マカオ・グランプリではここまでにご紹介した3つのレースを含め、全13カテゴリーが2週にわたる期間中に開催される。
その中で、主なものをいくつか続けてご紹介していこう。
■Macau Road Sport Challenge
わかりやすく表現するならば、“ハイレベルなチューニングカー”が競い合うRSC(Road Sport Challenge)。エントリーしている顔ぶれのほとんどは日本車で、日産・スカイラインGT-R、三菱・ランサーエボリューション、スバル・インプレッサWRX、マツダ・RX-8、ホンダ・S2000など、サーキットでおなじみのスポーツモデルが一同に介している。
著名チューナーが手をかけたマシンも多く、これらがスリックタイヤを装着してストリートコースを駆ける様は迫力満点。タイヤ銘柄はフリーとされている。
ドライバーはマカオや香港といった地元勢が中心で、熱いアジアン・モータースポーツの息吹を感じられる一戦となる。
レースは11月14日(木)に練習走行、15日(金)に予選、16日(土)に10周の決勝が行われる。
■Macau Touring Car Cup
このカテゴリーはS2000というクラスのマシンで競われる。具体的には旧規定のFIA
SUPER2000車両であり、エンジンはノンターボで排気量2,000cc。以前はWTCCでも戦われていた規定のマシンたちである。
参戦車種はDC5型のホンダ・インテグラが多いが、ホンダ・アコードやBMW・320、シボレー・クルーズや同・ラセッティといった、WTCCでも活躍をみせた顔ぶれも揃っている。
タイヤはスリックを使用し、サイズは230/610R17。使用できるメーカーはフリーとなっているが、WTCCでの実績もあるヨコハマタイヤを選ぶユーザーは多い。昨年の大会では表彰台独占を含み、ヨコハマタイヤ勢が上位に数多く名を連ねた。
レースは11月9日(土)に練習走行と予選を行い、10日(日)に12周の決勝で競われる。なお、今年は28台の参戦が発表されている。
■MAC/HKG Interport Race
Macau Touring Car Cupと一見すると似た感じのカテゴリーだが、マシン規定はN2000となり日本のN1規定に近いものとなる。つまり、S2000よりも改造範囲は狭く、例えばホイールは純正品を使用するように定められている。
参戦車種はDC5型のホンダ・インテグラとFD2型のホンダ・シビックで占められ、事実上のホンダ車ワンメイク状態となっている。
こちらもタイヤはスリックを使用。日本のN1規定はADVAN A050などの競技用スポーツラジアルを使用するため、よりエキサイティングなレースが期待される。サイズは210/625R17で、これは215/45R17に相当する。
銘柄はフリーとなっているが、このカテゴリーでもヨコハマタイヤを選ぶユーザーは多い。昨年は表彰台をヨコハマタイヤ勢が独占、上位に数多くユーザーが名前を連ねる結果となった。