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【Round1 : MEIHAN】
開催日程 : 2011年 6月26日(日)
開催会場 : 名阪スポーツランド・Eコース(奈良県)
天候/路面 : 晴れ/ドライ
講師陣 :
箕輪 雄介 (全日本選手権 N2クラス)
森嶋 昭時 (全日本選手権 SA2クラス)
=敬称略・五十音順=
= EVENT SUMMARY =
青空が晴れ渡った6月26日。当初3月に予定されていたが、東日本大震災の影響で開催が延期されていたADVANジムカーナミーティング・第1回の振替イベントが、名阪スポーツランドEコースで行われた。
今回は輸入車や旧車、そして軽自動車まで広いバリエーションのクルマが39台集まった。
そのうち33人がインストラクター付きクラスへのエントリー。気温も上がり絶好のジムカーナ日和のなか、箕輪雄介選手と森嶋昭時選手の両講師も、汗を拭きながら担当の車両に乗り込みレッスンを行った。
「今回のADVANジムカーナミーティングで嬉しいなと思ったのは、比較的初心者の方が多かったことです。ということはADVANジムカーナミーティングが参加しやすいイベントになってきたと実感できてすごくうれしく感じました。初心者の方たちのきっかけとなってジムカーナを始める人が増えてくれたら、もっとうれしいなと思います」
とは森嶋講師の言葉。では早速その模様をお伝えしよう。
= LECTURE =
FF(前輪駆動)車両や初心者クラスの担当をした箕輪講師。生徒さんたちの隣に乗りながら、気がついたことがあったという。
「今日のコースは狭いので、ステアリングを一杯切らなければいけないんですね。だけど不用意にスパッと素早く切っている人が多かったですね。
小さいコーナー曲率だからステアリングを一所懸命に早く切らなきゃいけないって、勘違いしている人がいました。だからフロントにしっかり荷重を掛けてゆっくり丁寧にハンドルを回してあげたら、同じコーナー曲率でも今までと違う動きをしてくれますよと話をしました。
名阪のEコースは、ロックまで目一杯切るんです。でもフロントにしっかりと荷重をかけると、リアもしっかりと動いてくれる。そしてリアが動いてくれれば、アクセルに足を乗せた時にスムーズに曲がってくれるんですね。それが結果的にステアリングを切っている時間を短くできるようになるんです」
操舵と前進を同時に前輪でこなすFF車。ステアリングを切っている時間は、前に進もうとしている力にとっては抵抗にしかならない。だからステアリングを切っている時間を短くすることがタイムアップに繋がる大きな要因なのだ。
「ステアリングを戻すときも同じでゆっくりです。アクセルを踏むのに合わせてステアリングをできるだけ早いタイミングで戻していきますね。ステアリングを回すスピードが早い訳ではありません。慌てて戻すということはしていないですね。
生徒さんたちは、いつまでもハンドルを切っているのにアクセルを早く開けてしまうという人が多かったです。そうするとアンダーステアからグリップが戻った状態でラインもクルマもフラフラしちゃうんです。そうならないようにハンドルを逃してやるとアドバイスしました。
これって街乗りの延長線上だと思うんですね。街乗りでステアリングを早く回すシチュエーションは、そんなに無いと思うんですね。だからココでも街乗りとほぼ同じですよね」
全日本ジムカーナ選手権でトップを争う箕輪講師も、基本に忠実に抵抗を減らしスムーズに走ることでタイムを稼いでいるのだ。
= DRIVING =
ストップ・アンド・ゴーの多い名阪・Eコース。攻めこんでいくと見た目では分からない走行ラインが見えてくるという。そのためには何が必要なのか? 森嶋講師に聞いてみた。
「名阪Eコースは、Cコースもそうなんですがコース幅が狭くて、狭い割にはコーナーの曲率がキツくてストレートが長い。それでいながらコーナリング出来る場所も隠れています。なかなかリスキーなんですけれど、うまく走られればタイムも削れるコースです。
このストップ・アンド・ゴーをコーナリングにつなげるには、一番きついところでしっかりと減速することですね。ありがちなのはタイムを詰めようとブレーキングで頑張りすぎて、フロントを逃したりステアリングを切りすぎてしまったりということですね。
今回私はFR(後輪駆動)と4WD(4輪駆動)の生徒さんを見させてもらったんですが、コーナーの曲率以上にステアリングを切ってしまっている人が多かったです。それは感覚の中に曲がらないから切り足しちゃうという感覚があるんだと思います。
では、なぜ曲がらないのか?
