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HOME / MOTORSPORTS / ADVAN FAN / Vol.75 News Index
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先に開催された伝統の一戦、鈴鹿サーキットでの「インターナショナル GT サマースペシャル」では、柳田真孝選手が駆る「エスロードMOLA Z」が大逆転劇で優勝。
平中克幸選手が駆る「JIMGAINER ADVAN F430」が5位、片岡龍也選手が駆る「ウェッズスポーツIS350」は6位とそれぞれ入賞を飾り、ADVAN勢が大いに活躍を見せたレースとなりました。

こうした活躍を足元で支えているのがADVANレーシングタイヤ。
「GT300盛り上げ隊」の最終回は、GT300を担当するADVANの石黒エンジニアを交えて、タイヤについて三選手に語っていただきます。
  
 
GT300といえば、バラエティ豊かな参戦車種が人気の理由。
しかしこれは、タイヤ開発という視点で言えば、駆動方式や特性が全く異なる多くの車種にそれぞれ最適なタイヤを作らなければならないという難しさを秘めています。

この点を踏まえて、ADVANでGT300を担当する石黒エンジニアの仕事ぶりを、片岡龍也選手が分析してくれました。

「僕はSUPER GTでADVANを使うのは今年が初めてですが、とても"小回り
"が効くという印象ですね。
毎回、僕たちのリクエストに応えていろいろとやってもらえるんですよ。
それもコンパウンド違いとかだけではなく、より手間のかかる構造の部分も進化させたものを作ってきてくれる。
その反面でレースウィークの日数が今年は減っているので、タイヤのキャラクターが変わることで車のセットアップがとても難しくなりましたね。
車をタイヤに合わせるのか、それともタイヤを車に合わせるのか。
GT300は車種のバリエーションが多いこともありますが、チーム単位でそれぞれに合うタイヤを作ってきてくれるので、仕事は大変なんだろうなって思いますね。」



続いて語るのは柳田真孝選手。
柳田選手は、石黒エンジニアの仕事ぶりから"愛"を感じると語ります。

「同じ車種やメーカーだけを一人で受け持っているというだけではなくて、GT300というクラス全体を一人で担当しているというのは、かなり大変だと思うんですよね。
先日もセパン戦の直前に行なったチームのミーティングで、SUGOについてどうしようっていう話になったときに、『SUGOではこんなタイヤが欲しいね』っていう話になって。
石黒さんにすぐに電話してオーダーできるかを聞いたら、その時はちょうど石黒さんは会社から家に帰る途中だったみたいなのですが、すぐに会社に戻ってくれて『在庫ありますよ』って返事をくれたんです。
そんな話をあとから聞いて、なんていうかこう、素晴らしい"愛"なんだろう、って。」



こうした仕事ぶりへの"分析"に対して、石黒エンジニアが答えます。

「GT300というクラス全体に対する"愛"なんだよね。
でも、僕は正直、モーラさんでやっているチームのミーティングにも参加したいって思うんですけれど、いつの間にか開かれちゃってる。
あと、いつの間にか開かれちゃってるといえばR.P.BANDOHさんのお花見。『今度、お花見するから誘うね〜』って言われていたのに、監督のブログを見たら『お花見しました〜』なんて書いてあるし(笑)。」



ここで、あえて石黒エンジニアについての"不満"をお聞きしてみました。
答えてくれたのは片岡選手。

「強いて言えば、日によってテンションが違うんですよ(笑)。妙に高いときや、逆に妙に低いときがある。
エンジニアさんとしては、やっぱり精神状態を一定に保ってもらわないと。
出来れば、カラオケを歌っている時くらいのテンションで仕事を常にしてもらえるといいのかな(笑)。」



ここまで静かにやりとりを見守っていた平中克幸選手。
色々なメーカーのタイヤで参戦してきた経歴を持つ平中選手にとって、ADVAN陣営はどのように映ったのでしょうか。

「タイヤについて、不満は全くないですね。
僕はこれまで色々なメーカーのタイヤで戦ってきていますが、ADVANの場合は不満が無いことに加えて、"楽しさ"もありますしね。」



最後に石黒エンジニアが、現場でのちょっとした"苦労話"を披露しました。

「サーキットでの僕の役割は、ある意味で"伝言板"なんですよ。
いろいろなチームのピットをまわってお話しを聞くのですが、最初の方で訪れたチームでは必ず『他のチームはどうなの?』っていう話が必ず出るんです。
やはり周りの情報が無いと不安なんでしょうね。だから結果的には、一通りのチームに顔を出したら、もう一回最初の方で訪れたチームに行ってみたりするんです。
やはり"愛"があると、その陰には"嫉妬"もあるのかもしれませんね(笑)。」



全てのチーム、ドライバー、車が持てるパフォーマンスを最大限に活かすことが出来るように。
例え全てのパフォーマンスが最高のレベルにあっても、車が地面と唯一接しているタイヤがそれを受け止められなければ、決して好成績をおさめることは出来ません。

特にモータースポーツのタイヤ開発は時間との戦い。
ひとつの戦いを終えたら、次の戦いに向けて結果を分析し、新たな開発作業を進めていきます。この時に必要なのがチームやドライバーとのコミュニケーション。

人と人のつながり、ドライバーやチームとタイヤエンジニアの間に深い信頼関係があるからこそ、ADVANのレーシングタイヤは常に高い性能を持ち、進化を続けているのです。
 
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