今年のニュル24時間に出走した車両は171台(決勝レース出走は169台。
そのうち36台がヨコハマタイヤのユーザーだ。そのシェアは21%。つまり参加した車両のうち5分の1はヨコハマタイヤを装着しているということ。
これは長年にわたって横浜ゴムがヨーロッパのツーリングカーレースに参戦している実績によるもので、またWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)での高い評価も信頼の基となっている。
この36台のうちでヨコハマタイヤのワークス格となるのが、SP9-GT3クラスのブラックファルコンとアストンマーティンだ。
今や世界のGTレース界で主流になったFIA GT3規定だが、特にここ数年ヨーロッパでの人気は高い。ニュル24時間レースでも2年前からGT3のクラス(SP9)が設けられ、総合優勝を争うクラスとして地元チームがこぞって参戦。今年は何と31台ものエントリーを集めた。
中でもメルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、ポルシェとドイツの4メーカーが24台参戦と地元メーカーもこのニュル24時間レースに力を注いでいる。
特にBMW、アウディは一部の実績あるチームをワークスチーム、セミワークスチームとしての扱い、また今年はポルシェはそのようなチームを設定こそしていないが、ワークスドライバーを多数派遣。ただしメルセデスベンツはすべてをカスタマーチームとして扱いサポート。他メーカーのようにメディア向けにプレスリリースを出すようなこともしていない。
英国メーカーとしてSP9-GT3クラスに参戦したのはアストンマーティンとマクラーレン。
特にアストンマーティンはドイツ人のベッツ・ウルリッヒCEOがモータースポーツ活動に熱心で、毎年このイベントでは自らステアリングを握って高級スポーツカーでの参戦を続けている。