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[vol.1] Formula 4(F4)とは?[vol.2] F4協会・畑川副会長に聞く「F4の魅力」[vol.3] F4ドライバーの素顔に迫る!

F4協会

F4協会 副会長
畑川 治 さん
日本ならではのミドルフォーミュラとして15年にわたる歴史を刻んでいる「F4(Formula 4)」。

このF4を統括し、シリーズの振興を図っている団体が「F4協会」です。
F4協会は日本のモータースポーツ界を代表するコンストラクターやエンジンチューナー、そしてレースが開催される主要サーキットといったメンバーで構成されており、一体となってF4というカテゴリーを支えてきています。
 
「F4 〜The Middle Formula〜」の第2回は、F4協会の畑川 治副会長にご登場いただき、改めてF4というカテゴリーの生い立ちや歴史、特徴についてお聞きしました。

また2007年のシリーズ成績についてもご紹介いたします。

LINK >> F4オフィシャル・ウェブサイト

インタビュー
−まずはじめに、F4が発足した経緯を教えてください。

畑川さん :
F4が発足したのは1993年のことです。当時のフォーミュラレースはFJ1600の上にF3が位置していました。
当初はFJ1600の参戦者にとってF3は充分に手が届く世界だったのですが、F3が徐々にエスカレートして参戦費用が高騰してしまいました。
そこで、F3にステップアップすることが容易ではなくなった状況を受けて、F3とFJ1600の間を埋めるポジションとしてF4(発足当時の名称はFJJ)が誕生したのです。
 
 
−ミドルフォーミュラと呼ばれるカテゴリーの中で、F4の特徴とは?

畑川さん :
発足当時からこれまでに、ミドルフォーミュラに属するカテゴリーがいくつか生まれています。
F4はミドルフォーミュラの中では、自動車メーカーの支援がないのですが、逆にこれは"自由なカテゴリー"であると言えるでしょう。マシンについても自由度が広く、シャーシやエンジンも規則でワンメイク化してはいませんので、参加者側の選択肢も幅広くなっています。
また参加者に対しての年齢制限もありませんので、若手からベテランまで、どなたでも参加していただけます。
2007年は東西両シリーズあわせて43名が参加しましたが、これはミドルフォーミュラとして圧倒的に多い参加人数です。
 


−ミドルフォーミュラは若手向け、という風潮もありますが。

畑川さん :
そういった側面があることも事実ですね。しかし決してミドルフォーミュラが若手ドライバーだけのためのもの、ということではありません。
F4を見ていただければ一目瞭然ですが、例えば2007年のランキング争いでは東西両シリーズともにチャンピオンを獲得したのは40歳代のドライバーです。そして、これに続いたのがこれまた東西ともに20歳代のドライバーなのです。
レースというものはドライビングテクニックだけで勝敗が決まるのではなく、セッティング能力やチームとしての力も総合的に求められるものです。こうした部分を表現しやすいのがF4というレースの大きな特徴です。
ですから、若手とベテランが入り交じって、常に好レースが展開されているのです。


−好レースの理由のひとつには、先ほど仰っていた"自由さ"もあるようですが。

畑川さん :
そうですね。F4はシャーシ、エンジンともにワンメイクではありません。
これらがフリーであることの最大のメリットは「終わりが無い」ということです。
ワンメイクというものには必ず"賞味期限"があって、デビューから何年か過ぎた時点でシャーシ/エンジンともに「全て新型に切り換えます」という日が必ずやってきます。
しかしフリーの場合は、自動的に時間の経過とともにシャーシやエンジンがより優秀なものに変わっていくので、参加者に無理な負担を強いるようなことがありません。
既にF4は15シーズン目を終えましたが、こうした色々な良さが噛み合って、続けられてきていると思います。



−F4は"ドライバーを育てる"という面もありますよね。

畑川さん :
それについても"フリーなカテゴリー"であることが大きく作用しているようです。
SUPER GTのGT500クラスを戦うドライバーに聞いても、「F4がとてもためになった」と語ってくれます。自由だからこそドライバーに求められるセッティング能力を実戦で磨けたこと、そしてF4のクルマの動きが非常に勉強になったと言っています。



−最後にF4というカテゴリーのセールスポイントをまとめてください。

畑川さん :
「F4というのは、コストはF3の3分の1、ポテンシャルはF3の90%」なんていう表現はどうでしょうか。
事実、コストはF3に比べて圧倒的にリーズナブルですから、年齢を問わずフォーミュラレースを長く継続して楽しむことが出来ることはF4というカテゴリーの大きな存在価値であると思います。
ポテンシャルについてはF4は一定の改造をされた排気量1850ccのエンジンを搭載しています。排気量1500ccのノーマルエンジンを搭載するSuper-FJと比べると、パワーもスピードも全く別世界と言っても過言ではありません。
例えば鈴鹿サーキットでの参考タイムを見ると、予選でF4が2分04〜05秒だった時にSuper-FJは2分16秒くらい。F3で1分58秒あたりのタイムが出ていましたから、ポテンシャルは90%というのもあながち誇大表現ではないと思います。
2007年シリーズ結果
2007年12月8日、晴天の鈴鹿サーキットにおいて「2007年 F4日本一決定戦」が開催されました。

青空の下、東西各シリーズを戦った強者が集結して好レースを展開。激しいバトルの末、加藤正将選手が日曜日のファイナルレースを制しました。

またレース終了後には鈴鹿サーキット内で、日本一決定戦とF4シリーズの表彰式が催され、会場はドライバーやチーム関係者で賑わいました。
この場では東西シリーズの成績優秀者が表彰されるとともに、年間の獲得ポイントによる「F4グランドチャンピオンシップ賞」の贈呈もあり、西日本シリーズを制した冨本好成選手が栄冠を手中におさめました。


F4日本一決定戦
順位 ドライバー 順位 ドライバー
1位 加藤 正将 6位 伊藤 善博
2位 東  英 喜 7位 花岡 翔太
3位 板 倉  諭 8位 田中 勝喜
4位 加藤 信行 9位 赤鮫オヤジ
5位 土屋 祐輔 10位 冨本 好成
※日本一決定戦の上位10名にトロフィーおよび賞金を贈呈。


2007年 F4シリーズ JAF地方選手権 JSSシリーズ賞
東日本シリーズ
順位 ドライバー
1位 位 高  敬
2位 土屋 祐輔
3位 大 波  肇
4位 伊藤 善博
5位 久保田 克昭
6位 野 呂  立
 
西日本シリーズ
順位 ドライバー
1位 冨本 好成
2位 細川 健治
3位 久保 宣夫
4位 東  英 喜
5位 八重樫 啓太
6位 下垣 和也
※JAF地方選手権シリーズ上位6名にトロフィーおよび賞金を贈呈。


MVP賞
細川 健治
※将来が最も期待される若手ドライバーに対して賞金を贈呈。


F4グランドチャンピオンシップ賞
順位 ドライバー 獲得点数 順位 ドライバー 獲得点数
1位 冨本 好成 240 6位 位 高  敬 110
2位 土屋 祐輔 158 7位 大 波  肇 110
3位 細川 健治 148 8位 久保 宣夫 104
4位 伊藤 善博 123 9位 久保田 克昭 92
5位 東  英 喜 118 10位 加藤 正将 80
※年間の獲得ポイントにより、上位10名を表彰のほか、上位30名に賞金を贈呈。

※各賞を受賞された選手の方のお名前については敬称略とさせていただきます。

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