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Pacific Cup Rally Hokkaido (1) Rally Hokkaido (2) Asia Cup
過酷なサバイバルラリーとなった、2012年の「Rally Hokkaido」。そんな中で活躍を見せたのは、ヨコハマタイヤを装着して戦う選手たちだった。

総合優勝を飾ったのは、Rally Hokkaido3連覇となった新井敏弘選手組。4ドアのスバル・WRX STI R4仕様が、一際高い注目を集める中で堂々のデビューウィンを飾った。
また、アジアカップを戦う炭山裕矢選手組はAPRC勢のウィナーに輝き、APRCシーズンエントリー選手としてはカラムジット・シン選手組が2WDカップも制する好成績を挙げた。

そして若手の番場彬選手組は、2年連続でジュニアカップのタイトルを獲得して、こちらも多くの期待に応える結果を残した。

このページでは2012年のRally Hokkaidoに参戦した、主な選手たちの声をご紹介していこう。
 
新車を仕上げてから、十分なテストの時間を取れない中での参加でしたが、マシンに慣れるためにも全開で走り続けた結果として3年連続の総合優勝を飾ることができました。
リクベツでは姿勢を作るのが遅れてしまい、その上に去年よりも路面の水が多くて、スーッと車が外に流れたので横を向けたのですが全然止まらなくて、立ち木にヒットしてしまいました。その前からサイドブレーキが効かなくて、ちょっと苦労させられてしまいました。

今回デビューさせた4ドアセダンですが、IRCなどで戦っている5ドアハッチバックとは全然別物です。具体的にはリアの重量があるので、それを見越したドライビングをしなければいけません。一方でリアの重さはトラクションに効果があり、5ドア以上に駆動がしっかり地面に伝わる感じですね。
「では、4ドアと5ドアのどちらを選ぶ?」と問われれば、それは理想的にはコースによって使い分ける、という答えになるでしょうね。Rally Hokkaidoであれば極端に言えばステージ毎に使い分けたいくらい。


私自身のドライビングには、4ドアの方が合っていると思います。ただ、姿勢変化をかなり手前から行わなければならないので、アクセルを開くのも車体を横に向けるのも、とにかく全ての動作を早くしなければいけません。だから、乗りこなすのは4ドアの方が難しいと言えるでしょうね。
 
チームとしてもアジアカップを狙っていますが、クラス3(Gr.N)での参戦で、クラス2のS2000勢とは真っ向勝負は難しいので、Rally Hokkaidoに向けてはチーム全体のレベルアップと、S2000勢とのタイム差を昨年よりも縮められるように準備を整えていきました。

そのひとつとして、Rally Hokkaido前に行われた全日本ダートトライアル選手権に参戦しました。これはドライバーとしてのモチベーションを高く保ちたかったのが理由です。ダートトライアルは走行距離はラリーよりも短いですが、その分だけ緊張感や走りの組み立て方を勉強することが出来るのです。勝負に対するモチベーションを高く持つ、という点で、Rally Hokkaidoに向けての収穫がありましたね。

Rally Hokkaidoの本番は、本当に順調に全てが進みました。事前テストから予定通りに運んで、戦略通りの展開になりました。もっとも、S2000勢の脱落は想定外でしたが(笑)。
その中で、あえて難しかったと言えるのは「NEW KUNNEYWA」ですね。1ループ目は砂利が多くて攻めきれず、2ループ目はインカットで弾かれました。毎年、KUNNEYWAは鬼門です(苦笑)。

タイヤについては慣れ親しんだADVAN A053なので何も問題なく、タイヤカットもほとんど入れずにA053が本来持っている性能で十分に対応してくれました。コンパウンドはラリーを通じてミディアムを選択しました。例年よりも気温が高かったことが唯一の不安材料でしたが、結果的にはその不安は杞憂に終わってくれましたね。

残すは最終戦の中国となりました。アジアカップ奪還は必須ですが、ポイント的にも有利ですし、中国は不思議と相性が良いので、好成績を出すことが出来るだろうと思っています!
 
僕はこれまで「よし、やるぞ!」と気負ってラリーに臨むと失敗することが多かったので(笑)、ジュニアカップにおいては最終戦となったRally Hokkaido(注:ジュニアカップは最終戦の中国を除く5戦のポイントで競われる)は、冷静にラリーウィークを迎えました。
なぜなら、初めてRally Hokkaidoに出たのが2007年なのですが、5回目ということでほとんどの道は走っているし、どうなるかの予想もつくので、落ちついた気持ちで挑むことができました。

セレモニースタート直後のSS1は、シェイクダウンやレッキで濡れていたので、もっと路面がマッディになると思ったので、ADVAN A031をチョイスしました。ところが思ったほど路面が悪くなくて2秒くらい遅れてしまって……。もちろん朝から晴れた土曜日のSS2からはADVAN A053を装着していきました。トラクションに効くベースカットを施していったのですが、ポテンシャルは本当に素晴らしいですね。

SS2の「NEW KUNNEYWA」は事実上のオープニングということで慎重にいったのですが、ジュニアカップを競い合っているマイケル・ヤング選手に大きく引き離されてしまいました。最初から相手が全開で来たので、SS3からはペースを上げて。2ループ目の「NEW KUNNEYWA」はいい感じで走れて、二日目も見越したラリーの組み立てとしては順調な感じでした。

とにかくジュニアカップを獲ることが目標だったので、結果としてマイケル選手より0.1秒前でフィニッシュできれば良い、と。そういう思いで走っていたのですが、2ループ目のリクベツで腹を見せているマシンが目に入って。現場を通過したらコ・ドライバーの保井選手に「マイケル選手だ!」と言われて、その瞬間にこれ以上無理をして攻めていく必要はないと判断して戦い方を切り換えました。
ただ、ラリー全体としては、まだ3分の1を終えた程度。そこからフィニッシュまでモチベーションを保つのは大変でしたね。だから無理に攻めることはしませんでしたが、いろいろな走り方を試してみました。周りから指摘されている「クルマを流しすぎ」という点について、流さない走り方や効率的なライン取りなどへのトライをしていました。

