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41th. ADAC 24h Rennen Nurburgring
41th. ADAC 24h Rennen Nurburgring
41th. ADAC 24h Rennen Nurburgring
41th. ADAC 24h Rennen Nurburgring
ニュルブルクリンク24時間レースとは 今年のニュルブルクリンク24時間レース ヨコハマタイヤとニュルブルクリンク
各クラスでヨコハマタイヤ勢が健闘を見せた!
月曜日がドイツの祝日にあたることから、5月19日の日曜日にスタートし、翌20日の月曜日にフィニッシュする2013年のニュルブルクリンク24時間レース。
41回目の開催を迎えた今大会には世界各国から177台が参戦しており、24台のヨコハマタイヤユーザーが年に一度のビッグレースにチャレンジした。

今大会で最も注目を集めたのが、FIA-GT3モデルを対象とするSP9 GT3クラスで、総合優勝を果たすべく33台がエントリー。そのなかで、ヨコハマタイヤのユーザーとして活躍したのがシュルツ・モータースポーツのニッサン・GT-Rだった。
GT-RのGT3モデルにとって同大会が初のニュル24時間となるものの、ニッサンのワークスドライバーとして活躍するミハエル・クルム選手や「グランツーリスモ」の生みの親である山内一典選手らが素晴らしい走りを披露。17日の夕刻に行われた1回目の予選では堂々の2番手タイムをマークした。

18日に行われた2回目の予選では30番手、上位40台のグリッドを決めるトップ40では26番手に留まるほか、決勝でもレース序盤に冷却系のトラブルが発生。オーバーヒートに祟られたことから、エンジン交換を強いられる。さらにレースはスタートから約6時間後の22時40分、豪雨と濃霧の影響で赤旗中断となったことから追い上げのチャンスを失うものの、約9時間後、翌20日の朝8時に再スタートを切ってからはコンスタントな走りを披露。
レース終盤で再びトラブルに襲われたこともあってシュルツ・モータースポーツのGT-Rは総合136位、SP9 GT3クラス22位に終わるものの、随所で好タイムをマークすることで、そのパフォーマンスをアピールした。

また、排気量4001cc〜6250ccの車両で争われるSP8クラスに2台のヴァンテージ、ハイブリッド車両を対象とするE1-XP2クラスに水素ハイブリッド仕様のラピードSを投入したアストンマーティン・テストセンターもヨコハマタイヤのユーザーとして素晴らしいパフォーマンスを披露している。
V12ヴァンテージの5号車は電気系のトラブルにより総合105位、SP8クラス5位に留まるものの、V8ヴァンテージの6号車は安定した走りを披露し、総合76位、SP8クラス3位でフィニッシュ。さらに水素ハイブリッドの100号車も桂伸一選手、アストンマーティン社長のウルリッヒ・ベッツ選手らが完璧な走りを披露し、総合115位、E1-XP2クラス1位で完走を果たした。

そのほか、FIAのGT4モデルで争われるSP10 GT4クラスでは、ノヴァ・レースが投入した2台のジネッタGT4 G50が猛威を発揮。66号車はリタイアに終わるものの、65号車がSP10 GT4クラスで2位に着けるほか、総合順位でもヨコハマタイヤのユーザーの最上位となる30位でフィニッシュしている。

さらに排気量3501cc〜4000ccのSP7クラスではクレーマー・レーシングが投入した2台のポルシェ997 が粘り強い走りを披露。36号車が総合36位、SP7クラス9位、38号車が総合55位、SP7クラス13位で完走を果たした。

また、VLNのプロダクションカーで争われるVクラスでもヨコハマタイヤのユーザーが躍進しており、排気量2501cc〜3000ccのV5クラスでは2台のBMW Z4と1台のBMW M3を投入したアドレナリン・モータースポーツが躍進している。
223号車は総合103位、V5クラス5位に留まるものの、224号車が総合56位に着けるほか、222号車も総合59位でチェッカーを受けており、V5クラスで1-2フィニッシュを達成した。

