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HOME / MOTORSPORTS / ADVAN FAN / Vol.74 News Index
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D1グランプリを戦うYOKOHAMA勢、その走りを支えているのが「ADVAN NEOVA AD08」だ。
2008年秋にアメリカ・ラスベガスで開催された「SEMAショー2008」でアンヴェール、ドリフト界でも日本国内のみならず、世界的に高いパフォーマンスを見せている。
今や500psは当たり前、進入速度が200km/hを超えるケースもあるドリフトの最高峰・D1グランプリ。
連載の最終回では、各選手に「タイヤの使い方なら誰にも負けない!」というポイントをお聞きした。
ADVAN NEOVA AD08

前作となる「ADVAN Neova AD07」でシリーズチャンピオン獲得も経験している熊久保信重選手。
もちろん最新の「ADVAN NEOVA AD08」についても特性を知り尽くし、ポテンシャルを余すところなく引き出す走りで活躍を続けている。
しかし、こと"AD08"について改めて聞いてみると、意外な答えが返ってきた。

「タイヤについて言えば、AD08と旧作のAD07の特性の違いは、誰よりも知っていると思います。
その上でこんなことを言うと叱られそうですが・・・、AD08って俺の走り方には合わないんですよ(笑)。
AD08は表面のグリップがとても高いのですが、自分は他のドライバーと比べて"タイヤを潰して走る"という特殊な乗り方をするタイプ。だから逆にハマってしまったんです。
その点はショックアブソーバやアライメントのセッティングを見直すことでクリアしているのですが、セッティングには苦労しました。」

トップ・ドリフターならではの的確な対処で、結果的にはAD08のポテンシャルを巧く引き出している熊久保選手。

「決してAD08が悪いタイヤということじゃないんです。一般的には、絶対にウケるタイヤですから。
こういうタイヤの特性を知っているからこそ、自分は人によって合うタイヤ、合わないタイヤが判りますよ。
例えば水畑力選手には『おまえはAD08で走れば、絶対に成績が上がるぞ』って言っていたのですが、フタを開けてみたら案の定成績が良くなっていますからね。」

タイヤの特性を知り尽くしているからこそ、自分の走りに留まらず他の選手にとっての向き・不向きも予想出来るという熊久保選手。
ニューマシンを投入した2009年シーズン、AD08という新たな武器を手に、ますますの快進撃が期待される。
 
熊久保信重 選手
熊久保 信重 選手
ランサー・エボリューション] (CZ4A)
タイヤの特性は誰よりも知っています!
 
 
 
 
シルビア・チューナーとしてその名を轟かせている岡村和義選手。
もちろんシルビアに限らない話だが、マシンの走りを支える存在であるタイヤについても、厳しい審美眼の持ち主である。

「自分はドリフトだけじゃなく、グリップの方もかなりやっているので、タイヤの上手な潰し方だとか、タイヤからのインフォメーションの感じ方などは、他のD1ドライバーよりもかなり敏感に分かっている方だと思います。
それに、雨の中でAD08がどんなグリップ力を見せてくれるのかもかなり知っているので、一度フルウェットのコンディションでD1を戦ってみたいね。結構いいところまで行ける自信があるよ。
もしフルウェットになったら、235というドライの時よりも細めのサイズを使ってタイヤに面圧をかけてやる。
雨の中でAD08は横を向けたときにもものすごく止まる、すなわち路面をしっかり食うんだ。
もちろんハーフウェットのコンディションでも、AD08ならドライと遜色無いレベルに近いところで走れるよね。」

豊富なグリップ走行の経験からも磨かれたタイヤに対する厳しい眼。その眼はADVAN NEOVA AD08のウェットコンディションにおける高いパフォーマンスに注目していた。

ではAD07からAD08に変わったことで、クルマそのものに何か変化はあるのだろうか。

「馬力のあるD1マシンにとっては、AD07からAD08に変わっても、セッティングや乗り方を大きく変える必要な無いんじゃないかな。
基本的な部分はAD07と同じ方向性である上で、AD08については悪いところは全く無いからね。
摩耗の面で言えば、AD08はグリップの落ち込みが余り無いよね。極端に言えば、ほぼ1部山に近いくらいまで、高いグリップを発揮してくれる。トータルで見たらAD07よりもAD08の方が長持ちでリーズナブルだと思うよ。」

グリップ力などのパフォーマンスに加えて、一般ユーザーにとって気になるポイントである摩耗性能についても、しっかり分析済という岡村選手。
クルマを隅々まで知り尽くしているからこそ、タイヤについてもその特性やキャラクターを熟知していることが、言葉の端々から伺える。
  
岡村和義 選手
岡村 和義 選手
シルビア (S15)
タイヤに対する"感度"はオレが一番!
 
