FIAアジア・パシフィック・ラリー選手権(APRC)は、ヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)、中東ラリー選手権(MERC)、アフリカ・ラリー選手権(ARC)などと共に、FIAの地域選手権のひとつです。
APRCは今年で23年目を迎えるシリーズですが、初代チャンピオンは三菱ギャランVR-4を駆った篠塚建次郎選手。その栄光ある王座獲得を足元で支えたのが、ADVANラリータイヤでした。
私もAPRCには2003年に参戦しています。
この年のシリーズは、オーストラリア、ニュージーランド、日本、タイ、インドの計5戦でしたが、ロトルア・ラリー(ニュージーランド)で優勝するなど、前半戦は好成績だった記憶があります。しかし残念ながらタイトルを獲得するには至りませんでした。
2010年アジア・パシフィック・ラリー選手権の開催場所は、今回の開幕戦マレーシアを皮切りに、北海道(5月22日-23日)、ニュージーランド(7月3日-4日)、オーストラリア(7月31日-8月1日)、ニューカレドニア(8月28日-29日)、インドネシア(9月25日-26日)、中国(11月6日-7日)と、7カ国を転戦します。
基本的なフォーマットはWRC(FIA世界ラリー選手権)と同じですが、WRCが3日間で開催されるのに対して、APRCは基本的には2日間での開催となっています。
参戦車両はグループNやS2000がメインとなります。シリーズ参戦登録をしている選手の車両も、三菱ランサーやスバルインプレッサ、そしてS2000ではプロトンのサトゥリア・ネオが参戦しています。ちなみにAPRCではワールドラリーカー(WRカー)での参戦はできません。
またポイントシステムもWRCとは少し異なるシステムです。
総合順位に対するポイントはWRCと同じですが、APRCではそれとは別に、1日毎に「DAYポイント」というものが加算されます。DAY1、DAY2それぞれに、その日の順位によりDAYポイントを獲得できるのです。
仮にDAY1でリタイヤし、スーパーラリーでDAY2を出走した場合、総合順位のポイントは付きませんが、DAY2のポイントを獲得することが可能になるのです。