“成長”という変化のあるマカオですが、逆に変わらないこともあります。1999年にポルトガルから中国に返還されたとはいえ、依然として西洋と東洋が交じり合う独特な雰囲気を醸し出していることは、今も昔も変わりませんね。美しい町並み、美味しい食べ物など、異国情緒を味わえる素晴らしい土地です。
2012年は、F3へのオフィシャルタイヤ供給30周年ということだけでなく、WTCCやGT ASIA、そのほかのサポートレースでも、とても多くのヨコハマタイヤユーザーが参加します。開催される4輪レースについては、大多数がヨコハマタイヤを装着して戦うことになります。
由緒あるマカオ・グランプリにおいて、ぜひヨコハマタイヤの存在感を世界各地の方々に感じ取っていただきたいと思っています。

マカオ・グランプリは、市街地コースでのバトルが見応えあるものです。そこでは、F1の市街地レースとは一味もふた味も異なる、変化に富んだコースでのバトルが観るものを魅了します。

レースとしての存在感も高いマカオ・グランプリですが、タイヤ業界的な視点から見ても、ヨコハマタイヤにとっては重要なイベントです。
タイヤの世界は新興国の台頭もあり、ある意味で追われる立場にあるヨコハマタイヤにとっては、存在感を存分に示すことが出来るマカオ・グランプリは、なくてはならないイベントのひとつです。
また、同時に従来以上に活用していかなければならないとも思っています。

ガードレールに囲まれたエキサイティングなコースで激しいバトルを繰り広げるマシン、その走りを支え続けてきているヨコハマタイヤの“凄さ”を、ぜひ多くの皆さんに感じ取っていただきたいですね。


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