Your browser does not currently have the Flash Player version 8 that is required to view this site.
Please click here to download the latest Flash Player version.
HOME / MOTORSPORTS / ADVAN FAN / Vol.110 News Index
  ひとつ前にもどる  
 
5年目のシーズンを迎えて、ますますの盛り上がりを見せる「Lotus Cup JAPAN」。
現在はエリーゼと2-ELEVEN、ふたつの車種がともにナンバー付のカップカーでクラスをそれぞれ構成しており、ビギナーからエキスパートまで、参加者が安全にJAF公認レースの本格的なバトルを楽しめるようになっている。
そんな「Lotus Cup JAPAN」を支える大きな存在が、ロータス車の日本における正規輸入総代理店であるエルシーアイ株式会社。企画から運営に至るあらゆる面で参加者をサポートし、シリーズの発展に尽くしている。
今回はエルシーアイ株式会社のPR&セールスプロモーションマネージャーであり、「Lotus Cup JAPAN」のパドックではお馴染みの谷田恵美さんにお話しをお聞きした。
 
 
−「Lotus Cup JAPAN」の、そもそものコンセプトとは?

谷田恵美 さん :
「Lotus Cup JAPAN」は2007年に発足させて、当初はエリーゼだけで始めました。
ワンメイクレースでイコールコンディションというところに拘って、かつ、エリーゼSという日本におけるLotusのラインナップの中で一番リーズナブルでスタンダードなモデルをベースとすることで、今まで興味はあったけれどレースを実際にするには至らなかった、という人が参加できるようなワンメークレースをロータスでやりましょう、ということが目的でした。


−2011年の「Lotus Cup JAPAN」における注目のポイントは?

谷田さん :
それはなんと言っても、ニュー・エリーゼを投入したことです。
エリーゼSで4年間やってきて、今年で5年目になります。そこで今年は、モデルチェンジした新しい1,600ccのエリーゼを、エリーゼSと同じところで戦えるようなカップカーに仕立てました。最終的にはエリーゼSというのはLCIでも販売できなくなっていく車なので、今年を機にニュー・エリーゼのほうに少しずつ移行させていくかたちになっていくでしょう。
ですから今年は、ニュー・エリーゼを圧倒的にPRして、今はエリーゼSに乗っている方たちにも、新しいエリーゼを面白いかもって思っていただきたいですね。もしくは2-ELEVENという更にエキスパートなカテゴリーがあるので、 もっと上を目指す方にはステップアップしていただくかたちもあるでしょう。2011年はある意味で、「Lotus Cup JAPAN」にとって転機の年になると思いますね。
 
 
−去年も今年も、新しい参加者の方が増えてきていますよね?

谷田さん :
そうですね。例年は初戦が11台くらいで始まるのが、今年の初戦は15台という多くの参加者が集まりました。内訳はエリーゼが11台、2-ELEVENが4台ということで、エリーゼは年々お問い合わせも多くなっていますし、今のところエリーゼSの中古がけっこう出回っていて、これを購入されて出場してくる方も増えてきました。
全体の動向としては7〜8割は去年から継続参戦の方々で、あとは今年の場合はお二人の新しい参加者の方と、2009年に出場されて一旦お休みされていた方がお一人「やっぱりLotus Cupを、またやりたい」ということで戻ってこられました方をお迎えしました。

ここは私達が求めていたというか、参加者の皆さんがそういう雰囲気を作ってくださったのですが、 「Lotus Cup JAPAN」は凄く雰囲気がいいんですね。
レースはみんなきちんとと戦って、バトルもします。ただ、コースからパドックに戻ってくると、皆さんで「ここはこう走る、ああ走る」とか、「こうやったら速い」とか「ここは何速がいい」とか、そういうことを参加者同士で教えあったりしているんです。
こうした和気あいあいとした雰囲気は、もしかすると他のレースではなかなか無いんじゃないかなって思うんですよ。だからこの「Lotus Cup JAPAN」が持つ独特の良い雰囲気を一度気に入ると、居心地はいいのかなっていう気がしますね。
ゲストとしてプロドライバーの方たちに来ていただいても、「すごく皆良いレースをしていますね。マナーの良いレースをしていますね」と褒めていただける事が多いので、そこはご参加いただいているみなさんのおかげで、良いレースが作れてきているんじゃないかと思います。


−参加者の皆さんがパドックで話している内容も、驚くほど細かい事が多いですよね?

