Your browser does not currently have the Flash Player version 8 that is required to view this site.
Please click here to download the latest Flash Player version.
HOME / MOTORSPORTS / ADVAN FAN / Vol.61 News Index
ひとつ前に戻る

MACAU WTCC
2005年の発足以来、マカオグランプリは世界最高峰のツーリングカーレースであるWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)最終戦の舞台という一面を持っている。

エキサイティングかつチャレンジングな伝統の市街地コースは、ツーリングカーの醍醐味である超接近戦が売り物のWTCCにとって最高のロケーション。

2008年は躍進を続けたセアトのイヴァン・ミューラー選手とガブリエレ・タルクィーニ選手に絞られたシリーズチャンピオン争い、しかしマカオで速さと強さを見せたのはラセッティにとって最後のレースとなるシボレー勢。

第1レースはサクセスバラストの軽さを活かしてポールポジションを獲得していたアラン・メニュ選手が昨年に続いてマカオでの優勝を飾った。またイヴァン・ミューラー選手が3位表彰台を獲得した一方、ガブリエレ・タルクィーニ選手は7位に沈んだことから、イヴァン・ミューラー選手が初のWTCCドライバーズタイトル獲得を実現した。

第2レースは26台中11台がリタイアという壮絶なサバイバルレース。終盤にトップグループがアクシデントに次々と襲われる中、粘りの走りでトップチェッカーを受けたのはシボレーのロブ・ハフ選手。

2008年のマカオは2レースをともにシボレー勢が制して、ラセッティ有終の美を飾った。
そしてシリーズ発足から3シーズンに渡ってタイトルを独占してきたBMW/アンディ・プリオール選手から、セアト/イヴァン・ミューラー選手に栄冠の持ち主が変わるという歴史的なシーズンとなった。
なおYOKOHAMAインディペンデントトロフィーは、名門であるプロチーム・モータースポーツがチーム部門を、そして所属するセルジオ・ヘルナンデス選手がドライバーズ部門の栄冠を手中におさめた。
 
【関連ウェブサイト >> WTCC(FIA世界ツーリングカー選手権) 第23&24戦 レポート
 
DRIVER COMMENT
アラン・メニュ 選手 =Alain MENU=
 【PROFILE】
 
1963年・スイス生まれ。
レーシングドライバーとして活動を始めた当時はフォーミュラ・レースにも参戦していたが、1992年から2000年までの9シーズンに渡ってイギリス・ツーリングカー選手権(BTCC)を戦い、「ツーリングカー・スペシャリスト」の一人に数えられる。9年間のうち、1997年と2000年にルノーとフォードでそれぞれチャンピオンも獲得した。
WTCCには発足初年度からシボレーで参戦、2008年までラセッティで戦い続けてきた。
2006年にブランズハッチでシボレーにWTCC初優勝の栄冠をもたらしたのもアラン・メニュ選手である。

 【決勝レース終了後コメント】
 
まず最初に、チャンピオンを獲得したイヴァン・ミューラー選手に「おめでとう」と言いたいです。

セアトも、ドライバーやスタッフ、マシンなどチームとして優れた力を発揮して、とても良い仕事をしてきました。

今回のマカオについては、第1レースで優勝を飾ることが出来て嬉しく思っています。優勝できた大きな要因は、予選でポールポジションを獲得したことにありますね。

決勝のスタートは、決してベストと言えるものではありませんでした。しかし、1コーナーはしっかりトップを守りきりました。
その後、後方で順位争いが激しくなっていたので、私はリードを比較的容易に拡げることが出来た展開でしたね。
【今回の成績  第1レース(第23戦) : 優勝 / 第2レース(第24戦) : 13位】



ロブ(ロバート)・ハフ 選手 =Robert HUFF=
 【PROFILE】
 
1979年・イギリス生まれ。
レーシングカートからモータースポーツの世界に入り、1992年と1997年にはProカート耐久シリーズでそれぞれ5回の優勝を飾り、頭角を現す。
四輪レース転向後、1999年にイギリスMG BCV8選手権、2000年にはフォーミュラ・ヴォグゾール選手権でチャンピオンを獲得。
その後はフォーミュラ・ルノーなどを"フォーミュラ畑"を主に歩んできたが、2004年にセアト・トレドでイギリス・ツーリングカー選手権(BTCC)に参戦して2勝を飾り、ツーリングカーレースでも速さを見せる。
WTCCには2005年の発足初年度から参戦、これまでシボレーをドライブし続けてきている。

 【決勝レース終了後コメント】
 
最終戦で優勝したことで、ランキングではガブリエレ・タルクィーニ選手に僅か1点差と詰め寄ることができました。
 
シリーズ2位になる可能性もあったということですが、今はこの結果にとても満足しています。
このポジションを得た背景には、今回の第2レースでツキに恵まれた部分もありました。
 
私は4番手を走っていたのですが、終盤の混乱ではライバル達のマシンがオイルに乗ってガードレールにヒットしていくシーンを目の当たりにしました。
しかし私は最後までマシンを無傷で走らせたので、シボレーに今日2つめの勝利をプレゼントすることが出来ました。

こうして私たちシボレーがマカオで優勝を独占できたことで、今日がラストランとなったラセッティというマシンが如何に良くできた素晴らしいクルマであったかを、改めて実感しています。
【今回の成績  第1レース(第23戦) : 5位 / 第2レース(第24戦) : 優勝】



セルジオ・ヘルナンデス 選手 =Sergio HERNANDEZ=
 【PROFILE】
 
1983年・スペイン生まれ。
レーシングカートからモータースポーツへの参戦を始め、2001年にスペイン・フォーミュラ・トヨタ選手権で四輪に転向、シリーズ3位を獲得。
翌年からはF3にステップアップ、スペイン選手権を3シーズン戦う。そのうち2003年はイギリスF3選手権にも併せて参戦、さらに2004年はワールド・シリーズ・バイ・ニッサンにもチャレンジした。
2005年と2006年のGP2選手権を経て、2007年からWTCCへの参戦を開始。Proteam MotorsportsでBMWを駆って2年目の今年、悲願のYOKOHAMAインディペンデントトロフィー・チャンピオンを獲得した。

 【決勝レース終了後コメント】
 
私は、YOKOHAMAインディペンデントトロフィーを制して表彰台という特別の場所に立つことが出来て、とても幸せに思います。
 
今回のマカオではフランツ・エングストラー選手とバトルしましたが、彼は本当にマカオで速いドライバーです。

第1レースではインディペンデントトロフィーの優勝を飾ることが出来ましたが、第2レースではエンジンにトラブルを抱えてしまって完走を果たせませんでした。

しかし今シーズンを戦う上での目標であったYOKOHAMAインディペンデントトロフィーのタイトルを獲得することが出来たので、とても良いシーズンになりました。
【今回の成績  第1レース(第23戦) : 優勝 / 第2レース(第24戦) : リタイア】
=2008年 WTCC YOKOHAMAインディペンデントトロフィー・チャンピオン=

ひとつ前に戻る