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今回のテストでは、AVS Sportを装着したアストンマーティン ヴァンキッシュに試乗した。以前に乗ったADVAN Sportの印象ともあわせ、インプレッションしてみたい。

ヴァンキッシュは、いわゆるウルトラハイパフォーマンスカーに属するモデルで、大排気量がもたらすパワーは圧倒的なパフォーマンスを示す。もちろん、現代のクルマらしく、電子デバイスによる制御が介入するが、あくまでそれは最小限。最後の最後で効くというタイプだ。

さて、そのヴァンキッシュとAVS Sportとの組み合わせだが、一言で言うならハンドルとタイヤが直結しているように、トレッドの接地状況が伝わってくる印象だ。さらに、変形しながら路面とコンタクトするタイヤが、タテにつぶれているとか、ヨコにGがかかっているとか、コーナリングによってねじれ方向の力が加わっているといったものも、手に取るようにわかる。

また、その変形の具合も非常に滑らかだ。唐突にタイヤがつぶれることもなく、スムーズに動いてくれる。またねじれたり、つぶれたりしたあとに発生する戻り方向の力もゆるやかで、ドライバーをヒヤッとさせないのは好印象だ。

コンフォート性も、非常に高い。試乗前のブリーフィングでは「DNA dBとADVAN Neovaの“いいとこどり”をしたタイヤ」ということだったが、試乗してみると、dBをよりしなやかにしつつスポーティさを加えたテイストを感じた。

一方、ADVAN Sportは、AVS Sportよりもより運動性能が磨き上げられたタイヤだ。しかしそのスポーツ性も極端なものではなく、スムーズさはAVS Sportと共通するもの。その限界まで攻め込んでも、グリップが急に失われるようなことはなく、徐々にインフォメーションが伝わってくる。

両者に共通するのは、しっかりとしたケース剛性を感じる設計だ。その上で、キャラクターに最適化されたコンパウンドやパターンが採用され、求められる性能を導いているのであろう。また、このことが、ヨコハマのタイヤのラインナップの軸をはっきりとさせている。スポーツ、コンフォートなど、タイヤの目指す方向性は違っても、その根底にある設計思想に確かなものを感じることができるのだ。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
影山正彦
 

1963年、神奈川県生まれ。84年に富士フレッシュマンでレースデビュー。これまで全日本F3選手権、グループA、全日本GT選手権などのシリーズチャンピオンを獲得するなど、大活躍。また98年にはル・マン24時間でも3位。さらに2004年にはスーパー耐久グループN+でもシリーズチャンピオンに輝いた。

 
 
 
 
 
AVS Sport
 

F:255/40ZR19 (96Y)
R:285/40ZR19 (103Y)

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