それは手前で曲げる作業をしていないからなんです。だから、今日はそこをみなさんに重点的にレクチャーしました。
これはパイロンコースでも同じことが言えるんですけれど、どちらかというとこの名阪・Eコースはパイロンに近いような感覚でターンインを決めないと難しいですね。場所によっては大柄な4WDや曲がらないクルマでは、少しサイドを引くようなことも必要かと思います。
コースの中に隠れたラインをしっかりと見極めて、自分がこれから通るであろうラインをイメージする。場当たり的に操作をしようとすると、どうしてもドン詰まる。その繰り返しが起こってしまうと、全ての場所でタイムが落ちてしまう。そうならないためには、全てのコーナーでしっかりと減速をすることですね」
しっかりと減速することで見える最速ライン。相反するようなことが起こるのが、ジムカーナ走行の面白さだ。講師付きクラスに参加した人は、どんどん質問攻めしてみては?
= ENTRANT VOICE =
■角 隆 さん BMWミニ
「ミニはジムカーナ仕様にしています。私は住んでる地区が近畿地区なので、地区戦とかミドル戦に出ています。クラス的にはBクラスになるんですが、ライバルはS2000とかDC2・インテグラ、あとFD3SのRX-7とかが多いです。
ミニ自体はジムカーナの走りには、結構向いているんじゃないかと思います。コーナーも安定しているし、サイドターンもできるのでジムカーナ向きだと思ってます。
グレードはクーパーSでスーパーチャージャーになります。成績的には苦戦してるんですが(笑)、すごく楽しくやっているのでそれが私には合っているのかなと。
クルマの改造としてはジムカーナなので足まわり、LSD、クラッチぐらいでトータルで100万円くらいかかっているとは思いますけれど、最初にかかるだけなので後はそんなにかかってこないですね。ベース車両もそんなに高いわけでは無いので、ワンメイククラスが出来るくらい仲間が集まってくれるといいんですけれど(笑)。
ADVANジムカーナミーティングは、随分前に一回出たことがあって今日は2回目です。替えのホイールがなかったのでタイヤの試し履きは試せなかったんですが、コースも走りやすくてきっちりと本数走らせてもらえるし良かったです。
今度参加する機会があったらはインストラクター付きのコースも試してみたいです」
= INSTRUCTOR VOICE =
■箕輪雄介 講師
今日のコース設定では一箇所だけサイドターンがありましたが、サイドターンだけ特別な意識を持って入る人がいましたね。結果的にはブレーキの踏力が弱くてサイドができないという人が多かったんで、サイドターンの時にはしっかりフロント荷重をかけるためしっかりブレーキングして進入するということを伝えました。
サイドターンが苦手という人は、とにかくフロント荷重に注意してください。
■森嶋昭時 講師
常々思うんですが、口で言って速くなれるんだったら誰も苦労しません。ボクらはヒントを与えたり、きっかけづくりをさせてもらっているつもりです。あとは参加者のみなさんがそれをどうやって吸収してゆくか?
ボクも昔はうまい人の走り見て盗んでやろうと思っていた。だけど今はADVANジムカーナミーティングのような機会があります。その機会にどんどん質問してもらえればと思いますね。
若い頃にこんなイベントがあったら、間違い無く参加してましたよ。