2008年のWTCCも、今週末にイギリスのブランズハッチで行なわれるレースからシリーズ後半戦に突入する。
ランキング争いは相変わらずセアト勢が上位を独占しているが、シリーズリーダーのガブリエレ・タルクィーニ選手が前戦・エストリルを2レースともにノーポイントで終えてしまったため、2位以下との得点差が一気に縮まった。
またBMWのアンディ・プリオール選手や、シボレーのロブ・ハフ選手も着実にセアト勢との得点差を小さくしてきているので、シリーズ後半戦はランキング争いも接戦になることは間違いないだろう。
さて、ブランズハッチではシリーズ争い以外の面でも大きな話題がある。
それはボルボC30が登場することだ。Volvo Olsbergs Green Racingからインディペンデントクラスとして参戦するマシンを駆るのはロバート・ダールグレン選手(写真)、バイオエタノール燃料を用いてのチャレンジとなる。
ちなみに昨年はスウェーデン・アンダーストープでの一戦にボルボのバイオフューエルマシンが参戦したが、この時は今回とは別のチームからのエントリーで、マシンもS60がベースであった。
セダンボディのS60と比べてコンパクトなハッチバック、C30の戦いぶりに注目したい。
ブランズハッチでの戦い、昨年は9月後半に開催されていたが今年は時期が早まることとなった。
果たして今年はどのような激戦が繰り広げられるのか、注目の一戦となるだろう。