シルビア・チューナーとしてその名を轟かせている岡村和義選手。
もちろんシルビアに限らない話だが、マシンの走りを支える存在であるタイヤについても、厳しい審美眼の持ち主である。
「自分はドリフトだけじゃなく、グリップの方もかなりやっているので、タイヤの上手な潰し方だとか、タイヤからのインフォメーションの感じ方などは、他のD1ドライバーよりもかなり敏感に分かっている方だと思います。
それに、雨の中でAD08がどんなグリップ力を見せてくれるのかもかなり知っているので、一度フルウェットのコンディションでD1を戦ってみたいね。結構いいところまで行ける自信があるよ。
もしフルウェットになったら、235というドライの時よりも細めのサイズを使ってタイヤに面圧をかけてやる。
雨の中でAD08は横を向けたときにもものすごく止まる、すなわち路面をしっかり食うんだ。
もちろんハーフウェットのコンディションでも、AD08ならドライと遜色無いレベルに近いところで走れるよね。」
豊富なグリップ走行の経験からも磨かれたタイヤに対する厳しい眼。その眼はADVAN
NEOVA AD08のウェットコンディションにおける高いパフォーマンスに注目していた。
ではAD07からAD08に変わったことで、クルマそのものに何か変化はあるのだろうか。
「馬力のあるD1マシンにとっては、AD07からAD08に変わっても、セッティングや乗り方を大きく変える必要な無いんじゃないかな。
基本的な部分はAD07と同じ方向性である上で、AD08については悪いところは全く無いからね。
摩耗の面で言えば、AD08はグリップの落ち込みが余り無いよね。極端に言えば、ほぼ1部山に近いくらいまで、高いグリップを発揮してくれる。トータルで見たらAD07よりもAD08の方が長持ちでリーズナブルだと思うよ。」
グリップ力などのパフォーマンスに加えて、一般ユーザーにとって気になるポイントである摩耗性能についても、しっかり分析済という岡村選手。
クルマを隅々まで知り尽くしているからこそ、タイヤについてもその特性やキャラクターを熟知していることが、言葉の端々から伺える。