結果として表彰台に立てて、2年連続のジュニアカップをいただけました。去年も嬉しかったですが、今年はライバルとの対決もありましたし、多くのファンの方々に声援を送ってもらったり声をかけてもらえたので、より嬉しさを感じられましたね。
 
Rally Hokkaidoは何度も参戦しているけれど、こんなに暑いのは珍しいよ。いつもはもっと涼しいイメージがあるんだけれどね。

ステージはもともとナローなんだけど、今年は両サイドの草も多いからより狭く感じるよ。それに相変わらず路面がソフトで轍ができやすいからセカンドループが難しい。しかも、4速と5速の多いハイスピードなレイアウトだし、コースのほとんどが立木に囲まれているから逃げ場もない。本当に特殊なラリーだと思う。

特に今年はノンターボエンジン搭載のFF(前輪駆動)車でチャレンジしているからね。エンジンパワーがないし、トラクションもかけられないから慎重なドライビングが必須で、APRCのなかでも難易度の高いラリーだと思う。
実際、今年も特にプッシュしていたわけじゃないんだけど、LEG1でパンクしたり、ブレーキのトラブルがあったりで、ずいぶんとタイムロスしてしまったよ。

まぁ、これもラリーだから仕方がないんだけどね。今年はクルマも熟成してきてマレーシアでは総合5位に入ったりと悪くない走りができているけれど、クイーンズランドではエンジントラブルに祟られてリタイアしているから、今回はなんとしても完走したかった。
それだけに結果(総合12位/APRC3位)が悪くても無事にフィニッシュすることができたので本当に良かったよ。
 
Rally Hokkaidoはほとんど出ているけれど、やっぱり難しいラリーだね。ステージの大半がナローでハイスピード。それに路面もソフトで、すぐに轍ができるから独特のドライビングが必要になる。

ドライバーのなかには「ニュージーランドに似ている」という人もいるけれど、ニュージーランドは道幅がもう少し広いし、路面もスムーズでカントがついているのでやっぱり別のキャラクターじゃないかな。いずれにしてもラリー北海道はAPRCのなかでも特別な1戦だと思うよ。

今年は三菱ランサーのエボリューション]やIXに乗ったりと、マシンを変えながらAPRCに出ているけれど、ニューカレドニアとマレーシアで4位に入ったり、クイーンズランドで3位に入ったりと悪くないリザルトが続いている。

Rally Hokkaidoでは地元ドライバーが速いから難しいけれど、それでも、なんとか上位を目指していたんだけどね。初日のSS5、ステージ上でタイヤを交換をしたことから大幅にポジションを落としてしまった。
総合リザルトでは下位(17位)になったけれど、リタイアの多い難しいラリーでちゃんとフィニッシュできたし、APRCでは(3位で)ポイントが獲れた。最後まで諦めずにベストを尽くして良かったよ。
 
Rally Hokkaidoは今年が初めて。予想よりも暑かったのでビックリしているけれど、ステージは噂どおり難しいね。道幅が狭いし、想像以上にハイスピード。こんなに4速と5速を多用して、アクセルを全開にするラリーは初めてだよ。しかも、路面がソフトで、2ループ目からは轍ができてひっかかりやすい。それにシェイクダウンでいきなりロールオーバーしたからね。レグ1の午前中はペースを落として慎重に走ったよ。

レグ1のセカンドループはサスペンションのセットアップを変えたこともあって、少しペースを上げて走ることができた。
レグ2の午前中は少しペースを上げてみたけれど、やっぱり日本のドライバーは速いね。ベストを尽くしたんだけど追いつけなかった。
本当はカラムジット選手と番場選手との3台で、2WDカップでの1-2-3フィニッシュを達成したかったんだけれど、初めての日本で無事に完走できたので本当に良かった。

今年はオーストラリアでリタイアしたけれど、それ以外ではきちんと完走できているし、今年はリザルトよりも経験を重ねることが目標だからね。そういった意味ではRally Hokkaidoではハイスピードのラリーに挑戦できたので、この経験を今後のラリー活動に生かしていきたいね。
 
Rally Hokkaidoは昨年も出ているけれど、今年の気候は暑いね。レッキをした印象としてはステージでは相変わらず、ナローでハイスピード。それに路面がソフトで2ループ目、3ループ目は路面が掘れて行くからコーナーのアプローチを考えないと行けない。APRCのなかでも特殊な1戦だと思うよ。

今年はジュニアカップのタイトル獲得が目標で、開幕戦のニュージーランドと第3戦のオーストラリアは優勝でポイントを獲得。悪くないスタートでシリーズ序盤は順調だった。
でも、第4戦のマレーシアでリタイアしてノーポイント。その結果、タイトル争いはチームメイトの番場(彬)選手との一騎打ちになっていたから、Rally Hokkaidoでは番場とのファイトを楽しみにしていたんだけどね。残念な結果になってしまった。

LEG1のファーストループは速く走れたので番場選手を引き離すことができたし、カラムジット選手もパンクで遅れていたので、セカンドループではリスクを避けてペースを落とそうとしていたんだけどね。SS6でコントロールを失ってコースアウト。そのままリタイアすることになってしまった。

LEG2に再出走したけれど、ジュニアカップはすでにLEG1の段階でゲームオーバー。本当に悔しいリザルトになったよ。
UPDATE : 5.Oct.2012]
             
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