さて上野選手といえばエアロパーツ開発でもお馴染みだが、ソアラとヴェロッサに装着されているエアロパーツについてお聞きした。
「ソアラのエアロはD1で勝つために作りました。ソアラの弱点を補うためのエアロなんですよ。ワイドトレッドにして切り角を拡げて、スペースをつくっているのですが前後ともに50mmワイドにしています。サスペンションも良いジオメトリーにするために、アームから全部換えています。」
ヴェロッサに装着されているエアロはどのようなものか、今度は廣田選手にお聞きした。
「エアロについてはT&Eに全て任せています。ヴェロッサを買った当初はエアロに合わせてフェンダーを自分で叩いたりもしましたね。結局は今でも何かあると自分で鈑金屋さんのように叩いているのですが(笑)。」
ソアラとヴェロッサ、ともに直列6気筒を搭載するマシンを駆るお二人。
最後に直列6気筒エンジンへの想いを語っていただいた。
「1Jエンジンは壊れない。そしてレブリミッターまで回した時のサウンドが最高に気持ちいいんですよ。本当に1JZにして良かったなと思っています。」
こう語る廣田選手。しかし直6への想いは上野選手も負けていない。
「市販車はV型が多くなってきて、それはそれで悪くないと思います。でも、僕たちのようにチューニングをしていくと、直6は乾いた良い音が出るんですよ!直6独特の良い味がありますが、どうして自動車メーカーは直6をやめてしまうんだろう、って思いますよね。」