全国地区戦と全日本戦の上位入賞者が一堂に会するJAFカップジムカーナ。2008年は東北にあるSSパークサーキットを舞台に開催された。
ここ数年、JAFカップで優勝した選手は翌年の全日本選手権で好成績を収めることが多い。次代を担う選手たちのプレステージとして機能し始めているのがJAFカップだといえる。
JAFカップ開催は、実に12年ぶりとなるSSパークサーキット。地元東北以外の地区の選手には、ほとんど始めてとなるコース。
路面温度や状態など、タイヤの性能を裏付けるデータがほとんどない状態の中でのイベントだ。
今回のコース設定は、スタートしてすぐ左側にある池の周りを2周。それからインフィールドに入ってゼブラゾーンを攻め、最後に8の字から短いストレート〜270度ターンとテクニカルで締める設定。最初の高速周回でリズムに乗れるかどうかは、テンポの変わる中〜後半セクションに向かって非常に重要なポイントでもあったようだ。
今シーズンの全日本ジムカーナ、安定した成績で初めてSA2クラスのチャンピオンを獲得した森嶋昭時選手。初めて走ったというSSパークサーキットコースだったが、1本目に1分23秒309を叩きだしてトップに立った森嶋選手。路面温度22度と、この日最も高くなった時間帯に2本目のトライを迎える。
各選手とも続々とタイムアップ。最終ゼッケン、森嶋選手の前まででトップタイムは佐藤宏明選手の1分22秒963。
「路面温度の事を考えて、練習の時からA050 G/2Sを選択してました。前半のオーバルのような高速セクションがポイントでした。ここは短い距離をいかに速く回るかというのが課題です。切り込んでインに一発で付くんですけどG/2Sは、そこから修正舵を入れたときの手応えがすごくありました。細かな微調整をしながら、そこから全開で立ち上がれる。路面温度が低い今回のような状況でも、しっかりとしたインフォメーションをドライバーに与えてくれる。中間までにマージンを稼いでいる時は、優勝できるパターンなんです。今シーズン全日本でも使い続けてきましたが、今回はよりG/2Sのパフォーマンスの高さを感じ取ることが出来ました」そう語る森嶋選手。
2本目のタイムは、1分22秒732。佐藤をかわして、自身2003、2005年に続く3個目のJAFカップを逆転で獲得した。
路面温度は1日を通じて低く、1本目の競技がスタートした時点で約12〜13度、日の当たった昼間でも20〜22度。それ以降は18度で安定していた。
森嶋選手のコメントにもあったように、低温域でも高いグリップ力を発揮するA050
G/2S。ドライバーに安心感を与えアグレッシブな気持ちを引き起こさせたに違いない。
事実、今回のJAFカップでは全8クラス(※カップのかからないレディスを入れると9クラス)中、何と6クラスでADVANユーザーが表彰台の中央に立つという大活躍。
今回の総参加台数は160台で、そのうちADVANユーザーは37台と決して多い数字ではなかった。その中での表彰台独占だからこそ大きな意味がある。
これからのジムカーナで次代を担う選手たちの大半が、ADVANを支持していることの現れだといえるだろう。
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