14日のル・マンでは公式予選の2回目が行われる。
しかし大変残念なことからお伝えしなければならない。
昨日の予選1回目、第1セッションでクラッシュを喫してしまったJLOCのランボルギーニムルシェラゴはメカニックが懸命の修復作業を行ってきたが、最終的に主催者から走行を継続するための承認を得るに至らなかった。
クラッシュで受けたダメージは想像以上に深刻なものでモノコック内部にまで及んでいた。
そのため、修復の完成度を確認するための時間が足りない、というのが主な理由である。
いずれにしても、この時点でJLOCはリタイアという残念な結果になってしまった。
なおM.アピチェラ選手は大きな怪我はないものの、大事をとって検査入院を続けているとのことで、一日も早い回復が望まれるところである。
さて予選2回目のタイムスケジュールは、1回目と同様に19時〜21時がセッション1、22時〜0時がセッション2となる。
ひとつのセッションが2時間という長さは日本のレースではまずお目にかかれないものであるが、全長13kmに及ぶロングコース、ラップタイムも4分を超えるだけにチームはこの時間を如何に効率的に活用するかが課題となる。
2回目の予選は波乱含みのスタートとなった。
サポートレースでコースにオイルが撒かれてしまった上に、雨が降ってきたこともあって当初予定の30分遅れでの開始となった。
そう、2回目の予選は雨模様。
ということは、事実上昨日の予選1回目のタイムが決勝スターティンググリッドに反映される展開となっていくのである。
ザイケルモータースポーツのポルシェはこの日、本番に備えて朝からエンジンの換装を行った。
そこで時折豪雨となる状況の中、数種類のレインタイヤの感触を確かめることを主眼に置いてセッション1を走行し、セッション2はエンジンを温存するべく走行をキャンセルした。
百戦錬磨のザイケル監督らしい、決勝に照準を合わせた作戦である。
明日15日(金)はル・マン市内でドライバーのパレードが予定されているが、本格的な走行は行われない。
ドライバーやチームにとっては過酷な決勝本番を前にした束の間の休息となる。
【>> 予選2日目 結果表】