さて今年のニュル24時間は、ここ10年のうち最も寒いレースウィークとなった。特に予選までは気温が10度を超えることはほとんどなく、冷たい霧雨がコースを濡らした。
しかし決勝レースでは気温こそ10〜15度程度で推移するも雨は降らず。
ところが、アクシデントは序盤から頻発した。単独事故、他車との接触は夜間を中心に起こり、完走したのは全エントラントの2/3の123台というサバイバルレースになった。
そんな展開で大活躍を見せたのがブラックファルコンの102号車・アウディR8だった。
フェニックスやアプトといったアウディのセミワークスがトラブルに見舞われるなか、予選17位から着実に走りきり総合5位、純プライベートチームでSP9-GT3クラス3位の快挙を果たした。
また61号車・アストンマーチン・V8ヴァンテージがSP10-GT4クラスで優勝し、ブラックファルコンの120号車・BMW
M3 GT4もクラス2位でADVAN勢がGT4クラスでワン・ツー・フィニッシュ。
大排気量クラスであるSP8では7号車・アストンマーチン・ラピードが2位、6号車のアストンマーチン・V12ヴァンテージが3位とアストンの3連覇は逃したものの堂々の結果。同クラスでは72号車・レクサスIS
Fも4位でフィニッシュして健闘を見せた。
19台が参加した激戦のSP3クラス(1,750〜2000cc)では158号車・ホンダS2000が優勝を遂げた。
さらにニュル地元勢のV2クラス(1,750〜1,800cc)では206号車・BMW 318がクラス2位、V3クラス(1,800〜2,000cc)では211号車・BMW
320が優勝。
V4クラス(2,000〜2,500cc)では214号車・メルセデスC230が2位、V5クラス(2,500〜3,000cc)では226号車・BMW
M3が2位、ブラックファルコンの180号車・BMW Z4が3位でゴール。
各クラスで多彩な車種、そしてチームが好成績をおさめ、ADVANレーシングタイヤの懐の深さを証明してみせた。