75回目を迎える伝統の一戦、ル・マン24時間レースが今年もフランスのル・マン市で開催された。
横浜ゴムはル・マンに24年連続で参戦。
今年はLMGT1クラスに日本から参戦するJLOCのランボルギーニムルシェラゴと、今年が最後のル・マン参戦となるLMGT2クラスの名門チーム・ザイケルモータースポーツのポルシェがADVANを装着する。
このうちJLOCについては予選でクラッシュを喫して一時は決勝出走を主催者が認めないとの判断が下された。
しかしチームは出走に向けてパリにあった同型車両のモノコックを使ってマシンを修復、粘り強い交渉も実って主催者側が行った臨時の車検をパス、晴れて決勝スターティンググリッドにその姿を見せることができた。
決勝スタート日、雨模様となった午前中のウォームアップに臨んだランボルギーニは、短い時間で修復を施されたマシンゆえに完璧と言える状態ではなかったものの、ADVANレインタイヤに確かな手応えを感じながら周回を重ねてセッティングを行った。
また、ザイケルのポルシェはウォームアップ走行をキャンセルし、長い本番に向けてドライバーやメカニック、そしてマシンを温存するという作戦に出た。
例年ならば午後4時スタート/フィニッシュのル・マンだが、今年は1時間繰り上がって午後3時にスタート。
相変わらず雨がコースを濡らしていたが、スタートから間もない2周目になんとランボルギーニがコースサイドにストップしている姿がモニターに映し出された。
原因はドライブシャフトの破損。
予選でのクラッシュから出走不許可、しかし懸命の作業と交渉によって出走が叶い地獄と天国の両方を経験したJLOCだったが、とても残念な結果に終わってしまった。
一方のザイケルはじわじわとポジションを上げて3時間目をクラス8位で迎えた。
ところが6時間目を迎えようとしていた17時45分に緊急ピットイン。ドライバーはエンジンパワーの急激なダウンを訴え、確認すると6気筒のうち3気筒が正常に作動していないようだった。
1時間以上に渡ってメカニックやエンジニアが原因を探ったものの解決には至らず。こちらも非常に残念であるが最終的にリタイアの決断を下すことになってしまった。
今年、ADVANを装着したマシンはチェッカードフラッグを受けるには至らなかったが、ドライ/ウェットを通じて随所で高いタイヤのパフォーマンスを披露した。
その性能に対しては多くのチームが注目を寄せており、ADVANレーシングタイヤは世界ブランドとして高い認知度を得るようになっている。
【>> 決勝レース 結果表】