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チューニングカー世界最速王決定戦。ワールドタイムアタックチャレンジ(WTAC)はサーキット最速のチューニングカーを決めるタイムアタックイベントとして、2010年5月にオーストラリアのシドニーで初開催された。

その前身は2008年より行われてきたスーパーラップ・オーストラリアで、あくまでもオーストラリア国内のチームを対象としたタイムアタックイベントだった。しかし、大会のCEOであるイアン・ベイカー氏の情熱と実行力により2010年ついにインターナショナルなイベントへと進化。

地元オーストラリア勢に加え、日本とアメリカからあわせて5チームが参戦し初開催ながら大成功をおさめた。
 
   
 
 
WTACが行われたのはオーストラリア南東部、シドニーのイースタンクリーク・インターナショナルレースウェイ。シドニー中心部から西に約40kmの場所にあるFIA公認サーキットである。

緑に囲まれた美しい丘陵地帯に広がるレーシングコースの全長は3.93km。
長いストレートはトップクラスのチューニングカーで最高速度280km/h以上をマークし、そのストレートに続く超高速の1コーナーでいかに高いスピードを保てるかが攻略のポイント。ただし、テクニカルな中低速コーナーも多いためバランスのとれたサスペンションセッティングが求められる。

コースは日本の一般的なサーキットとは逆の反時計回りで、左コーナーが多いことから特に右側タイヤに大きな負荷がかかる。
 
 
−WTACを主催するSuperlap AustraliaのCEO、イアン・ベイカー氏。WTAC開催に寄せる思いを熱く語った。
日本の筑波サーキットで行われている、チューニングカーによるタイムアタックバトルを世界規模で開催したいという思い。それがWTACを企画する大きなキッカケとなりました。

最高にクールなチューニングカーの性能を、安全なサーキットでフルに発揮させる。タイムアタックバトルは素晴らしいショーです。私はこれまで何度か筑波でのタイムアタックバトルを視察し、そのレベルの高さと面白さをよく知っています。何とかタイムアタックバトルの魅力を日本だけでなく世界に広めたいと長年思い続け、今回ついにWTAC初開催にこぎ着けました。

我々は2008年よりスーパーラップというオーストラリア国内でのタイムアタック大会を開催してきましたが、横浜ゴムのバックアップにより世界規模の大会へと規模を拡大することができました。日本、そしてアメリカから素晴らしいチームが参加してくれたことでイベントは非常に盛り上がり、大成功のうちに終了しました。

次回はさらに多くの国や地域のチューナーに出場を呼びかけ、より大規模かつ質の高いイベントに進化させたいと思います。
 
         
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