谷田さん :
女性の立場からすると、男性はこんなにも0.1秒とかそんなところに拘って力説するのか! と感じるくらい、本当に細かいですね(笑)。
皆さん、車載のカメラを見せ合いながら研究したり、練習も凄く熱心ですし。
 
 
−谷田さんも自ら参戦されてみてはいかがですか?

谷田さん :
女性ドライバーって言うのもね、面白いですよね。
LCIでも、例えば本当に初めてレースに参戦する人に対して、A級ライセンスはどうやって取得するのかと言うところからを「Lotus Cup JAPAN」のウェブサイトでも紹介しているんですけれど、その辺も含めて例えばLCIの社員がライセンスを取得してレースに参戦する所までをブログで紹介するのも面白いかもね、というような話はあります。


−今季は新たに袖ヶ浦を加えた全4戦のカレンダーですね?

谷田さん :
そうですね、今年は袖ヶ浦フォレストレースウェイが新たに開催コースに加わりました。これは初の試みなので、どんなレース展開になるのか楽しみですね。
カレンダーを組むにあたって、当初は大きなレースのサポートレースに組み込むとか 大規模な国際サーキットで開催することが、参加者の皆さんにとっての満足度につながるのかと思っていたんですけれど、意外とそうでも無さそうなんですよね。楽しく走れればどんなコースでもいいっていう感じがあって、例えば今日(第2戦・富士)のような感じで一般の走行会にも組み込めるスケジューリングだったりとか、なるべく皆が参加しやすいようなスケジュールを組んでいます。
【Lotus Cup JAPAN 2011・開催カレンダー&優勝者】
Round 開催日程 コース 大会名称 優勝者
2-ELEVEN Elise
第1戦 6月11日(土)-12日(日) 富士スピードウェイ ワンメイクレース祭り 藤井 芳樹 秋葉 有一
第2戦 7月23日(土)-24日(日) 富士スピードウェイ SUPER TEC 藤井 芳樹 若林 勝弘
第3戦 9月25日(日) 袖ヶ浦フォレストレースウェイ SCCN September Race Meeting - -
第4戦 10月23日(日) ツインリンクもてぎ もてぎチャンピオンカップレース - -
 
 
−ロータスユーザーの皆さんは横の繋がりも強く、皆さん紳士的ですね。

谷田さん :
お客さんの、なんというんでしょうか、ロータスを愛する気持ち、愛車精神がとても強いんですね、ほんとに。
そういった意味で、イベントに参加してくださるユーザーさんは本当にありがたいですね。マナーも良い方がほとんどなので、“俺様”的な人もまずいませんし。 今年もまた10月に「Lotus Day」の開催を考えていますけれど、 以前開催した時も700台もの車が集まっても事故が起きるようなことは無かったですし。
会場が富士スピードウェイという広くて安全性の高いコースでもありましたが、自分の走行時間が近づいてくると誰に言われるでもなくきちんと並んで待っていらっしゃるんです。文句を言う方はほとんど居ないので、700台もの台数が参加したのイベントをやっても、トラブルが少ないと言うのは、お客様ひとりひとりの質の良さだと思います。


−イギリス生まれのロータスによるワンメイクレースならではの、今後の展望をお聞かせください。

谷田さん :
そうですね。なかなかイギリスのモータースポーツの文化を日本で同じように、と言うのは難しいんですけれど、日本でやっているなかでは割とブリティッシュな雰囲気が保てていると思います。これからさらに頑張っていけば、より良い雰囲気を作り上げていけて、それが更に日本のモータースポーツの文化に貢献していけるような気もしています。
休みの日にサーキットにレースを観戦に行こうとか、週末の休みはレースに参加してみようっていうのが、イギリスではとても盛んです。日本でもこうなれるように、今は一般のサーキット走行会に出ているような方々に「自分もレースに出場してみようかな、こういう良い雰囲気だったらやってみようかな」と思っていただけるようなレース作りをしていきたいですね。
[UPDATE : 12.Aug.2011]
           
ひとつ前にもどる