排気量3001cc〜3500ccのV6クラスでもスクーデリア・オーガウストスブルグ・ブルヘルのBMW Z4 Mクーペが総合41位で完走を果たし、V6クラスの勝利を獲得。
このように2013年のニュルブルクリンク24時間レースでも、多くのヨコハマタイヤ・ユーザーが各クラスで活躍している。
Nurburgring 24Hours Race 2013|Photo Gallery
ヨコハマタイヤを装着して2013年のニュルブルクリンク24時間レースを戦ったマシンたちのフォト・ギャラリー。各画像をクリックすると、拡大表示いたします。
ドライバーインタビュー|山内一典 選手
同じGT-Rですが、昨年の市販モデルと違ってFIA-GT3モデルは完全にレーシングカーですね。今年でニュルブルクリンク24時間レースは4回目のチャレンジになりますが、VLN(ニュルブルクリンク耐久シリーズ)にも2戦参戦してじっくりセットアップを行ってきたので、「ニュルって実はダウンフォース・サーキットだったんだなぁ」とか、今までは分からなかったことにも気づかされました。

クルマに関してはドライのバランスがいいんですけれど、周りのクルマも速いですからね。逆にウェットのほうが、リアが他のクルマより重たい分、コントロールしやすいからアドバンテージがあるように思います。

昨年の段階から計画を立てて、クルマを作ってきたし、ブレーキも踏力が必要なのでドライバーとしてトレーニングをやったりと、今年のニュル24時間は1年間をかけて準備をしてきたんですけれど、残念ながら決勝ではトラブルが出てしまいました。でも、理不尽なことはなかったし、参加することに意味があった過去3回のチャレンジと違って、今年はトップの背中が見えてきましたからね。いろいろと得る物があったと思います。

今年もGT-Rに3台の車載カメラを付けましたが、それに加えてヨコハマタイヤさんがテクニカルパートナーとしてグランツーリスモの開発に協力して頂けるようになりましたからね。今までタイヤのデータがなかったので実現できなかったけれど、ヨコハマタイヤさんの協力でクルマの動きが随分と変わってくると思います。今回のニュル参戦で得たことを、次のグランツーリスモに活かしたいですね。
[Driver Profile]  山内 一典 選手 =Kazunori Yamauchi=
1967年8月5日生まれ、千葉県出身。ポリフォニーデジタル代表。
ドライビングシュミレーター「グランツーリスモ」のプロデューサーとして活躍するほか、ドライバーとしてレース活動を展開。2000年のニュービートルカップ、2001年のもてぎEnjoy耐久レースを経て、2009年よりVLNレースへの参戦を開始した。
2010年からはVLNのほか、ニュル24時間レースにもチャレンジ。2012年にはニッサン・GT-RでSP8Tクラスの2連覇を達成している。
桂 伸一 選手|アストンマーティン・ラピードS
ニュルブルクリンクは高低差が激しくて、しかもジェットコースターのように高速だからね。ボディの弱いクルマは"グシャッ"て聞こえるほどストレスがかかってるから、当然タイヤへの負担も大きいし、路面コンディションも不安定でグリップも低い。タイヤメーカーにとってはニュルで得られることは多いんじゃないかなぁ。
とくにレーシングタイヤより一般の市販タイヤは求められるものが多いから、ニュルでの開発は重要になっていると思うよ。

今大会は100周年を迎えたアストンマーティンからの参戦ですが、僕がドライブしたのは水素ハイブリッドのラピードS。排気量6,000ccのV型12気筒エンジンにツインターボを着けているから、4速、5速、6速の加速が変わらないほどパワフルで、今までドライブしたアストンマーティンのクルマでは一番速いマシンだった。
当然、燃費は悪いんだけど、そこを水素で補おう……という面白いコンセプトだったんだけど、残念ながらレースウィークはずっと雨。結局、僕はスリックタイヤで一度も走れなかったから不完全燃焼だよ。

レース終盤でパワステオイルが吹き出すトラブルがあったし、まだまだ水素はガソリンより劣る部分もあるけれど、圧倒的なパワーでスピードも補えたし、アストンマーティンのエンジニアも「レースでも水素ハイブリッドで十分に戦える」と手応えを掴んでいたみたい。
無事に完走できたことで、水素ハイブリッドの可能性を示すことができたんじゃないかな。
[Driver Profile]  桂 伸一 選手 =Shinichi Katsura=
1959年1月5日生まれ、東京都出身。
自動車情報誌の編集者を経て、その後はモータージャーナリストとして活躍。その一方でレーシングドライバーとしても積極的に活動しており、グループA、N1耐久レースなどの国内レースで活躍したほか、ニュル24時間レースなどの国際レースでも活躍している。
その評価は高く、近年はアストンマーティンのワークスドライバーに抜擢されている。
[UPDATE : 7.Jun.2013]
           
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