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JGC 2009
/ Round 8
News Index
All Japan Gymkhana Rd.8
開催日程
2009年9月20日(日)
開催場所
モビリティおおむた(福岡県)
天候/路面
晴れ/ドライ
気 温
23度 〜 31度
路面温度
25度 〜 39度
参加台数
111台
(ADVAN装着車 33台)
>> Report (レポート)
>> Result (競技結果)
>> Detail (カテゴリー紹介)
全日本ジムカーナ選手権もシリーズ終盤の大詰めを迎え、ラスト直前の戦いは九州のモビリティおおむたが舞台となる。
前戦の鈴鹿南から2週間という、今シーズン最短のインターバルでの連戦となったが、各クラスのタイトル争いも激化しており、ここが天王山となる選手たちの意気込みは大きい。
残暑がまだ残る9月中旬、決勝日は朝から雲ひとつない快晴に恵まれて気温も上昇。陽射しに照らされて路面温度は40度近くまで上がり、午後は路面状況の悪化やタイヤの摩耗によるタイムダウンも考えられ、午前中の一本目が勝負となる様相が強まる。
有明海に面したモビリティおおむたは全体的に平坦で、外周は長い直線も取れる全日本戦屈指のハイスピードコース。一方で内周部分はコース幅が狭く、コーナーが読みにくく慣れが必要な部分もあり、さらに路面には凹凸があってタイヤやクルマへの攻撃性が高いコースとしても知られている。
今回はそのコースの特徴を生かしつつ、前半は内周を使った中低速コーナリングの連続、後半はハイスピードの外周から一気にターンセクションへ飛び込む設定で、ギャラリーも全日本らしいダイナミックな走りを楽しめるレイアウトとなっていた。
そんな厳しい条件の中、今回もADVANのA050、およびスリックタイヤがポテンシャルを存分に発揮。全9クラス中6クラスを制するとともに、激戦のN3クラスでは柴田優作選手が初のシリーズチャンピオンを獲得。さらにN4クラスでも岡野博史選手が14年ぶりのシリーズチャンピオンを手にする。
既にチャンピオンを決めているSA2クラスの森嶋昭時選手、SCクラスの谷森雅彦選手と合わせ、最終戦を待たずに早くも4クラスでADVANユーザーが年間タイトルを獲得したことになる。
また、改造無制限のDクラスはADVANユーザー同士のチャンピオン争いとなっており、年間を通じてのADVANの優位性はすでに揺るぎないものとなっている。
激戦のN3クラスは土曜日の公開練習からベストタイムを刻んでいた柴田優作選手(エキシージS)が好調を保って決勝1本目からベストタイムをマーク。最強のライバルである山野哲也選手の追随を許さず2本目はウイニングラン。
路面状況は明らかに悪化していたが、その状況でも他の選手ほどタイムは落とさずに渾身の走りでゴール。2本ともベストタイムの完全優勝で自身初の全日本タイトルを決めた。
N4クラスは前半はやや慎重に、後半は一気にダイナミックに攻めた岡野博史選手(ランサー・エボリューションIX)が、ライバルに0.5秒以上の差をつけてリード。
2本目で茅野成樹選手が迫ったがこれを寄せつけずに岡野選手が優勝。この結果、1995年以来、実に14年ぶりの全日本タイトルを手に入れた。
SA2クラスはすでに森嶋昭時選手(RX-7)がタイトルを決めているが、ここでは地の利のある九州の藤本泰則選手(RX-7)が1本目からベストタイムを刻み、そのまま逃げきって今季初優勝。
森嶋選手は2位、3位にはこれまた地元の佐々木裕選手(RX-7)が入り、ADVANユーザーが1〜3位と表彰台を独占した。
SA3クラスはチャンピオン争いを繰り広げている天満清選手(ランサー・エボリューションIX)が、1本目からライバルを1秒以上引き離してゴール。
そのまま逃げきって2連勝、今季4勝目を決めてシリーズリーダーの座に返り咲く。