 
 
 
今季からYOKOHAMA勢の一員となった斉藤太吾選手。

これまで使ってきたタイヤとの違いを含めて、ADVAN NEOVA AD08の印象をこう語る。

「ADVAN NEOVA AD08は、もともとの性能がとても良いですからね。
それまでのAD07も試しに履いてみたことはあるのですが、やはりピークのグリップ力が違います。」

では、圧倒的に高まったグリップ力に対して、マシンのセッティングはどのようにされているのだろう。

「タイヤが持つ高い性能を目一杯に引き出せるようにしています。
例えば空気圧は、一番グリップが出せるだろうという低めの設定にしています。タイヤが路面を"食いすぎる"くらいのところにして、あとはクルマそのもののセットアップで合わせていきます。
やはりグリップの良いタイヤは走りやすいので、強い武器になってくれていますね。」

ADVAN NEOVA AD08の高いグリップを100%引き出すマシンセッティング。
迫力ある斉藤選手の走りは、こうしたノウハウによって生み出されている。
 
斉藤太吾 選手
斉藤太吾 選手
マークII (JZX100)
タイヤの力を引き出すセットならオレが一番!
 
 
 
 
ランサーエボリューションIXを駆るチーム・オレンジの末永直登選手。
チーム・オレンジの走りを支え続けているADVAN NEOVA、最新モデルのAD08については印象を次のように語った。

「前作のAD07も自分としては好きだったのですが、今度のAD08では全体的にグリップが向上していますよね。
良くタイヤのカタログなどに、いくつかの性能について六角形などの広がりで示すグラフ(レーダーチャート)がありますが、AD07のグラフをそのまま全体的に外側に広げたような感じです。
つまり、トータルで高い性能を持っていたものが、更に一段と進化したという印象ですね。」

このようにADVAN NEOVA AD08のポテンシャルを絶賛する末永選手。

更に末永選手は、ウェットコンディションにおけるAD08の使い方について語ってくれた。

「雨が降ったら、まずは空気圧を低めに設定して相対的なグリップを向上させます。
でも、雨が降っていてもグリップをあえて落としたい場合というのもありますから、そんな時にはわざとに空気圧を高めに設定して滑りやすくしています。
タイヤそのもののグリップがとても高いので、コースや状況に応じて空気圧の設定やバランスで合わせていく感じですね。」

状況を的確に見極めて、タイヤの性能を引き出す力。
D1ドライバーには当たり前に求められる能力のひとつであるが、全体的なポテンシャルが高い次元でバランスされているADVAN NEOVA AD08であれば、ドライバーが持っている"引き出し"を、より多く使うことが出来るというものだ。
 
末永直登 選手
末永直登 選手
ランサー・エボリューションIX (CT9A)
レインのAD08使いなら、オレが一番!
 
 
 
 
FC3SでADM(ADVANドリフトミーティング)に参戦していたころから"ADVAN一筋"でドリフトを続けている高山健司選手。
それだけに、最新のADVAN NEOVA AD08を初めて装着して走ったときの感動も人一倍だったようだ。

「ADVAN NEOVA AD08って、グリップで走っているとそのパフォーマンスの高さがホントに良くわかります。
初めて履いて走ったときは、『こんなにグリップが高いタイヤでは、ドリフトなんか出来ないのでは!?』って思いましたからね(笑)。」
 
AD08の高いグリップ力に面食らってしまったという高山選手。
では、AD08にタイヤを替えたことで、何かドライビングなどに大きな変化が生じたのだろうか。

「AD08では特にフロントの"しっかり感"を凄く感じます。
最初は余りにグリップするので"どうしようか"と思ったりもしましたが、実際にドリフトをしてみたら前作のAD07と同じセッティングのままで普通に出来たんです。
AD07を装着していた時と比べて、特にセッティングは大きく変えていませんし、乗り方もそれまでと全く同じ。路面を食うのにドリフトしやすくて、シビア過ぎるということもありません。
自分はD1の前はダートトライアルをやっていましたが、そのころからドライバーに優しいADVAN/YOKOHAMAの特性が好きですね。」

ADVAN/YOKOHAMAの特性が自分にピッタリという高山選手。
もちろんドリフトでもタイムアタックでも、ADVAN NEOVA AD08のポテンシャルは広く自信を持ってお薦めできると、胸を張って語ってくれた。

高山健司 選手
高山健司 選手
RX-7 (FD3S)
ダートラ、ドリフトとYOKOHAMA一筋!
 
