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2-ELEVENとエリーゼ、ふたつのクラスを舞台に“紳士的で真摯なバトル”が繰り広げられているLotus Cup JAPAN。それぞれを戦うマシン、カップ・カーの実力やLotus Cup JAPANの楽しさ、そして奥深さについて、お二人のドライバーからお話しをお聞きしました。
 
 
■加藤寛規 選手
SUPER GTの紫電でもお馴染みの加藤選手。Lotus Cup JAPANには発足2年目の2008年から出場しており、一般参加者の良きコーチ役としても親しまれている。
 
ロータス・2-ELEVENは、ナンバーのついている市販車ベースのレーシングカーといっても、重量はとても軽いですし、エンジンパワーもありますから、いわゆるプロダクションカーなどよりもフォーミュラに近いような独特の印象があります。

このマシンを乗りこなすポイントは、荷重移動に尽きますね。2-ELEVENに限らず、ロータスは動きにあわせてアンダーステアだったりオーバーステアだったりと自分で動きを積極的に作っていくことが出来ます。

さらに装着しているヨコハマのタイヤはマイルドな特性を持っていることもあり、仮に多少の無茶をしてドライビングミスを犯してしまったとしても、これをマシンとタイヤが補ってくれるのでとてもドライビングの練習になるんですね。

ドライバーにとって、Lotus Cup JAPANはものすごくスキルアップにつながるレースです。車の挙動は素直ですし、バランスもしっかり取れていますし。2-ELEVENやエリーゼできちんと走り方をマスターすれば、その後にパワーのある車に乗ったとしても、そんなに苦労しないで乗りこなせると思いますよ。

今回(第2戦)の舞台となった富士スピードウェイですが、まず1コーナーはしっかりブレーキで止めなければいけません。しかし、そうかと思うとAコーナーや100Rなどのようにアクセルコントロールだけで曲がっていくところもありますし、コース全体でまんべんなくドライビングテクニックを駆使しなければタイムの出せないコースです。
特にロータスのようなミッドシップ・レイアウトの場合は、アクセルワークについて“離してもいけないし、踏んでもいけない”というシビアなシチュエーションもあって、攻略の肝になりますね。ここはFFやFRというフロントにエンジンを置く車とは違ってくる部分ですね。

ロータスは挙動が素直で明確ですから、自分がやったことに対して確実に車に変化が生じます。だから、「これは、やってはいけないんだ」とか、「こうすれば良かったんだ」というポイントがとても分かりやすい。これがスキルアップにつながる大きな特徴となっています。

Lotus Cup JAPANは僕自身も好きで、頻繁に出場させてもらっています。経験を問わずどんなドライバーが出場しても、必ず「もう一回出たい」と言いますから、本当に面白いレースです。初心に戻れるというか、基礎をもう一度自分の中でしっかり考え直すには、本当に最適なレースです。
 
 
■佐藤考洋 選手
自動車専門誌「Tipo」の編集長。
2008年の第3戦にエリーゼSでLotus Cup JAPANに出場、2009年は2-ELEVENで、2010年からは再びエリーゼでフル参戦中。
 
僕たちの紙面でロータスは読者に凄く人気がある車です。TIPOはフランス車やイタリア車に強いと言われているのですが、イギリス生まれのロータスについてもエリーゼを発表したあたりから、何かあれば必ず特集のようなかたちで扱ってきました。この「Lotus Cup JAPAN」も発足の時からしばしば採りあえげてきており、僕が参戦するようになってからは定期的にレポートを掲載しています。
実際にとても良い車なので、

輸入車でのクラブマンレース事情ですが、ポルシェカップになるとちょっと本格的ですし、予算的なものもかなり必要になるでしょう。それに対して「Lotus Cup JAPAN」の良い所は、ランニングコストが凄く安い。車がやっぱり軽いし、その分タイヤやブレーキにかかる負担も当然軽減されます。巧く走れば練習を含めて、タイヤは1シーズンでちょうど使い切るくらいではないでしょうか。

僕もけっこう長く使っているんですけれど、 ADVAN NEOVA AD08は長く使えるなって言う印象があって、それは実際に乗っていても変わりません。今回レースを走って、次はまた新品を入れてっていう考えにはならなくて、減り方も凄く綺麗なので長く使えるタイヤですし、ずっと安定したグリップをしてくれているので信頼の置けるタイヤだな、と感じました。

「Lotus Cup JAPAN」というレースですが、やっぱりエリーゼ自体がもともとスポーツカーじゃないですか。だから乗っていて凄く楽しいですね。他のカテゴリーでは、正直に言ってレース向きではないファミリーカーをレース向けにして走らせています。これはこれで魅力的なんですけれど、ベースが元々スポーツカーで、ライトウェイトっていうところが凄く車として楽しいんじゃないかなと思いますね。

参加してみて思うのは、やはりナンバー付きということで自走でサーキットを往復出来ることのメリットです。
現実的には予備のタイヤも必要になるし、タイムを計ったりいろいろとサポートしてくれる方がいないければならないので、どうしても参戦用のロータスとプラス1台というかたちになるでしょう。でも、僕はこのエリーゼに道具を積んで、家からそのままサーキットまで来ています。
これはレースのやり方だと思うんですけれど、トラックに積んで快適な車で来て帰るというのも、ひとつの楽しみ方ではあるでしょう。でも「Lotus Cup JAPAN」は道中も一緒に楽しめると言うか、そのまんま乗ってきた車でサーキットを全開で楽しめるというのが魅力的ですね。
[UPDATE : 26.Aug.2011]
         
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