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今年からJAF GTのカテゴリーC/D、分かりやすく言うと紫電やヴィーマックなど、プロトタイプに準じる車両が出場できなくなり、さらにFIA GT3が増えたGT300。
ちなみにJAF GTはわずか3車種、4台が出場するに留まり、そのうちヨコハマタイヤユーザーはaprのPRIUS GTだけとなってしまった。ただ、数の上では凌駕されてしまったとはいえ、JAF GTにまったく勝ち目がないわけではなさそうだ。今年から2ランクのエアリストリクター径拡大が認められたのに加え、なにより改造が絶えず許される利点を生かし、オフの間に進化を遂げてきたからだ。
一方、圧倒的多数を占めるFIA GT3ながら、必ずしも昨年の栄華が今年も……、とはいかないのは、FIAによってBOP(性能調整値)が定められ、時にシーズン途中であっても変更されるから。
緩和もあれば抑制もある、この数値、今年は特にチャンピオンカーのポルシェ911GT3Rに重量増とエアリストリクター径の縮小という、ダブルパンチを課している。だが、ポルシェはそのあたり見越していた感もあり、空力性能を大胆に見直して不足がちだったダウンフォースを増加。コースによってはタイヤへの負担減と併せ、パワーダウンを相殺できるのでは、と予想されている。
ただし、ポルシェ以外でSUPER GTを戦うFIA GT3は、概ね緩和傾向にあるものの、かえって戦況を読みにくくしているのも事実だ。仮にエアリストリクター径の拡大でエンジンがパワーアップしたとしても諸刃の剣で、逆に燃費が悪化してピット戦術を難しくする可能性もあるだけに……。
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GT300の古豪チーム、Team TAISANが昨年、久々にENDLESSとジョイント。コンスタントな入賞と最終戦の勝利で、峰尾恭輔選手/横溝直輝選手とともに王座を獲得した。
今年はチーム名がTeam TAISAN 剣 ENDLESSと改められたが、間に加えられた剣とは応援団長を務める、クレイジーケンバンドの横山剣さんに由来する。
引き続きポルシェ911GT3Rを走らせるが、千葉泰常代表の男気により2013モデルが投入され、連覇に万全の構えを期す。
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Team TAISAN 剣 ENDLESS 峰尾恭輔 選手 |
ポルシェはBOPの変更でリストリクタ―がビックリするぐらい絞られて、いったい今年はどうなっちゃうんだろう、って思っていたんですが、やっぱりストレートは遅くなっていました(苦笑)。
ただ、エアロのアップデートでダウンフォースも増えて、持ち味のトラクションの高さがさらに活きるようになりましたし、ブレーキングでは勝負できるクルマなんで、タイム的にはそんなに……。
富士スピードウェイならばセクター3、悪くないと思います。
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ムーンクラフトにメンテナンスを託し、昨年まで紫電を走らせていたCars Tokai Dream 28が、今年はマクラーレンMP4-12Cにスイッチ。
SUPER GT初登場とあって、その実力は未知数ながら、ヨーロッパでのGT3レースでは猛威を振るい続けており、特にストレートパフォーマンスに優れるという。
だが、こと開幕戦では不発に終わって、今後に真価を問われそう。
ドライブするのはもちろん、いぶし銀コンビの高橋一穂選手と加藤寛規選手だ。
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Cars Tokai Dream28 加藤寛規 選手 |
岡山での開幕戦は予選の雨とか、決勝のアクシデントとかありまして……。
ただ、我々の持っている手応えは、リザルトに出ていない部分がちょっとあるんで、次の富士にはもう少しタイムとして形に出るんじゃないかと思います。
課題はまだまだあって、今はマクラーレン側とやり取りしている最中。日本のレースのフォーマットに設定変更してもらっているので、次からいきなりはとにかく、徐々に良くなっていくと思います。まぁ、頑張りますよ!
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ニッサンが若手ドライバーの育成プログラムとして設けたNDDPは、昨年よりFCJ、F3に加え、GT300にも舞台を拡大することに。
初年度から期待以上の成果を収め、国産初のFIA GT3マシン、GT-RニスモGT3は1勝をマークし、関口雄飛選手をGT500へと送り出した。
今年はF3-Nクラスで昨年王者に輝いた佐々木大樹選手が起用され、3年ぶりにニッサン陣営復帰となった星野一樹選手が、長谷見昌弘監督とともに指導に当たることとなっている。
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NDDP 星野一樹 選手 |
非常にありきたりな言葉で申し訳ないんですけれど、すごく手応えを感じています。
GT-Rでレースをするのは今年が初めてなんですけれど、ずっと開発を手伝ってきたので、どれだけ進化してきたか、僕がいちばん知っているつもりなんですよ。以前よりパワフルになっているし、ダウンフォースも増えて安定感も増したし。
佐々木大樹選手もスマートな、頭のいいドライバーだから、何も不安はありません。僕も、学ぶことがあるほどです(笑)。
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かつては痛車として注目されていたが、体制の大幅な変更で、今や強豪チームとして一目置かれるようになったGSR&Studie
with Team UKYO。
今年も引き続きBMW Z4 GT3を走らせるが、1台体制に戻して力を集中。谷口信輝選手と片岡龍也選手の最強コンビで、11年以来の王座返り咲きを狙う。
もはやBMWに直線番長ぶりは期待できないが、FIA GT3随一の旋回性能と好燃費、チームとして戦術に長けることを何より自慢とする。
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GSR&Studie with Team UKYO 谷口信輝 選手 |
昨年も万全の構えでチャンピオンを獲りに行ったんだけれど、落ち度がいくつかあって逃してしまって。
まぁ、BOPの変更やらで苦しい1年ではあったけれど、それでも我々が絶えず100点のレースをしていれば、可能性は十分あったんですよね。
それで今年は余計なぜい肉を削ぎ落とし、シェイプアップしたことでチームがより一枚岩になれた気がします。
苦しかったけれど、開幕戦は上々の滑り出しだったから100点満点。行くよ、また今年!
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ベテラン和田久選手がオーナーも兼ねる、R'Qs Motor Sportsがグリーンテックのサポートにより、昨年の52号車であるメルセデスベンツSLS AMG GT3を新たに走らせることになった。
パートナーは引き続き城内政樹選手で、揃って今年51歳となるシルバーコンビだ。
監督を務めるのは、歌手の稲垣潤一さん。自身も過去にレース経験があるだけに、いずれ陣頭指揮も執るようになることが期待されている。
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R'Qs Motor Sports 和田 久 選手 |
今年はいい道具を与えてもらったので、まずはきっちりポイントを獲りにいきます。
ただ、開幕戦はまだ2012年バージョンのままだから、リストリクタ―が小さかったんでね。富士からはアップデートして、今年のリストリクタ―がもらえる予定なんで、必ず優勝しますとか、表彰台に立ちますとかは言いませんよ、まだ何も見えていない状態だから(笑)。
だけど、きっちりとレースをやって、今までよりもいいところに行きたいと思っています
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[UPDATE : 19.Apr.2013] |