土屋祐輔 選手 (1982年・茨城県出身)
2006年4月にチームのオーディションにトップ合格を果たしてレースデビュー。
2007年は二年目のシーズンながら実力を発揮、東日本シリーズでランキング2位、F4グランドシップチャンピオン賞でも2位の座を手中におさめた。
−レースを始めたきっかけは?
土屋選手 :
元々レースは好きでしたが、専らテレビ観戦でした。車やバイクも好きでしたが周りにレースをやっているとか、走るのが好きという人がいなかったので、どうしたらレースに出られるのかが全くわかりませんでした。
たまたまレンタルカートに乗る機会があって、初めて乗ってコースレコードに近いタイムをマーク出来たのです。それで自分に火がつきましたね(笑)。
その後、知り合いの車屋さんが"草レース"に参加するというので、仲間に入れてもらいました。そこでもヒールアンドトゥすらロクに出来もしないのに好タイムを出せて、周りから「お前、レースやった方がいいよ」と言われて、すっかりその気になって。
たまたま本屋さんで見た雑誌に出ていたチームのオーディション参加者募集のお知らせを見て、受けてみたのがきっかけです。
−オーディション合格からF4に乗るまでの経緯は?
土屋選手 :
2006年4月に合格して、まずはFJ1600でデビューしました。デビュー戦は34台中、予選は5番手。
決勝は雨で、スタートをミスして10番手くらいまでポジションを下げたのですが、必死に挽回して5位でチェッカーを受けました。
その後、F4に乗るというお話しをいただいて、ツインリンクもてぎでテスト走行してみたら、足がつりました。もてぎはブレーキにきついコースなので、思いっきり強くペダルを踏んでブレーキングするのですが、FJとは必要とされる踏力が全然違うんですね。
旋回速度も高いので横Gが強くて、コーナーでは前を見ていることも大変なくらいでした。
そこで、それまで以上にスポーツジムに通い機会を増やすなどして、自分自身の体力づくりに時間を多く割くようになりました。
−F4にフル参戦してみての感想は?
土屋選手 :
まず、レースに参加できることがとても楽しいです。もちろんF4はとてもやりがいもあって楽しいですね。
自分としては、モータースポーツはフォーミュラレースでステップアップしていくことで、広く実力を認めてもらえるのではないかと思っています。ですから、夢のような話ですが例えSUPER
GTに乗れるようになったとしても、フォーミュラへの参戦は続けていきたいですね。
まだまだ自分自身のレースキャリアは短いので、とにかく継続していきたいと思っています。
−将来の夢は?
土屋選手 :
レースを仕事にしていきたいですね。きちんと実力を認めていただいて、スポンサーさんも獲得できるようなドライバーになりたいです。
カテゴリーとしてはSUPER GTのGT500クラスに乗れるようになりたいです。"夢"というとF1参戦という人もいますが、実際に日本でプロドライバーを目指す多くの人が目標とするのはSUPER
GTだと思います。
あの大観衆が見守る中で活躍できたら最高ですね。