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2013 SUPER GT
2013 SUPER GT
2013 SUPER GT
2013 SUPER GT
2013年のSUPER GT500クラス 2013年のSUPER GT300クラス (1) 2013年のSUPER GT300クラス (2)
いよいよ開幕した2013年のSUPER GT。国内最高峰のレースとして位置づけられるこのシリーズにとっては、国際的な発展に向けてひとつの節目を迎える一年を迎えたことにもなる。

そしてまた、このシリーズは世界的にも注目されるタイヤウォーズの舞台。多くの車種による競い合いと同時に、その走りを支えるタイヤメーカー同士の激しい戦いもファンを魅了する大きな要素のひとつだ。

2013年のSUPER GT、その展望とヨコハマタイヤを装着して戦う主なチームをご紹介する連載企画、まずはGT500クラスから見ていこう。
2014年からは統一モノコックや共通パーツを使うなど、DTMと車両規則を共通化することとなったGT500。このため、2013年シーズンは、現行のGT500シャシーにとってラストイヤーとなるわけだが、トヨタ(レクサス)、ニッサン、ホンダの国内3大自動車メーカーが威信を懸けて鎬を削るSUPER GTの最高峰GT500だけに、開発の手が緩められることはなく、今季も昨年以上にパフォーマンスアップしたSC430、GT-R、そしてHSV-010が覇を競うこととなる。参加台数はレクサス陣営6台、ニッサン陣営4台、ホンダ陣営5台の合計15台と昨年同様のエントリーだ。

シリーズ戦のカレンダーは全8戦と昨年同様ながら、5月には韓国でエキシビションレースが予定されるなど、新たな試みが盛り込まれた2013年は、予選方式も大きく変更を受けた。
スーパーラップ方式が姿を消し、全戦でQ1、Q2の2セッションによって構成されるノックアウト方式が採用されることとなったのだ。


このノックアウト予選、GT500ではQ1でトップ8に入らなければ、PPを決するQ2へ駒を進めることが出来ないわけだが、Q1敗退車両はその際装着していたタイヤで決勝をスタート。一方Q2進出を果たしたマシンはQ2で新たに1セットマーキングタイヤを使用出来るが、決勝スタート用としては抽選によって決められた、Q1、Q2いずれかに履いたタイヤを履くこととなる。
Q1〜Q3の3つのセッションで構成されていた昨年までのノックアウト方式よりも、いたずらに走行距離が増えることはなくなっただけに、今年GT500のタイヤには一層高いパフォーマンスが求められることとなりそうだ。
チームとしてGT500初参戦となった2006年シーズン以来、常にヨコハマタイヤとともに激戦を戦って来たKONDO RACING。
近藤真彦監督が率いるこのチームは、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手/荒聖治選手組を擁した2007年のセパン戦で念願のGT500初優勝を飾って以来、毎年のように優勝を飾っていたが、過去2シーズンは表彰台こそあるものの、勝利まではあと一歩という状況だった。

しかし、今シーズンのKONDO Racingは、昨年と同じホワイトにグリーンのラインが際立つGT-Rを走らせ、引き続きニッサン陣営の若き逸材・安田裕信選手が残留する一方、そのチームメイトにミハエル・クルム選手が新加入、チームに新たな風を吹き込むこととなった。

SUPER GTで2度のタイトル経験を持つベテラン・クルム選手が加入したことで、タイヤ開発面への貢献はもとより、チームにもたらす様々なプラス効果は計り知れない。3年ぶりの優勝、そして悲願のシリーズタイトルに向け、期待が集まるところだ。
KONDO Racing 安田裕信選手
今シーズンはチームにクルム選手が来てくれたことで、チームの雰囲気もどこかピリッとしているように感じますし、やっぱりこれまでずっとトップチームで戦って来たドライバーですから、そういうトップチームでのドライバーの仕事ぶりだとかを肌で感じて、きっと僕にとって今シーズンが凄く勉強になると思います。そういう風に学んだことを活かして、絶対に去年よりも良い結果にしたいですよね。

去年表彰台は鈴鹿での1回だけだったんですが、今年はポイントをしっかり獲って行きたいですし、やっぱり1年に1勝は挙げて行きたいですからね。そのあたりが具体的な目標になると思います。

オフシーズンのタイヤ開発という点では、なかなか他のメーカーのレベルも高いので、すぐに簡単に勝てるというような状況ではないんですが、比較的去年よりも差は縮まって来ていると感じていますし、今年のヨコハマタイヤはコンディションに対する幅が広がっているので、良い方向に進んでいる手応えはあります。
そこにトップを走って"勝ち方"を知っているクルム選手から、勝つためのレースウィークの持って行き方などをみんなが吸収すれば、きっと良い結果に繋がると信じています
現GTA社長の坂東正明氏から、2008年に長男である坂東正敬監督が引き継ぎ、2010年まではGT300を戦って来たRPバンドウだが、2011年に一念発起。レクサス陣営6台目として片岡龍也選手/荒聖治選手を擁して、SC430を仕立ててGT500に打って出た。

そのGT500初年度、事実上の開幕戦となった5月の富士で、雨の中で怒濤の追い上げを見せたRPバンドウのWedsSport ADVAN SC430は、いきなり3位表彰台を獲得するなど、GT500初戦での好走で多くの注目を集めた。

昨年は荒聖治選手/アンドレ・クート選手組で2年目のGT500を戦い、終盤の富士、そしてオートポリスの2戦連続で表彰台を得るなど着実にパフォーマンスをアップ、激戦のGT500でランキング9位を得た。
それだけに、3年目となる今季は引き続き荒/クートという同じラインナップをキープしつつ、さらなる上位進出を狙っている。
Racing Project BANDOH 坂東正敬 監督
セパン、岡山、富士とオフにテストをして来ましたが、何十種類もの新しいタイヤを試してみて、ライバル陣営と比較して足りないものが見つかった。そういう意味で収穫のあるオフシーズンでしたが、あとはその差を長いレースでどう補いつつ埋めて行くかでしょうね。

他の陣営は良く分かりませんが、今季ウチのチームは荒選手とクート選手のドライバーコンビはもちろん、エンジニアもメカニックもマネージャーも、マシンを運ぶトランスポーターのドライバーも、誰ひとり変わっていないんです。そういう部分で、うまくチームとして3年目の集大成をまとめられたらと考えています。

ただ、同じレクサス陣営でもワークスチームと比べれば、ウチはプライベートチームですから、マシンもまったく同じという訳には行きませんが、ウチなりの色を出しつつヨコハマタイヤと一緒に戦って、どうしてもトヨタの中で、レクサス陣営の中でトップを獲りたいんです。
開幕戦の岡山でヨコハマタイヤを履くの2台が予選2列目に並びましたが、あれはGT300のQ1の情報などがうまく連携して活かされた結果。他のタイヤメーカーに出来ない、GT300でたくさんのユーザーを抱えているヨコハマタイヤの強味だと思いますし、そういう部分に僕は期待しているんです。
[UPDATE : 12.Apr.2013]
         
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