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YOKOHAMAが贈るアルミホイールの世界 YOKOHAMAが贈るアルミホイールの世界 YOKOHAMAが贈るアルミホイールの世界 YOKOHAMAが贈るアルミホイールの世界
YOKOHAMAが贈るアルミホイールの世界 YOKOHAMAが贈るアルミホイールの世界
モータースポーツは開発の最前線
地面を掴むタイヤと、クルマの間に存在しているホイール。
その存在は走る・曲がる・止まるという全ての動きに対して重要な役割を担っており、モータースポーツの世界では重要な機能パーツとして認識されています。
軽さと強靱さ、相反する二つの要素を如何に高いレベルでバランスさせられるか。そしてもちろんデザインセンスも求められるのがアルミホイール。
"YOKOHAMAが贈るアルミホイールの世界"、第2章ではモータースポーツとアルミホイール開発の関係をご紹介します。
萩原 修 =OSAMU Hagiwara=
横浜ゴムタイヤ第一製品企画部
ホイール企画/デザインCMP
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006年のラリージャパンでデビューを飾ったホイールが「ADVAN Racing RC3」です。
これまでADVAN Racingにはラリー/ダートトライアル用タイヤとして「RC」、「RC2」がラインナップされてきており、「RC3」はその流れを汲む最新作です。
 
しかし「RC3」は、それまでの「RC」「RC2」と決定的に異なる点があります。それは、開発と実戦の関係が逆転したことにあります。
れまでの「RC」「RC2」は市販することが最前提にあり、P-WRC(FIA世界ラリー選手権)などの実戦に投入する場合は市販品をヘビーチューンしたスペシャル版を使っていました。
しかし、2006年の開幕戦モンテカルロで優勝を飾った頃から、少々"風向きの変化"が見えてきました。
それは何かというと、P-WRCという競技の著しいレベルアップです。今やコーナーリングスピードこそ及ばないものの、ストレートスピードでは改造範囲の狭いP-WRCマシンといえども、WRカーと互角に近い状況になっているのです。
そのためホイールの側から見ても、市販品をベースにコンペティションモデルを作るという手法が限界に来てしまいました。
 
C3ではこの問題をクリアするために、まず競技で使用するコンペティションモデルを開発しました。高い剛性を持った競技用モデルを作り上げ、これをデチューンして市販するという手法です。
「デチューン」と言っても、競技用モデルが求める剛性と市販モデルで求められる剛性には差がありますから、市販品では軽量化を重視して一般的に必要な剛性とのバランスを高次元で両立させています。
また、競技用モデルを先行開発したもう一つの理由が、ラリーマシンにおける大径キャリパーとローターの採用拡大にあります。市販モデルを基本として競技用モデルを設計するには、これらのキャリパーとローターの装着をクリアした上で、求められる剛性などの性能を出すことが難しくなってきているのです。
ジア・パシフィック・ラリー選手権(APRC)の一戦としても開催された2006年に「ラリー北海道」で、RC3の先行試作品をテストしてみました。その後、「ラリージャパン」でデビュー、優勝にも貢献することが出来ました。
奴田原文雄選手はラリードライバーの中でも、特にホイールのオフセットに対して敏感な感覚をお持ちです。オフセットの変化はトレッドの変化につながります。そのため、ステアした時のターンインの感覚が変わってくるのです。
このようなポイントについて奴田原選手からは、ミリ単位でのリクエストが出されます。そういった面の確認のためにもAPRCに投入してテストを行いました。
「ラリージャパン」で正式にデビューした後にも色々なリクエストをいただき、同じRC3でも「ラリージャパン」の時のものと「ラリーニュージーランド」で使ったものとでは、仕様が異なっています。
 
ーキットレースの世界でも、前回もご紹介したように「スーパー耐久シリーズ」に参戦している「C-WEST ADVAN Z」がADVAN Racing RSを装着して戦っています。
RSの場合は、市販品を購入されるユーザーさんの中にも、自らサーキット走行をされる方が多いですね。
そこでレースに実戦投入することで、例えばホイールの弱点を洗い出すことが出来ます。
サーキット走行におけるホイールトラブルがどのような状況において、どのように発生するのかは、室内試験では分からない部分もあります。
そこで実際にレーシングマシンに装着して戦うことで、得られたデータを商品の途中改良や次期商品の開発などにフィードバックさせることが出来るわけです。
浜ゴムのホイール部門におけるモータースポーツとの関わりとは、タイヤにおける関わり方とは成り立ちが違います。
タイヤのようにモータースポーツで勝つことを使命としているのではなく、ホイールは市販品に向けた研究開発をモータースポーツ参戦の目的としています。
そういった意味では、モータースポーツ用ホイールを作る金型と市販品の金型を分けてしまうと、直接的な技術のフィードバックにはつながりません。
例えば2007年にスーパー耐久シリーズ、STクラス1に参戦するフェアレディZは11Jを装着します。STクラス3の同車は9.5Jのレギュラースペックでしたが、11Jはレギュラーを持っていないので新たに開発しています。
 
11Jのホイールは9.5Jと同じ考え方で作るわけにはいきません。
軽く剛性が高いことはもちろん、11Jという幅広いリムの強度が重要となってきます。このため鋳造製法の技術の粋を尽くして、新たなアイデアもそこに盛り込んで、最高水準の鋳造1ピース11Jをつくることにトライしています。
 
少し具体的にお話すると、金型の冷却方法にまったく新しい考え方を導入することによって、均質で密度の高い素材を作製し、従来からRSにも採用している圧延スピニング工法をさらにブラッシュアップして緻密な組成を持つリムを成型しています。
こうした一連の技術にも、今までのモータースポーツ供給からのフィードバックによるノウハウが生きているわけです。
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