 
 
 
インプレッサ×ADVAN NEOVAの組み合わせ一筋でD1を戦っている田中一弘選手。
D1では孤高の存在とも言えるインプレッサ、AD07からAD08へと進化したタイヤとのマッチングは、どのようなものなのだろうか。

「自分としてはAD07からAD08にタイヤが進化したことで、ドライビングスタイルを変えたつもりは無いのですが・・・、結果的には変わっちゃっているのかなぁ(笑)。
例えばエビス南コース。奥までいっぱい踏んでいって、思い切ってコーナーに飛び込んで行けるようになったところがあるのですが、これはAD08に進化して性能が大幅に向上していることのお蔭なんですよね。」

タイヤのポテンシャルが大きく向上したことに伴い、必然的に進入スピードがアップして、より迫力あるドリフトが実現しているという田中選手。

「初めてAD08に乗った時は、ビックリするくらいに路面を食っちゃって、ドリフトがしにくかったんですよ。
でも、大きく方向性が変わっているわけではないので、クルマのセッティングとしては、足回りで言えばショックアブソーバーをちょっとだけイジったくらい。
あとは空気圧をAD07の頃よりも、少し高めに設定しているくらいで、充分なパフォーマンスとコントロール性を引き出せますね。」

AD07の正常進化として高い評価を各方面で得ているADVAN NEOVA AD08。
その評価はドリフト界でも同じで、全体的に高められたタイヤパフォーマンスが多くのYOKOHAMAユーザーから支持されている。
  
田中一弘 選手
田中一弘 選手
インプレッサ (GDB)
迫力の進入スタイルなら、オレが一番!
 
 
 
 
ADVAN NEOVA AD08がデビューを果たした今季、ビッグパワーのマークIIで好走を続けているのが山下広一選手。
山下選手もADM(ADVANドリフトミーティング)に参加していた時代から、ADVAN/YOKOHAMAを使い続けている一人だが、AD08のポテンシャルをどのように分析しているのだろうか。

「このマークIIではフロントに255/35R18、リアは275/30R19を装着しています。
19インチの場合は横を向いた時のグリップ感や縦方向のトラクション、特に雨の時のグリップ力が18インチとは全然違ってポテンシャルが一層アップしますね。」

リアを19インチとすることで、AD08が持つグリップ性能を更に高いレベルで引き出している山下選手。
もちろんサイズ選択のみならず、タイヤそのものの管理にも人一倍気をつかっている。

「空気圧は低めの設定です。その分を900psに達するパワーで補ってやるんです。
空気圧については、実はAE86に乗っていた頃は適当でした(笑)。
でも、さすがにD1レベルのマシンや戦いになると、空気圧を含めたちょっとしたセッティングの違いで、大きな差が生まれてきます。
だからAD08についても、空気圧がどんな変化をするのかという試行錯誤を練習走行で何度もやりました。
その結果として得られたデータは、もっとタイヤを巧く使うために、タイヤとクルマのバランスが良くなるように、とても重要なものになっています。」

タイヤが持つ高いポテンシャルをしっかりと引き出してこそ実現するD1トップレベルの走り。
これからの山下選手の快走と更なる上位躍進に期待が高まるところだ。
  
山下広一 選手
山下広一 選手
マークII (JZX100)
19インチのAD08使いなら、オレが一番!
 
 
 
 
ソアラ、そしてニューマシン・BMWと、一貫してYOKOHAMAとともにD1グランプリを戦ってきている上野高広選手。
歴代のADVAN NEOVAを知り尽くしているドライバーの一人であることには間違いないが、特にタイヤの使い方について「ここは誰にも負けない!」というポイントを聞いてみた。

「このBMWを見ていただければお分かりの通り、僕のスポンサーは"TPチェッカー"さんです。
TPチェッカーさんは、タイヤの内圧をリアルタイムで確認できるモニタリングシステムを作っている会社です。
ですから、ADVAN NEOVA AD08の内圧管理については、誰にも負けないと思います。」

リアルタイムで内圧を管理出来るシステムは、戦う上でどのようなメリットを生んでいるのだろうか。

「メカニックがいちいち計るのではなく、リアルタイムで走りながら内圧の変化を数値として確認できるというのは、とても強い味方になってくれています。
いろいろなコースで、いろいろなセッティングを試すにしても、効率的にメニューをこなしていけます。
内圧というのは一周ごとに変化していきますし、内圧が変化するとタイヤのコンディションにも変化が生じてきます。
しかも内圧に加えて、温度もリアルタイムで見られるんです。これを従来のやり方で確認しようとしたら、一周毎にピットインしてメカニックが計らなければならない。しかもピットに戻ってくるまでの間に、数字はどんどん変化していってしまいます。
その点、TPチェッカーがあれば走っている瞬間の内圧を確認出来るので、"こういう内圧や温度の時は、こんな動きになるんだ"という違いを自分の身体に染み込ませていくことが出来るんですよ。」

新たなアイテムを武器に、ニューマシンの熟成を加速させている上野選手。
今季後半戦、大いなる飛躍が期待されるところだ。
 
上野高広 選手
上野高広 選手
BMW 3シリーズ・クーペ (E92)
タイヤの内圧管理なら、オレが一番!
 
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