第59回 マカオ・グランプリ [ヨコハマタイヤ F3オフィシャルタイヤサプライヤー 30周年] トップページにもどる
YOKOHAMA|59th. MACAU GRANDPRIX 2012  =30th. Official Tyre supplier of MACAU F3=
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多くの世界遺産、エキゾチックな町並み、そして眠ることの無い「東洋のラスベガス」とも称されるカジノ。
香港から高速船でおよそ1時間というロケーションのマカオは、1999年にポルトガルから中国に返還されて以降もなお、世界中から観光客が訪れ賑わいを見せ続けている。

この、東京都世田谷区の半分ほどしかない面積の行政区は、マカオ半島とタイパ島、コロアネ島、両島をつなぐ埋立地から成るが、11月の3週目は週末になると熱いモータースポーツの舞台へと姿を変える。

「マカオ・グランプリ」。

1954(昭和29)年から開催されている世界的な注目を集めるこのレースイベントは、11月の第3週に行われることが恒例となっている。2012年の開催日程は11月15日(木)から18日(日)にかけての週末で、マカオはモータースポーツ、そしてヨコハマタイヤ一色に染められていく。
マカオ・グランプリの現在のメインレースは、国際規格によって世界各地で競われているF3(フォーミュラ3)と、2005年に発足したWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)だ。このフォーミュラカーレースとツーリングカーレースがツートップとなり、さらに数多くのサポートレースは4輪のみならず2輪のカテゴリーも組み込まれている。

そして、特に注目を集めるのがF3だ。
FIAインターコンチネンタルカップのタイトルも賭けられた一戦には、世界各地のF3シリーズを戦って、好成績をおさめた猛者たちが集結する。発表されている2012年のエントリーを見ても、ユーロ、イギリス、ドイツ、そして全日本を戦ってきたドライバーたちが顔を揃え、まさに“F3世界一決定戦”と呼ぶに相応しい内容だ。

ここでおさらいしておくと、F3とはサーキットレースのフォーミュラカテゴリーにおいて、頂点のF1(フォーミュラ・ワン)、その次のポジションとなるF2(フォーミュラ2)やGP2に続く位置づけのカテゴリー。世界のモータースポーツを統括するFIA(国際自動車連盟)が定めた統一規則に準じたマシンで競われている。

この統一性がF3の大きな特徴であり、シャシーやエンジンはいくつかのメーカーがそれぞれ供給を行うが、同じ規則の下でマシンは造られるためシリーズをまたいだ交流が容易に行える。ゆえに“世界一決定戦”と呼ばれるマカオ・グランプリには、各シリーズを戦う選手たちが、自分のマシンを持ち込んで覇を競い合えるのだ。

F3というカテゴリーは、さらなる高み、より具体的に言えばF1を頂点としたピラミッドのより上位へとステップアップを目指す、期待の若手ドライバーたちが主役をつとめている。そのような選手たちにとって、“F3世界一決定戦”とも呼ばれ、世界中のモータースポーツ関係者やファンが注目するマカオ・グランプリは、飛躍に向けて用意された大舞台と言えるだろう。

事実、このマカオ・グランプリで活躍を見せ、憧れのF1ドライバーの座を射止めた選手も数多い。
その代表的な例を挙げるとすれば、マカオ・グランプリにF3規格が初めて導入された1983(昭和58)年、この年の優勝者こそが3度のワールド・チャンピオンに輝いた伝説のドライバー、アイルトン・セナ選手である。
さらなる飛躍を誓う若きドライバーたちの競演。
それこそがマカオ・グランプリの見どころであるが、戦いが演じられる舞台は想像を超えるチャレンジングなものが用意されている。

レースウィークの水曜日までにあなたがマカオを訪れたなら、フェリーターミナルを下りた先にはタクシーをはじめとした多くの車が行き交う幹線道路を目にすることだろう。この道沿いにはカジノで有名なリスボアなどのホテルもあり、マカオの賑わいを代表するエリアを通る主要ストリートのひとつであることが判るはずだ。

しかし、木曜日の日中になると様相は一変する。それまで多くの車が行き交っていた道は封鎖され、タクシーなどに代わって天空を突くようなエギーゾーストノートを響かせたレーシングマシンたちが走るのだから。

マカオ・グランプリ、それは公道を封鎖した特設コースが舞台のストリートレース。コースは両サイドをガードレールで囲まれ、サーキットコースのようなエスケイプゾーンは皆無。すなわち、ほんの一瞬のミステイクも許されず、ライバルとのバトルは壮絶なサバイバルの様相も色濃くなってくる。

全長6,117mのコースは、大きくわけて道幅の広い海側区間と、テクニカルな山側区間から構成される。海側区間は幹線道路ゆえに直線的で幅も広いため、スリップストリームの奪い合いやサイド・バイ・サイドのオーバーテイク合戦も繰り広げられる。一方の山側区間は住宅街の中を走る狭い道で、フォーミュラではここでのパッシングはリスキーだ。
そこで、最も注目されるのが、海側から山側へと入るポイントになるリスボア・コーナー。ここは特にオープニングラップでのポジション争いが熾烈で、時に多重クラッシュの現場となることでも知られている。
1983年にF3規格が導入されて以来、若きドライバーたちによる戦いを足元から支えてきたのは、一貫してワンメイクコントロールタイヤとしてADVANレーシングタイヤを供給してきたヨコハマタイヤであり、2012年は供給開始から30周年という節目を迎える。

競技専用のサーキットコースとは異なり、路面のμは低めで一般公道ならではの排水性を考慮したカマボコ状の断面を持つカントがつけられたストリートコース。そこを走るマシンは各国のシリーズを戦ってきたものであるがゆえ、厳密なイコールコンディションが要求され、特性としてはコントローラブルかつ耐久性やグリップ性能にも優れたタイヤが必須となる。

こうした条件を満たし、長年の歴史において多くのドライバーやチームから高い性能を認められたからこそ、今もなおワンメイクコントロールタイヤを継続供給するヨコハマタイヤ。30年の歴史は信頼と高い技術力の証であるとも言えるだろう。

同時に、タイヤそのものの性能はもちろんのこと、大量のタイヤを高い品質で作り上げ、現地へとスケジュール通りに運び、そして磐石のサービス体制で各チームに供給していることも、信頼を集めている大きな要素である。
さらに単なるタイヤサプライヤーとしてタイヤを供給するだけではなく、グランプリを盛り上げるプロモーションの面でも主催者との強力なタッグによって大会を支えているヨコハマタイヤ。

レースウィークにはコースサイドを中心に多くの「YOKOHAMA」と記されたフラッグや看板が立ち並び、熱気と興奮に包まれるマカオはヨコハマタイヤ一色に染まることになる。
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