−初開催となったWTACの全体的な印象はどうでしたか?
山田英二 選手(以下、山田選手) :
会場の雰囲気がとても良かった。みんなフレンドリーでこのイベントを心から楽しんでいるように感じられました。
コースはけっこう高速で、ストレートが長く1コーナーへの進入は200km/h以上とかなりのスピードになる。他のコーナーも120〜130km/h程度で回るところが多く、挑戦のしがいがあるコースだと思いました。
−今回はADVANのタイヤを履く2台のマシンをドライブすることになりましたが。
山田選手 :
まず東名パワード/クスコのインプレッサですが、ハンドリング性能が素晴らしかった。
エンジンは市販パーツにこだわってチューニングしているためパワー自体はライバルと比べてそれほど高くありません。しかし、それでも3番手タイムだったのだから大したものです。
サイバーエボのほうはエンジン、ハンドリングともコースにとても合っていました。残念ながらエンジンにトラブルが発生して完璧なコンディションで走ることはできませんでしたが、それでも2位に1.297秒差をつけて優勝。最後のアタックでリヤウイングが外れなければさらにタイムを縮めることができたはずです。
−今回のWTACでタイムを詰めるポイントとなったのはどの部分でしょうか?
山田選手 :
エアロダイナミクスです。きちんとダウンフォースを発生させ、タイヤを路面にしっかり押しつけることがポイントでした。
あと、タイヤ選びも非常に重要でADVAN A050・G/Sコンパウンドの性能をフルに使いきれるようなセッティングに仕上げることが求められました。
その点で僕が乗った2台の日本製マシンはとても高いレベルに仕上がっていたと思います。