SCクラスはすでにチャンピオンを決めている谷森雅彦選手(ランサー・エボリューション])が1本目からハコ車最速のタイムを叩き出し、そのまま逃げきって優勝。今季5勝目をあげる。
Dクラスは3名のADVAN勢同士の戦いとなったが、昨年のチャンピオン小林キュウテン選手(スズキ隼)がここ一番での強さを見せ、前戦に続いて2連勝。
シリーズリーダーの座を奪還してタイトル争いをさらに面白くする。
またN2クラスでは前戦から投入された新構造のA050Aを履く朝山崇選手(インテグラ)が1本目から好タイムを刻み、2本目はタイムダウンとなったものの3位に入賞。前戦の2位に続いて連続の表彰台。
SA1クラスも斎藤邦夫選手(シビック)が2位と前戦の優勝に続いて表彰台に立ち、最終戦でのタイトル獲得に賭けるなど、8つのクラスでADVANユーザーが上位の成績を残す結果となった。
【今回の成績 : SA2クラス 優勝】
今シーズンは心機一転でフル参戦をしてきましたが、もうちょっと早く1勝をあげたかったですね(笑)。
今回のコースの勝負どころは前半の内周部分ですので、スタート直後からグリップ力を発揮してくれるG/2Sコンパウンドをチョイスして前半でタイムを稼ぐ作戦でスタートし、それが当たったようです。
【今回の成績 : SA3クラス 優勝】
今回も自分の思うようにクルマを走らせることができました。
シリーズ中盤にダンパーのセッティングを見直したんですが、その成果が徐々にあらわれてきたのと、今回もチョイスしたG/Sコンパウンドが最後までパフォーマンスを発揮してくれたのが大きかったですね。
【今回の成績 : SCクラス 優勝】
前戦で勝てなかったことへのリベンジを心に決めて、エンジンECUも見直すとともに金曜からじっくり走り込んだ成果だと思います。
このコースは1本目勝負と決めて集中し、それがハコ車でのベストのタイムにつながったのだと思います。
【今回の成績 : Dクラス 優勝】
かつて最強のライバルにガチンコで勝ったコースだけに思い入れもあり、今回も気合が入りました。
ここで負けて、落ちたら落ちたでしょうがないと考えて、背水の陣で勝負をかけましたし、そんなプレッシャーをも楽しみながら走ることができ、それが結果につながったのも嬉しいですね。
【今回の成績 : N3クラス 優勝 (シリーズチャンピオン確定)】
2本目スタート前のアナウンスで優勝とチャンピオン決定が分かってしまいましたが、気持ちの乱れもなく冷静に、完璧に走り切ることができました。
初めての全日本チャンピオンですが、低温や雨にも強いADVAN A050という最強の道具に加えて、一戦負けても次に挽回できるはず、という精神的な強さが身についたのが大きいですね。
前2戦を勝てずに今回を迎えましたが、ともに勝負を賭けての負けでしたので走りには満足していましたし、毎戦、常に気持ちを高めて戦うことができたのも勝因だと考えています。
【今回の成績 : N4クラス 優勝 (シリーズチャンピオン確定)】
低温や雨でADVAN A050Aが予想以上のポテンシャルを発揮してくれたのが大きいですが、加えて今シーズンはテクニカル部分も重視した設定のイベントが多く、ジムカーナらしいバランスの取れたコースでタイム稼げたのも勝因だと思います。
常にテクニカルセクションでは1秒稼いで勝とうという気持ちで走ってきましたし、優勝できないときでも2位と、常に安定して上位の成績を残せたところには自分でも満足しています。
以前からやや荒れた舗装ながらグリップは高い路面だったが、ドリフト車両などによって表面が磨かれたせいか、今回は予想よりはややミューが落ちていたようだ。
それでもタイヤへの攻撃性は高く、さらに限界域が読みにくいピーキーで難しい路面であることには変わりなく、そんな状況で「ADVAN A050」、および「ADVAN A050A」が本領を発揮した。
1本目勝負を考えてのG/2Sコンパウンド、長いコース設定に加えてレスポンスを求めるならG/Sコンパウンドと、各選手それぞれの選択となったが、ともに大きく外すことはなく、多くのクラスで好成績を修める結果となった。